30年近くサーフィンをやって来たんだけど
怪我もたくさんしたし
クラッシュや揉め事
流血はもちろん
盗難やトラブル
流されたり
死を覚悟した事もあったけど
死を目の当たりにしたのは初めてだ
オフショア強めだが
ここ最近ではメローな腹〜腰の綺麗な斜面を形成する海だった
いつもより人は多くて
水温は赤潮のせいか頗る冷たかった
海岸に人だかりができて
心臓マッサージしているのが見えた
波の音にかき消されて声こそ聞こえないが
人口蘇生しているのはわかった
色々と考えさせられた
そんな場面で
サーフィンしている俺って とか
何か協力するべきか
結果、何もしていないんだけど
40代の男性が亡くなったようだ
海面に浮いていたのを友人が岸に上げたようだが、意識は戻らなかったようだ
原因はわからないけど
サーファーが溺死するようなコンディションではなかったので、身体的な何かしらのトラブルがあったのかと思う
当然、ニュースにもなっているんだけど
正直
海にいる時点で厳しい状況は感じ取れた
救急車が来るまでも相当時間はかかっていたし
何ができるかも考えられなかったし
何より見たくなかったというのが本音
だけど、これが仲間だったら とか
自分だったら とか
歳のせいもあるだろうけど
最近は死が身近に感じるようになった
冗談抜きで
失うものや
悔いや無念も何も無いけど
周りへの影響や
後始末
家族や友人、仲間たち
対岸の火事ではないんだよね
本気でそう考えた時
本当に、思い出か何かを案じることしか残らないと切に思った
遺せるものも何にもないけど
色々と考えさせられた