70年代まだ高校生だった頃、正月のお年玉で懐が膨らんだ時期でもないのにジョージ・ハリスンの3枚組、All Things Must Passとこのアルバムを購入するのは、昔で言うところの清水の舞台から飛び降りる様なものであった。
買えば月の小遣い以上の額があっという間に蒸発してしまうし、また買ったレコードの内様が自身の期待値にそぐわなく購入金額に伴わないものであれば、その精神的なダメージは数ヶ月に及ぶって感じでしたかね。
その思い切って買ったレコードが1973年にでた当時4500円のイエスの3枚組ライブ・アルバム、Yessongsだった。
前作のClose ToThe Edgeの録音終了後、ドラムスのビル・ブルーフォードがバンドから脱退することになり、アルバム発売後にスタートするツアーのドラムスにセッション・ドラマーのアラン・ホワイトが何とツアー開催の11日前に加入。
短時間で曲を覚えてツアーに出てこのライブ・アルバムの演奏をそつ無くこなしたことは驚異的。
因みにこのアルバムが初めて買ったイエスのアルバムで、それまで長くて4分程度で完結するロックを聴いてきた身としてはその良さを何とか理解するのに少々時間が掛かった。
その後このアルバムから過去のアルバムに遡ったり、新しいアルバムを順に買っていくことになるのだが、個人的にはこれが彼らのベスト・アルバムだと今でも思っている。
じゃあ、4500円の元取りましたかね?
イエスと言いたいところですが、その後プログレの泥沼にハマって結構お金使っちゃいましたからね。
6面一気に聴くと、流石にあ〜疲れた。
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