雲跳【うんちょう】

あの雲を跳び越えたなら

ナチュラルトリップ

2008-10-06 | 雑記
 昼寝を怠ったら、午後から死ぬほど眠たかった。近年稀に見ぬ睡魔との闘いであった。そしてその闘いはところどころで敗けていたようだ。

 朦朧とした意識の中、あるいは外、に現れたのは悪態を吐く小鳥たちや、世間話に興じる老犬と老猫。しきりに視野の枠外を走り去る黒い影・・・。

 膝が「がっくん、がっくん」崩折れる度に曖昧な覚醒を繰り返し、あやふやな夢と現の境目を漂う・・・。まったく、仕事どころじゃねぇ。

 頭は「ぐわんぐわん」揺れて、しまいには気持ち悪くなってくるし、「こりゃ、死ぬなー」とか真剣に思ったけれど、やっぱり人間、眠いくらいじゃ死なないようにできているらしい。
 
 三時過ぎたあたりからなんとか持ち直してきた。

 およそ二時間あまりの睡魔との闘いであった。この闘いは、これからも続くであろう!

 毎回、余裕で敗けてるけど・・・。
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カラスの親指/道尾 秀介

2008-10-06 | 小説
≪“詐欺”を生業としている、したたかな中年二人組。ある日突然、彼らの生活に一人の少女が舞い込んだ。戸惑う二人。やがて同居人はさらに増え、「他人同士」の奇妙な共同生活が始まった。失くしてしまったものを取り戻すため、そして自らの過去と決別するため、彼らが企てた大計画とは!?≫

 これは、素直に面白かった。こういう「ひょん」なことから集まった仲間がそれぞれの技能を活かして大きな計画を実行する、って話は大好きなので。
 それだけでもこのお話は楽しめるんだけど、そこは、それ、ホレ、一筋縄で終わらせない気鋭のミステリ作家・道尾秀介だ。この作者の仕込んだ大きな仕掛けが、また気持ちいい!

 軽快なストーリー展開でサクサク読めて、尚且つ内容も充実しているので、秋の夜長のミステリ読書にはもってこいの一冊だと思います。
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