雲跳【うんちょう】

あの雲を跳び越えたなら

この胸のむかつきを

2010-12-22 | 雑記
 昨日仕事中、とある店舗に左折入店しようとしたところ、ちょうどその店舗駐車場入り口で男性二人が思いっきり顔を近付けあって対峙していた。
「お? なんだ? 喧嘩か?」
 と、私はトラックを進入させられないこともないのだが、おもしろそうなので一旦停止して成り行きを見てみることにした。後続車はさぞかし邪魔であっただろうが。

(んだ? ごらっ!)
(あ? んだよ、てめー!)

 などと白熱したメンチ対決でお互いの顔が急接近……しているものだとばかり思っていたのだが、程なくしてその二人は、

「チュッ!」
 
 とかして、お互い照れくさそうに微笑んだ。

 夕方近くとはいえまだまだ明るい日中、人通りも車通りも多いコンビニの駐車場前で、なんと破廉恥な! というか、やめてくれ……私は一気に全身の力が抜けていく感覚に襲われた。

 これがまた、BL系の美少年や美青年なら、まだ絵になるのかも知れない。(いやそれもまたどうだろう?)
 が、その二人の容姿を簡単に現すとしたら、

「メガネゴリラと死神」

 といったところである。

 たまに、若い男女のキスシーンなどを目撃するときもあるが、他人様のキスシーンなどオナニーの足しにもならない。ただただ、むかつきを覚えるだけである。それがまた、ぶっさい男同士のキスシーンなどだと、また別の意味で胸のむかつきを覚えるだけであった。

 私がどれだけ、左に切っていたハンドルをやや右よりに戻してそいつら目掛けてアクセルを踏み込みたかったか、どうか察してほしい。
コメント
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