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四流コレクターのビー・コレ、その5 団子? ミート・ボール? いや違った、ミート・ザ・ビートルズ三兄弟だ!の巻

2018年06月16日 | BEATLES-BADFINGER関連
2004年の某日某所での出来事。

助手:博士、大変です! アメリカのキャピトル・レコードが、アメリカ編集盤のボックス・セット、The Capitol Albums Vol. 1を紙ジャケCDの形式で出すって言ってましたよ〜

博士:何! それは大変な事じゃ。1980年代後半にジョージ・マーチンが中心となってデジタル・リマスターを英盤のオリジナルで出すと言うことになり、キャピトルはアメリカ編集盤をそれ以降出すことはなくなってしまったからのう〜

好き嫌いは別として、アメリカ独自のジャケット、選曲とアルバムごとの曲数の違いなどコレクターとして捨て置くわけにいかぬ。

そして、あの風呂場で演奏したかのごとく、鋭いエコーのかかったステレオ音源や、モノ録音を使用せず、ステレオ録音から強引にモノラル音源を作成した、例の“偽モノ”バージョンもマニアにとってはヨダレ物じゃ!

販売と同時に購入じゃ!

てなことで、このボックス・セット購入に至る。国内盤ボックスはCD4枚組みでお値段なんと一万円也、日本語の解説書が付いていないが背に腹は変えられないと言うことで言うことで、お安い〜アメリカ盤を購入。

早速ボックスを開封とすると、縦長のスリーブ中には中央で2つ折れになる内箱が入っていて、片方に4枚のCDそしてもう片方にはブックレットが収納されていたわけだが、間抜けな両端解放仕様のこの内箱では、外装スリーブを垂直に立てて内箱を取り出すと、下に位置する内箱から収納物が地面に落下と悲惨な目に会う。


その2年後、Early Beatles、Beatles VI、Help(サントラ盤)、Rubber Soulの4枚組The Capitol Albums Vol. 2が発売。


迷わず購入に至る。

しかしその後、残りのアメリカ編集盤をまとめたVol. 3は発売されることなく、このシリーズもいつの間にか忘却の彼方へと。

2014年の某日某所での出来事。

助手:博士、大変です! アメリカのキャピトル・レコードが、アメリカ編集盤全てを網羅する ボックス・セット、The U.S Albumsを紙ジャケCDの形式で出すって言ってましたよ〜

それに例のYesterday And Todayのブッチャー・カバーも再現されるってことで。

実際のところ、トランク・カバーのシールが付いてブッチャー・カバーのジャケットに、それを貼ったり剥がしたりとして遊ぶ子供騙しのもの。そんな事するならトランク・カバーのデフ・ジャケをオマケに付けろって!

(このボックス・セット、更に間抜けなことに、一部のアメリカ編集盤の特徴ある音源を除いては、英盤の音源に差し替えという暴挙に。これでは厳密に言って米編集盤を忠実に再現した決定版とは言えず、The Capitol Albums Vol. 1とVol. 2の音源もマニアにとっては重要となる。)

博士:何! それは大変な事じゃ。2006年にThe Capitol Albums Vol. 2を出して以来、このシリーズは消え去ってしまったからのう〜

販売と同時に購入じゃ!

てなことで、このボックス・セット購入に至る。国内盤ボックスはCD13枚組みでお値段なんと3万2千4百円也、紙ジャケの出来が日本盤と比べると劣るし更に日本語の解説書が付いていない欠点はあるが、背に腹は変えられないと言うことで言うことで、これまたお安い〜アメリカ盤を購入。

となんとなく10年前と同じストーリーに。

これが音楽業界が編み出した、彼らの生き残りのための秘技“地獄ループ”である。

多くのコレクターがこの技にはまってしまい、ヒイヒイ言っている。

まあ、これを快感だと感じ更に地獄ループに留まりヒイヒイ言ってるコレクター達も散見できる。

ところで、The Capitol Albums Vol. 1は当時買えなかったわけだが、日本盤は不評を買ったコーピー・コントロール仕様だったので、あまり人気がなく売れ残りが発生し、後年2−3千円代と大幅な値下がりがあったとき、発作的に購入した。

(外箱の下部に表記された、燦然と輝くコピー・コントロールのロゴ。どうだ!これでPCにリッピング出来まい!参ったか!な〜んて)

そして、2014年The U.S Albumsが発売されたことによって、ついにミート・ザ・ビートルズ三兄弟を発見することに至る。

(左端は米盤のミート・ザ・ビートルズ、中央は日本盤、米盤がCDが裸で入っていてキチキチのサイズだった。日本盤のジャケはCD保護のカバーを挿入する為少し大きめに制作またジャケ表面がコーティングされている、右端はThe U.S Albumsからの標準サイズのジャケットで、少し大きめとなる。)

オォ! これぞ団子、いや違った、ミート・ボール、いや違った、ミート・ザ・ビートルズ三兄弟!

助手:博士! 遂にやりましたね。

博士:苦節10年、理論上存在可能と推定されたミート・ザ・ビートルズ三兄弟の存在をこの目で遂に確認することが出来たのじゃ〜!

ウゥゥ〜(感極まって咽び泣く)

ところでThe Capitol Albums Vol. 2も後年値段が大幅に下落したとき、これまたすくい上げた。


紙ジャケは、The Capitol Albums Vol. 1の時の様な寸足らずではなく正規のサイズに。そして、商品の脱落奉仕のため箱も縦長のものからブリック・タイプと呼ばれるものに変更。輸入盤も縦長ボックスだけでなくブリック・タイプのボックスも発売される。

音楽業界もなかなか学習能力あるじゃないの。


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