雲跳【うんちょう】

あの雲を跳び越えたなら

アレ

2010-12-24 | 雑記
 このところの世情はよく知らない。実に、転職してからのここ数ヶ月、まったくテレビを観ていない。新聞も、とっていないのでますます世情がわからない。
 それでもなにかと話題になったことなどは、女房の四方山話しでうかがい知れる。その中でも自分が気になっていたのはアノ、水島ヒロの大賞を獲った小説だ。
 まあ、最初に聞いたときには、大方の人達がまず思ったことを思った。それでも、とりあえず、読んでみなけりゃなんとも言えんだろう、といったところであった。
 まあ発売前から何かと色々言われているのだから、さぞかし売れるであろうなと思っていたら、案の定、売れているようである。
 それはそれでいいのではないかと思う。文章って結局、読まれてナンボのものだから。
 それでも自分は、ハッキリ言って読む気はない。感覚的に、というか先入観的に、損をするのは目に見えているから。
 だがやはり、かなりの話題に上っているらしく、純文学を志す者から「水島ヒロの書評、書いてくれ」などとメールをもらう始末。もうすでに、ここまでの話題性をつくっただけで充分ではないか。
 だがここまで言われればやはり読んでおいても損はないのか、と思い図書館の端末にアクセスしてみると、すでに三十人近くの予約が入っていた。なんだかそれを目の当たりにすると結局読む気が失せてしまったのは何故だろう? 
 ハッキリしているのは、男レベルの妬み嫉みを抜きにして、どうにも出版業界の裏側に嫌悪を感ぜられるからである。
 まあここで、長々とポプラ社の汚さを書き連ねていっても時間の無駄なのだし割愛させていただくが、そんなこんなで、ではいったいに、読んだ人の意見はどうなのであろう? と気になって、色々の書評を読んでみた。
 でもまあ、書評なんて読む人それぞれの思いや感性によって異なるのは当たり前なのだから、それほど参考になるというものでもない。
 が、しかし、開いてみるところみるところ、その全てが、

ボロクソ

 に書かれていた。

 しかしながら、それはそれでまた、ちょっと読んでみたいなという気にもさせられると思う。

 ようするに、いちばん美味しいのは出版社だけなのである。
 だが今後、ポプラ社の文学賞の地位や名誉は、まったく意味のないものになってしまったのは明らかである。
コメント (2)
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