このまえ、やんごとなき事情によりザーメンをコップの中に放出した。
予想以上の量にしばし見入っていたのだが、ソレをどうこうするつもりもないのでトットと洗うことにした。
いつもより洗剤を多めにつけ、いつもより丹念にコスっては流し、コスっては流し、何度も臭いを確かめたりした。
「よし!」
僕は満足げに頷き、就寝した。
翌朝、お水を一杯飲もうとピカピカのコップを手に取り、お水を注ぎ顔に近づけた瞬間、なんとも言いようのない嫌悪感に包まれた。
臭いはもちろん、無い。汚れだって、無い。まして精子が泳ぎ回っていたりもしない。(当たり前だ…)
だが僕には、昨夜の白濁とした液がそのコップいっぱいに満たされているように見えてしょうがないんだ。
それからはもう、そのコップで物を飲むことが出来なくなってしまった。
いやまさか、この歳になって新たなトラウマが生まれるとは夢にも思ってはいなかった、次第である…。
予想以上の量にしばし見入っていたのだが、ソレをどうこうするつもりもないのでトットと洗うことにした。
いつもより洗剤を多めにつけ、いつもより丹念にコスっては流し、コスっては流し、何度も臭いを確かめたりした。
「よし!」
僕は満足げに頷き、就寝した。
翌朝、お水を一杯飲もうとピカピカのコップを手に取り、お水を注ぎ顔に近づけた瞬間、なんとも言いようのない嫌悪感に包まれた。
臭いはもちろん、無い。汚れだって、無い。まして精子が泳ぎ回っていたりもしない。(当たり前だ…)
だが僕には、昨夜の白濁とした液がそのコップいっぱいに満たされているように見えてしょうがないんだ。
それからはもう、そのコップで物を飲むことが出来なくなってしまった。
いやまさか、この歳になって新たなトラウマが生まれるとは夢にも思ってはいなかった、次第である…。