里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

クロカンパークの植物観察会(2)

2010年05月05日 | 野外講座
講師のMさんが「“道後山高原合宿センター”の傍にウスバサイシンが咲いている」と
言われたので、道後山高原荘で昼食を済ませて早速行って見た。

“道後山高原合宿センター”は、今年から“道後山高原サービス”が廃校となった三坂
小学校を借りて開設したもので、クロカンパークの直ぐ東側の目と鼻の先にあり、
H3年に建てられた実に新しく感じる、廃校のままにしておくには勿体無い建屋だった!

1階には、嘗ての給食室がそのまま綺麗に残されており近くには幾つかの食堂もあった。

2階に上がると、一角にはジム機器が幾つか置かれ、大小の宿泊用の部屋が並んでいた。
大部屋を覗いて見ると蚕棚のような2段ベッドが幾つも並んでいて、我々のような老人
には少し辛い感じだ。

Mさんに話しを聞いてみると、
「道後山高原荘の方は裕福な実業団が合宿に利用しているが、学生さん達には厳しいの
 で、こういった形を我慢して貰ってリーズナブルな料金で合宿して頂いている」
「夏だけの営業で、シャワーのみで風呂はありません」
「因みに、1日当たりの利用料金は、宿泊大人2,000円(小人1,500円)+3食2,500円で
 今も、小部屋の方では昨日から何名か宿泊して頂いている」
のだそうだ。

クロカンパークと言い、この廃校と言い、事業としてはとても成り立つとは思えない。
行政から支払われる管理費用も僅かなものだろうが、過疎化に悩む住民としては、藁に
もすがる思いで引き受けて頑張っているのだろう。
行政の尻拭いをさせる住民に、少しでも協力してあげたいと思わずには居られなかった!

この合宿センターを拠点にした、近くの道後山や猫山などでの観察会や、その他の興味
がある催しが開かれる時には是非参加したいと考えている。

さて、このウスバサイシン全国のやや湿った林内に自生する多年草で、葉が薄く、根が
細くて味が辛い事から“薄葉細辛”と名づけられ、根茎を細辛という生薬(解熱、鎮痛)に
用いるという。 カンアオイ属、ウスバサイシン属などと書かれているが、いずれにし
てもカンアオイに良く似ている。 
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ウスバサイシン花の正面→横顔