雲跳【うんちょう】

あの雲を跳び越えたなら

就活あれこれ 番外編

2010-07-31 | 雑記
 運送会社の面接に行ったとき、自分の他に三人同時に面接を受けていた。その日の面接は大まかなもので、後日個人個人に面接を行うということであった。
 前にも書いたのだが、このとき私は柄もののポロシャツにジーンズという出で立ちで、自分の後にやってきた二人が「それ、サイズがあきらかに合ってねーだろ」という代物ではあるがちゃんとスーツを着て来ているのを見て、「おいおい、たかだか運送屋の面接にスーツかよ(笑)」と完全にナメきった態度であった。なにしろ、私の前に来ていた人が白のポロシャツにジーンズといった格好であったので。
 しかし、この白ポロシャツ(以下白ポロ)なんとなく様子がおかしい。というか、あきらかにちょっとビミョーな匂い漂う人。年の頃は三十前半くらいだろうか、とにかく目が怪しい。緊張しているのかなんだか知らないが、待ってる間に出されたコーヒーにも一切手をつけず(ちなみに私は余裕ぶっこいて飲んでた)なんだか話しかけられる雰囲気もない。そういう感じの人だからか、後の二人がスーツを着ているのをみて尚更緊張度が増した様子であった。いやしかし、やっぱり面接なんてものは緊張してなんぼのような気もする。スーツ二人も殊の外緊張している様子であった。私はといえば……たとえば、映画館で悲しい場面になったとき周りが泣いていたらもう、自分は泣けない。たとえば、何か気に食わないことがあっても、自分のほかに誰かが怒っていたら、もう自分は怒れない。そんなふうに周りがそういうふうになってしまうとなんだか冷めてしまう性質であるので、このときもまったく緊張していなかった。それは言い換えれば「ナメてる」のかも知れないが、結果がどう転ぶかは転がってみなければ判らない。ライクアローリングストーン(?)
 そんな具合であったので、いささかよそ見なんかもしてしまって、すると図らずも各個人の前に置かれている履歴書の端緒なども見えてしまう。何気に白ポロの職歴欄に目がいった。上のほうは資料で隠れているので全部は見えないのだけれど、下のほうははっきり見える。というか、こんな下のほうまで職歴あるってどうよ? オレなんて学歴職歴スカスカだってのによ……と思いながら最終職歴を見てみると、

平成22年 5月 株式会社○○入社
平成22年 5月 株式会社○○退社


 いやいやいや。それ、
 書かねーほうがいいんぢゃねーか?

 正直なのはいいかも知れないけれど、あきらかになんか問題があったんだろ? と勘ぐられるのは間違いない。尚且つ、その会社は今回面接のこの会社と同職種の運送会社である。
 まあでも、結果がどう転ぶのかは転がってみなければ判らない。


 結果、採用人数2名に対して募集は私を含めて6名だったそうであるが、昨日の研修で一緒にいたのは、別の日に面接を受けていたミヤモトくんという子であった。
  
コメント
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