CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

爽やかウェスト・コースト系サウンドを求めて

2018年10月21日 | West Coast Rock

1976年、SilverとFools Goldがアリスタ・レーベルからデビューしたと言う話になると、このお方達も忘れてはならない。

Funky Kings!

イーグルスのグレン・フレイの盟友で、イーグルスのアルバムやグレンのソロ・アルバムに楽曲を提供していたジャック・テンプチンが在籍した伝説のバンド。

同年にアリスタからアルバム・デビューしたものの、1枚のアルバムを残して解散。


彼らのアルバムも本国アメリカでは、 あえなく廃盤となってしまったのだが、日本ではCDが1995年以降3回再発されているそうな。

このレコード・アルバムは当時買い損ねて所有していないし、再発されたCDもまだ買っていない。

このアルバムを聴いたこともないのに、通ぶってウエスト・コースト・ロックを語るでない!とお叱りを受けるかも知れない。

てなことで、1976年にデビューした別のレアなウエスト・コースト系のロックバンドをここに紹介したい。

Buckacre(バックエイカー)と言う5人組のイリノイ州出身のバンドで、 1976年にMorning Comes(邦題、まぼろしの朝)でMCAレーベルからデビュー。



当時MCAからこの手のバンドがデビューってちょっと珍しかったのでは? POCOもABCからMCAに移籍したけど1978年だった記憶が....

1978年に2枚目のアルバムを出したもののその後解散と、このバンドも短命に終わる。

なんで全く知らないバンドのLPを買ったのかと問われると、プロデューサーがグリン・ジョンズだったからで、ひょっとすれば心地よいサウンドを聴かせてくれるのではないかと期待したからである。

なるほど、これでオイラも少々詳しいロック・ファンの仲間入りってことか。

話は変わって、なぜ1976年に一気にウエスト・コースト系のロック・バンドがデビューしたのかと?

私が思うにはやっぱりアレですね。

そう1976年2月にイーグルスがGreatest Hits 1971-1975出したからではないかと密かに思っている。


1975年に大ヒット・アルバム、One Of These Nightsを出したあと一向に新作が出てこなかったことから、レコード会社が業をにやして繋ぎとしてベスト・アルバムを出した。

これが予想に反して大ヒットし全米1位を獲得。2018年の統計でもアメリカのマーケットだけで累積販売数が3,800万枚のおばけアルバムになった。

各レコード会社も、その漁夫の利にあやかろうと同系列のバンドを急遽デビューさせたのではないかと….

しかしながら、時代は変わり音楽の嗜好もこれまた変わり、イーグルスとてかつての爽やか系だけでは後がないと感じ、少しばかり暗いイメージの曲を徐々にアルバムに取り入れながら変化に対応しようとしていた矢先で、翌年出たアルバム、Hotel Californiaが彼らからの回答だったのではないかと密かに思っている。

つまり、1976年に急遽デビューした爽やか系のサウンドは既に時代遅れで、後が無かったため、1−2作でのアルバムで解散となったのではないかと思う。

Buckacreのレコードを今一度聴いて、まあ及第点ってところではあるが、ブームは去ったと言う印象かな?

日本盤のライナーに、“今アメリカン・ミュージックの新たなる陽が昇る”だとか“「5人のジョン・デンバーとZ Zトップの感じーそれがバックエイカーだ」とヘラルド・エクザマイナー紙のリポーターが語った”なんて提灯記事が堂々と載っていて、ちょっと笑ってしまった。


ライナー・ノート書く人は辛いよって感じだね。少ない資料からなんとか褒め言葉を探し出すも、決して悪い印象を与えるようなことは書けないからね。

で、5人のバンドに5人もジョン・デンバーいらないってば!

これが5人のジョン・デンバーの正体!



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