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「転がる石は苔生さず」いつまでも、いつまでも転がり続け・・・
お池にハマって、さぁ大変!  by belage

東京探訪記:新宿四谷大木戸「太宗寺」

2012年09月13日 08時21分33秒 | 東京探訪記

 四谷四丁目(江戸時代の大木戸のあったところ)新宿通りから新宿駅方向を臨みます。
正面には新しいランドマークの東京モード学園のコクーンタワーが。

新宿通りを上って暫くいって右に折れると新宿のビルの中にぽっかりと空間が。
そこはあの内藤新宿の地名にもなった高遠藩主内藤家の菩提寺太宗寺
創建は1596年(慶長元年)。当時安房国勝山藩主の内藤正勝の葬儀を当寺で
執り行った縁で当家の菩提寺となりました。
内藤家がその後信州高遠に移封となった後もその関係は維持されて現在に至り
ます。

上の写真は「三日月不動尊堂」。

こちらがお不動様ですが、額に三日月が!(見えますか?)
像の上部に天窓が穿たれており、そこから光が差して三日月が光る仕掛けが
施されています。

この三日月不動は面白いことに本来は高尾山薬王院に納められるところ、新宿まで
運搬したが、ここで荷がにっちもさっちも動かなくなり、当地に不動堂を建立したと
言い伝えがあります。

三日月不動尊の下にはもう一体。こんなかわいらしい像が。にこやかな布袋様。

三日月不動堂の傍らにこんな不思議な像が。なんと全身にお塩をかぶせられて。
こういうのはボクは初めて見ましたが。この縁起はちょっと分かりません。日本のほか
でこういうのはあるのかしら?
隣に解説板があったかもしれませんが見落としています。恐らく「脱衣婆(だつえば)」
じゃないかと思います。下で案内する閻魔堂と対峙した位置に。
脱衣婆は賽の河原で待ってる婆さんで、ボク等がそこに行くと衣服を脱がされ重さを
計られます。その案内をするのがこの婆さん。なんでも、その衣服の重量で地獄の
刑の軽重が決まるんですって!
誰ですか、死ぬ時は裸でいいんだって叫んでいる人は(笑)

像そのものははだけた姿のものが多いようで、それを隠すために衣類をかぶせたり、
綿をおおったりするそうですが、このお寺のは塩を使っているんじゃないでしょうか。

三日月不動堂の正面には閻魔堂が。なんでも都内最大級の閻魔様がおわします。

金網越しに閻魔様の怖いお顔を。「内藤新宿の閻魔様」という愛称で江戸庶民
の信仰の対象であったそうです。

閻魔堂の右横には江戸六地蔵のひとつが。江戸に入る・江戸から出る六街道
の守護仏を称して江戸六地蔵といいます、当然ここ内藤新宿は甲州街道の守護仏。 

以上江戸の信仰のあり方がこのお寺を見てわかるという、なかなか貴重な体験
でありました。

 

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2 コメント

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閻魔様 (つばきだろ)
2012-09-13 15:16:45
新宿への出勤は暗くなってからでしたので知りませんでした。
立派な閻魔様が鎮座していたのですね。
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つばきだろうさん (belage)
2012-09-14 08:50:04
ここは新宿と四谷のハザマみたいな場所で、
ご存じないのもしょうがないかも知れません。
ボクも今回初めて内藤家の菩提寺と知って
びっくりしました。
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