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「転がる石は苔生さず」いつまでも、いつまでも転がり続け・・・
お池にハマって、さぁ大変!  by belage

東京探訪記:銀座八丁目 中銀マンション他

2013年10月23日 08時02分59秒 | 東京探訪記

♪銀座八丁目は海の中♪なんて歌があったと記憶してますが。江戸時代にはこの一帯は東京湾の
干潟で、辺り一面湿地帯。家康の江戸城再開発プロジェクトで江戸城の外堀に潮の干満の影響
を及ぼさぬようにと、この地に堰を設けたことから「汐留」と呼ばれるようになりました。 

写真中央のサイコロアメの集合体みたいな建物。昭和の建築家黒川紀章さんの有名な作品、
中銀マンション」です。取り壊し再開発の話題が数年前からあって、無くなる前にということで
銀座に寄ると、その姿を確かめに(笑)

正面からあおってみました。
昨年まではまだ利用していた人が数軒あったようですが、今は完全に空き家になっている
様子(一階の店舗は営業中でした)

久しぶりに妻側を覗いたら、窓に変な被り物があるのに気付きました。これサイコロの
ひとつひとつが個別の住居なので、きっとお隣さんへの目隠しなんだろうと思います。

ありゃ、配管がむき出しに。あれっ、建設当初からこんな設計だったのかしら。ちょっと
びっくり。黒川さんらしいと言えばそうなんですけど(笑)

この住宅、サイコロ一つ一つが取り外し可能なんですよ。1970年の前後にこういう
発想が結構ありまして、モービル住宅とか言われたコンセプトでありました。実際に
人が住んだというのはこの作品が世界でも初。日本の人口が最大となった時代の
革命的作品でありましたが。その後御存知の通りの人口減。いまでは、顧みられぬ
コンセプトに。

因みに世界初は確かモントリオールかバンクーバーの万博で、カナダが仮設住宅で
作ったのがありますが、現存しているかどうか不明です。

この写真を撮っておりましたら、びっくりしたことに外人さんが三組も次から次へと
現れて、写真を撮っていましたよ。かなり海外でも知られているんだなと驚いた次第。

この近くに建つ関西の有名ゼネコンさんのT工務店本社ビルの跡。デザイン的には派手さは
ありませんが、構造的には不思議なカタチをしています。

外壁のデザイン(三角形に見える壁面の切り返しがびみょ~)に惑わされているのかも
知れませんが、構造躯体が巨大な三角のトラスになっているのかしら・・・

反対側の妻側です。
この建物、現在は同じく関西系の財閥グループの不動産会社所有ビルになっていました。

蓬莱橋の歩道橋から東銀座方面を見ています。丁度真正面にスカイツリーが。
さて、ボクはこれからこの辺りでお仕事をしてっと。

 

 

 



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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おはよう! (getteng)
2013-10-23 08:15:23
belageさん
中銀マンションがまだありましたか。
取り壊しとはちと寂しい気もしますが・・・。
返信する
こんにちは (NANA)
2013-10-23 14:35:04
へぇ~、面白いビルですね。
東京の事はほとんど知りませんので、このビルも知らなかったな~。
取り壊すのもったいない気もしますが、時の流れには逆らえませんね。
中はどんな感じなんでしょうね。
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gettengさん (belage)
2013-10-23 16:05:28
何時壊されるのかと戦々恐々です。
これは建築史としても残しておきたいビルなんですが。
ボクの会社生活の原点みたいなところがあるビル
です。
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NANAさん (belage)
2013-10-23 16:08:31
時代の徒花みたいになってしまいました。
黒川さんの才能が一番発揮された建築物
だとボクは思っています。
室内は見学したことがありますけど、四畳半
より小さいスペースだったか。ベッドとシャワーと
小さなキチネットがあって。でも、十分住めますよ。
二人はきついかな(爆)
銀座というロケーションだから成り立ったコンセプト
かも知れません。
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カプセルタワー (kurakame)
2013-10-23 19:58:31
しばらくこの辺りに目が向いていませんでしたが、
まだ残っているのですね。
黒川さんも中銀さんも若かったかなあ、という印象ですが。
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kurakameさん (belage)
2013-10-24 08:07:33
このころ黒川さんとお会いしてますが、仰るとおり
若くてオーラがありましたね。お会いした翌年、
若尾文子さんと結婚して。びっくりしましたよ(笑)
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