第84回文学界新人賞受賞作『最後の息子』を読みました。
内容は、新宿のオカマバーのママ「閻魔ちゃん」と同棲する「ぼく」が公園で『ホモ狩り』に遭って殴り殺された「大統領」のことをビデオ日記によって回想したり、また「閻魔ちゃん」との日々を回想したり、要するに、ホモの若いあんちゃんがビデオ日記を見ながら過ぎ去った日々を振り返っている、と。その中でやんわりと抉られる「ぼく」の感情やら感傷を実に綺麗に、実に汚く、まるで厭味なく描き出しています。
その他、『破片』『Water』といった秀逸な中篇が収められている、爽やかさの中に時折「ドロリ」としたものが垣間見える吉田色全開の青春小説でした。
後味が良いんだか悪いんだか、曖昧な読後感はあるけれど、読んだ後は確かに何か得るものがある、そんな一冊ですよ☆
内容は、新宿のオカマバーのママ「閻魔ちゃん」と同棲する「ぼく」が公園で『ホモ狩り』に遭って殴り殺された「大統領」のことをビデオ日記によって回想したり、また「閻魔ちゃん」との日々を回想したり、要するに、ホモの若いあんちゃんがビデオ日記を見ながら過ぎ去った日々を振り返っている、と。その中でやんわりと抉られる「ぼく」の感情やら感傷を実に綺麗に、実に汚く、まるで厭味なく描き出しています。
その他、『破片』『Water』といった秀逸な中篇が収められている、爽やかさの中に時折「ドロリ」としたものが垣間見える吉田色全開の青春小説でした。
後味が良いんだか悪いんだか、曖昧な読後感はあるけれど、読んだ後は確かに何か得るものがある、そんな一冊ですよ☆