マザー
2022-02-12 | 映画

マザーと聞けば、思い出されるのはジョンレノンの「Mother」
さてこれを踏まえると、「マザー」の響きはなんだか切ない。英語の歌詞なんてよくわかんないけれども、あの荘厳な鐘の音、直後のジョンの叫びにも聞こえる「Motherー♪」
幼心にある意味トラウマ。
で、映画「マザー」。
母親役の長澤まさみ、圧巻! 悪漢! 悪感?
言うなれば、母親失格。でもそんな一言では片付けられない。なんだ? どうした? とにかく観ていて腹が立つくらいのクソなのに、なにか、惹き込まれる。
腐っても母親。そんな難しい役を、見事演じ切っていらっしゃる。
そして内容も壮絶。何故、祖父母を殺害するに至ったか? いやそれよりも、そのあとの、何故こんな母親をかばうのか?
答えはそう、虐待されようが罵倒されようが、夢を打ち砕かれようが、母は母。
そこには確かな、完璧なる愛しか存在していない。
悲痛にも聞こえる「Mother」の叫びに切なく愛おしものを感じるのは、そのためだろう。
親子の愛のカタチなんて千差万別。はたから見れば酷いと思われるものも、実は深い愛で繋がっていたなんて、当たり前のこと過ぎるんだな。
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