あちこち散歩みち

近畿圏内を小さくあちこち歩き・たまに寺社めぐり・日々のとりとめない暮らしなどを書いています

ルイス・フロイスが見た三十三間堂

2021年11月18日 | 

いま読んでいる本に興味深い箇所があります。

 

ポルトガル人のイエズス会の ルイス・フロイスが日本に布教のため

来日したのは1563年です。

京都の三十三間堂にも訪れています。

 

抜粋文 『日本の近世』より

三十三間堂は、正式名を蓮華王院という。

後白河上皇の御所である法住寺殿に平清盛が寄進して、

1165年に創建された。

1249年の火災で焼失した後、

1266年に再建された本堂が、現存する三十三間堂である。

長大な本堂には、本尊の千手観音坐像、

1001体の千手観音立像、

二十八部衆立像、風神・雷神像が安置されている。

本堂とこれらの像は、全て国宝に指定されている。

フロイスが見たのとまさに同じ建物や仏像を、

私たちは目にすることができるのである。

フロイスはこの寺院の歴史、目にした仏像の様子を詳細に

観察して記述するとともに、その意味なども聞き取って

記載していることがわかる。

キリスト教の宣教師でありながら、仏教について

深く理解しようとする姿勢を読み取ることができる。

 

フロイスは京都見物について、自身の『日本史』に詳しく記述しているのです。

『日本史』に確定できる場所は、京都では十三か所に及んでいます。

日本をよく知ろうとする姿勢はすばらしいものです。

 

以前、私も友人と三十三間堂を見学したものの、

物見遊山の軽い気持ちで行ってたことが、とても恥ずかしいことです。

フロイスが見た三十三間堂を、

いま現在、同じように見ることができることが感慨深いです。

 

的を得たフロイスのことば・・・

多くの参詣者があることを記すとともに、

祈るためよりは、むしろ見物のため」と記している。

昔も今もそうなんだなぁ~と苦笑いする私です。

 

 

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2 コメント

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Unknown (hiroaki-2016-kamo)
2021-11-18 21:26:47
こんばんは。
宣教師だったフロイスのことは教科書にも
載っていますね。
代表的な著作が「日本史」ということでした。
大阪城で豊臣秀吉とも会見したことがあるらしい。
「祈るためより見物のため」という日本人の
洞察が鋭いですね。
勉強になりました。
返信する
ルイス・フロイス (あちこち)
2021-11-19 10:07:32
私は京都や奈良の寺院を訪れても、
いつも物見遊山の気分で出かけるので、
少し反省しています。

フロイスの日本を知ろうとする洞察力は、
任務とはいえ、素晴らしいですね。
返信する

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