里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

孫達と一緒に毛無山登山

2011年09月26日 | 
連休を利用して東京から娘一家がやって来たので、皆で“県民の森”で1泊した後、毛無山登山を楽しんだ。 心配した台風15号の影響も無く快晴だった!

コースと参考タイム
公園センター、標高:800m→(2.2km、60分)→毛無山、標高:1144m→(1.2km、30分)→
出雲峠→(2.3km、30分)→公園センター

孫は、途中で木の実を拾ったり、虫を捕まえたり、倒木のベンチで休憩したりしながら山頂
に到着。 大きなおにぎりをほお張った後も、一人で歩ききって無事に帰って来た!
しかし、登山を楽しんだのもつかの間、“弾丸登山”を済ませた孫達は直ぐに東京へ帰って
しまい、爺婆はまるで台風が吹き荒れた後のようで呆然としている!
倒木のベンチで途中休憩山頂でおにぎり弁当

後は、撮って来た花の画像を一人で寂しく見るだけだ!



ホシケイランの花

2011年09月23日 | 庭の山野草
ヤフオクで、ホシケイラン(星恵蘭)2種類を買ってみた。
ホシケイランは、ガンゼキランの葉に黄色い水玉模様の斑が入ったもので、ガンゼキランと同様に黄色花をつけるものと、白い花をつける丹頂花というのがあるらしい。
今からどんな花が咲くのか楽しみだ!
ホシケイラン(黄色花
ホシケイラン(丹頂花


ガンゼキラン、岩石蘭(ラン科、ガンゼキラン属)
東海地方以西の常緑樹林下に自生する常緑の多年草で強健。
草丈は約50cmで、大きな緑色のバルブ(高さ4cm)から茎が伸び長さ30cmの葉を
4~5枚つける。
春に新芽が出て花茎が伸び、5~6月頃に、径約5cmの黄色花が7~8輪咲く。
葉に斑点のあるものはホシケイランと呼ぶ。
〔名前の由来〕
 偽球茎が硬くて長期間残る事からそれを岩石に例えて“ガンゼキラン”と名づけられた。




上下町でゲットしたスイレンボクとベニシュスラン

2011年09月22日 | 庭の山野草
先月末、上下町からの帰りにJR福塩線上下駅の隣のJAの店でゲットしたスイレンボク
の花が咲いた。 花がスイレンに似ているとして名づけられたらしいが、言われてみると
感じが似ている。

もう一種類ベニシュスランというのがあり、白花の方は一寸高いし育てる自信もなかった
ので見送って、花の終わったサーモンピンク花の方をゲットしたが、こちらは花が終わって
いたので花は来年までお預けだ。 
スイレンボクスイレンボク
ベニシュスラン(サーモンピンク花)ベニシュスラン(白花)

スイレンボク、睡蓮木(シナノキ科、グルーイア属)、別名:グルーイア
南アフリカ原産の非耐寒性常緑低木。 樹高は1~3m。
葉は楕円形で光沢がある、
花期は夏で、花弁とガク片が5枚ずつあり、10枚の花弁があるように見える。
花の径は約3~4cmで、花の色は桃色~ラベンダー色。
〔名前の由来〕
花の形が睡蓮に似ている事から“睡蓮木”と名づけられた。
栽培上の注意
 ・保水性があり、水はけの良い用土に植えつける。
 ・置き場所は、日当たりが良くて風通しの良い場所とし、冬場には7℃以上を保つ。
 ・水やりは、土の表面が乾いたら、鉢底から水が出るまで充分に与える。

ベニシュスラン、紅繻子蘭(ラン科、シュスラン属)
本州~九州で、湿り気の多い谷筋などに自生する多年草。 
茎は地上を這って頂部が斜上する。  草丈は約5~10cm。
葉は、広卵形で格子模様と白筋があり、ビロード状の艶がある。
花期は7~8月で、長さ約3cmの筒状でサーモンピンクの花が横向きに1~3個咲く。
〔名前の由来〕
花の色を“紅”と見立て、葉が繻子のように光沢がある事から“紅繻子蘭”と名づけられた。
栽培上の注意
 ・用土は、鹿沼土・赤玉土・軽石砂などの混合用土又はミズゴケ単用。
 ・置き場所は、直射日光の当たらない湿度が高い場所とし、
  夏はなるべく涼しく蒸れないようにし、冬には霜に当てないようにする。
 ・水やりは、水を好むほうなので、年中水切れしないように注意する。
 ・ナメクジやカタツムリに食害されるので注意する。


ショウジョウバカマの葉挿し、その後

2011年09月20日 | 山野草の繁殖
ブロガーの sasaki さんから、ショウジョウバカマは、葉を葉脈に対して直角に小さく切り
分けて葉挿しすると夫々から容易に発芽するし、親株の葉先を鉢土にくっつけておけば、
葉先からも発芽すると教わった。

そこで、3年前に、白花ショウジョウバカマで挑戦してみたが、親株の葉先からは発芽し
なかったものの、1枚の葉をそのまま葉挿ししたものは信じられないくらい百発百中で
発芽した。

その後、葉を小さく切り分けて挿す方法については試してみるのをスッカリ忘れていた
ので、今回改めて試してみたところ、何と先端部分については2箇所から発芽した!

葉を1枚そのまま挿す方法1枚を3つに切っておいて挿す方法

〔葉挿しの途中経過〕
H23.5.30に葉挿しをしたが、

H23、6.19には、
葉を1枚そのまま挿したもの(左)と、
3つに切って挿した内の付け根の部分(右)が発根し始めた。
H23.7.22、発芽。

葉を1枚そのまま挿したもの(左)は、根元から新芽が大きく伸びている。
3つに切って挿した内の付け根の部分(右)は、未だ発芽していないが、根は長く伸びている。
3つに切って挿した他の部分については、

H23.7.7に、真ん中の部分(左)が発根し、
H23.7.22には、先端の部分(右)も発根し、
           どちらにも小さな葉が2枚発芽
           している。
H23.9.19。

三つに切った先端の部分は、最初は葉先の部分のみ発芽したが、その後に葉の切り口の部分からも発芽し、いずれも3~5枚の小葉が出ている。
随分生産性が良いのには驚いた!

ショウジョウバカマ、猩々袴(ユリ科、ショウジョウバカマ属)別名:カンザシグサ
全国で山地の湿った所や渓流のそばに自生する多年草。 
4~5月、花茎の先に数個の花を総状につける。 花弁は6枚で濃紫色~淡紅色ま
で変化が大きく、まれに白花も咲く。
葉は、倒披針形で先が尖り、20~30枚が根生する。

〔名前の由来〕
紅紫色の花を猩々の赤い顔に、葉をその袴に見立てて“猩々袴”と名づけられたとか。
 ※猩々は中国の想像上の動物で、サルに似た顔をしている酒好きで赤い顔の霊獣
  で、人間に不老長寿の酒を授けると言う伝説があるそうだ。



シクラメンの実生、発芽

2011年09月19日 | 園芸種
シクラメンが、花後に何時の間にか実をつけ、種が覗いて来たので7/2に播種してみた。

H23.9.19、発芽。

すると、一芽だけ発芽した。
今のところ1/8の発芽率で、
ガーデンシクラメンより成績が悪いが、今後の発芽に期待している!

因みに、親は次の内のどちらかだ。



ヒツジグサの実生、初花

2011年09月18日 | 山野草の繁殖
昨年8月に播種したヒツジグサ、今年の5月に発芽したと思ったら次々に葉が伸びて来て、
遂に初花が咲いた!
H22.5.18、開花。

花の径は約5cmで小さく、秋近くまで次々に咲いては実をつける。
H22.7.26、でかくなった実。

水中の実を引き揚げてみると、形は球形で径は2cm近い。
H22.7.31、完熟。

水中の実を引き揚げてみると、実の表面が崩れかかっている。
H22.8.5、採種。

果肉が付着した種が落下して水面に浮遊しているが、放置しておくと1~2日で水底に沈んでしまうので沈む前に掬い取ったが、何と1個の実の中に82粒の種が詰まっていた。

付着している果肉を洗い落として田土へ播種したが、これが全部発芽するとなると花数が多いだけに大変な事になってしまう!
H23.5.21、発芽。

葉の大きさは約1cmで、葉柄は未だ短い。
中ほどに黒く見える粒は種の殻だ。
H23.9.18、初花。

葉の大きさは約6cmになり、葉柄も長く伸ばしていて、成株と変わりが無い。
生長の速さと繁殖力には驚かされる!



流れ星を祀ってある?星尾神社

2011年09月17日 | 神 仏
岡山県井原市の北部に、“星の郷”美星町という町がある。
美星町の名前は、町内に源流を持つ山川と田川から一文字ずつ取って名付けられ、
星田川の名前は、その昔“三つの流れ星が田に落ちた”と言う伝聞から名づけられたと言う。
美星町では、この伝説と美しい自然を元に『創星課』を設置し、全国的にも珍しい
美星町光害防止条例』等を制定して、星を中心とした町興しを行っているそうだ。

そこで、面白そうなので、その流れ星が祀ってあるらしい星尾神社を訪ねてみた。
鳥居の前に掲げられている神社の由緒を読むと、
『順徳天皇(在位:鎌倉時代1219~1221年)の御代に、流れ星が水田に落下し、それを
 小祠に祀って“明神様”として厚く信仰した。
 それから約100年後、重病を患った豪族妹尾氏が28宿の内の“”と“”を夢に見て
 以来快方に向かった事から、明神の加護・ご神徳を深く感じて1324年に宮社を建立し
 “星尾大明神”として祀った』
のだそうだ。

神社はこじんまりとした造りだったが、祀ってあるらしい“流れ星”は見る事が出来ず、本当に隕石が祀ってあるのかどうか見たかったのに残念だった!
それにしても、28宿の内の“”はうみへび座のα星を、“”はさそり座ミュー星を指すらしいが、鎌倉時代の地方豪族が星座の知識まであったとは驚いた。

この神社を訪れたもう一つの目的は、本殿周辺の社叢に自生しているチトセカズラ
偵察だ。
例年7月中旬にオレンジ色の花をつけるそうで、今は緑色の実しかつけていなかったが、来年は是非花を見に来るとしよう。

チトセカズラ、千歳葛( マチン科、ホウライカズラ属 )
中国地方の山地で、常緑樹林下で自生する常緑木本性のツル植物。
葉は対生し、長さ約8cmの先が尖った長楕円形で、暗い場所に育つものは白い紋様が入り、日当たりが良い場所で育つものは全て緑色。
花期は7月上旬頃で、葉腋から集散花序を出し3~10個の花をつける。
花は、橙色で径が1cm、花弁は5枚で、雄しべは5本、中央に雌しべが突き出ている。
秋になると、直径約8mmの球形の実が朱赤色に熟す。


備中神楽の里

2011年09月15日 | 神 仏

成羽川沿いに313号線を下って行くと“かぐら橋”という橋があり、右岸と左岸に神楽の装束
を着けた像が立っていた。

商店街の入り口
更に下って成羽町の商店街に入ると、神楽に登場する神々の小さな像が点々と立っていて、その役柄の説明が書かれていた。
どうやら、成羽町が備中神楽発祥の地である事から、神楽で町おこしをしようと考えたらしい。
片っ端から見て回ったが、神楽でお馴染みの神々が様々なポーズで出迎えてくれ、面白かった!
八岐大蛇(ヤマタのオロチ)

出雲の仙神山の大滝に棲む、頭が八つ、尾も八つの大蛇。
神話では悪行非道者とされているが、一方では雨乞いの神とも伝えられている。
室尾明神(ムロオミョウジン)

“酒造り”の手伝いの神。
諸願助力の神ともされている。
松尾明神(マツノオミョウジン)

八岐の大蛇に飲ませる大量の酒を造ったとされる。
酒造りの守護神で、亀は眷属神。
「文化発展・業務繁栄」の神とも言われ、崇められている。
奇稲田姫(クシイナダヒメのミコト)

足名槌命手名槌命の息女。
八岐の大蛇に飲まれんとするところを素戔鳴命に助けられ、二神はめでたく結婚。
稲作豊穣・愛情・恋愛・結婚の神ともされる。
足名槌命(アシナヅチのミコト)は、出雲の斐伊川の上流の住神で、大山津見の神の御子。
妻の手名槌命(テナヅチのミコト)との間に8人の娘を授かり八岐の大蛇に7人まで飲みとられるが、末娘の奇稲田姫命は素戔鳴命に大蛇を退治して貰い、結婚する。
足名槌命は、後に素戔鳴命の御殿の長となり、安らかな国造りに助力する。
神楽では、夫妻と素戔鳴命との出会いと受難の語り、そして夫妻の滑稽な会話が人々を楽しませる。
素戔鳴命(スサノオのミコト)
伊弉諾尊・伊奘冉尊ニ柱の命の御子。
天照大御神の弟神で、“大蛇退治”の主人公。
八岐の大蛇を退治して奇稲田姫命を娶る一方で、一刀の宝剣を得て、これを姉神天照大御神に捧げて正義の証とする。
悪疫退散・疫払い・勇気・愛の神・治水の神として崇められ、須佐鳴男神社・祇園社などとして祭られている。
建御名方命(タケミナカタのミコト)

大国主命の御子。
“国譲り”を妨げる為に鬼の姿になって、高天原の勅使と戦った事から“鬼神”とも言われるが、本来は実直で武勇にたけた神である。
人々に勇気と勢いを授ける神として崇められている。
諏訪神社・御前神社などに祀られている。
事代主命(コトシロヌシのミコト)

大国主命の御子。
この神の進言によって国譲りが成立する。
忠孝善美の神。
商売繁昌・海上安全・漁業の守護神として崇められている。
母神美保津姫命と合祀。
美保両神社として祀られている。
稲背脛命(イナセハギのミコト)
高天原にある時は、「武夷鳥命」と称されていたが、地上界に天下って稲背脛命と改名し、大国主命の家来となる。 その後、経津主、武甕槌命の両神の天降りにより、勅命の本筋に立ち返り、顕幽分界に尽力する。
神楽では、両神とのやりとりの場面や事代主命を迎えに行く場面など、滑稽な様で観衆を楽しませてくれる。
大国主命(オオクニヌシのミコト)

“国譲り”の主人公で、豊葦原中津国の国造りの主宰神。
寿福幸いをもたらし、縁結びの神として世に知られている。
出雲大社を本宮として、全国に杵築大社等々の名で祀られている。
医療・医薬の守護神でもある。
手力男命(タチカラオのミコト)

「天の岩戸開き」の際、天照大神(日の神)がおかくれになった「天の岩戸」の大岩の戸を強力で押し開き、日の神のご出現に尽力したと言う力持ちの神である。
神楽では、岩戸開きに掛かる前の「太鼓叩きとのやり取りの面白さ」そして「岩戸に掛かる時の勇壮な舞い」が観衆を楽しませている。
思兼命(オモイガネのミコト)

「天の岩戸開き」にあたり、思慮をめぐらせて計画を立て、知恵を授けられた神。
そして、その計画に従って八百万の神々が働かれ、めでたく岩戸が開き世の中は明るさを取り戻した。
知恵・思慮工夫の神、会議・設計等の守護神でもある。
猿田彦命(サルタヒコのミコト)

天孫降臨にあたり、先祓いをつとめ、道清めをされた神。
天下泰平・国家安穏をはじめ、魔払い・厄除け・災禍消除・交通安全の神としても崇められている。

備中神楽…wikipedia から引用
備中地方では古来より荒神に奉納する神楽として荒神神楽が行われていたが、これは主に猿田彦の舞・剣舞を中心としており、現在の備中神楽のように郷土芸能というよりはより神事に近いもので、神職のみが行っていた。
しかし、文化・文政年間に京都で国学を学んでいた西林国橋が古事記・日本書紀・古今和歌集などを参考に、能・狂言・歌舞伎など成熟しつつある芸能を取り入れて演芸性の高い神代神楽を加え、それまで神職のみが行っていたものを神職外の神楽太夫などが奉納するようになった。
特に茶利である松尾大明神と太鼓奏者との漫才のような掛け合いが独特で人気がある。


熊野の大トチの木

2011年09月14日 | 花 木
255 号線から254 号線を通って帰る途中に、“熊野の大トチ” という案内標識があった
ので寄ってみた。

すると、大羽川沿いに双幹の巨樹があった!
幹周り12.2m、樹高30mで、根元にある空洞には30人も入れるほどの日本でも有数の
巨木で、国の天然記念物に指定されているのだそうだ。
後ろの2本の杉の木の間には、大山祇命を祀った小さな祠があった。
イザナギ、イザナミの子で、山の神、水の神、田の神として信仰されたそうなので、この
巨木を神木と考えたのか、或いは水源を神の恵みと崇めたのであろう?


地面に実が落ちていたので二つ貰って帰り、殻から取り出してみると栗に似た種が出て
来た。 
見たところいかにも美味しそうだったので試しに齧ってみたところ、渋みは感じられなかっ
たものの、後口にほんの僅か酸っぱいような刺激が残った。
古くから各地で渋抜きして食べられてきたと言い、現在でも各地で栃餅栃の実せんべい
に加工して売り出されているらしいが、今度試食してみるとしよう。



こぶ観音

2011年09月13日 | 神 仏

いざなみ工房”から255号線を北上した所へ“こぶ観音”という案内板が立っていたので寄ってみた。


入り口には観音像があり、その奥には小さな堂があった。
『できものや腫れ物にご利益があるとされ、お参りする時には松などに出来たコブをお供
 えすると良いと言われている』
のだそうだ。

今まで行った神社にも、備後一宮吉備津神社には疱瘡神社があり、高諸神社には疣神様が祀られていた。
昔は抗生物質が無かった為に感染症に罹る者が多く神仏に頼るしかなかったらしいが、その抗生物質も昨今は耐性のある菌が現れて問題になっている。
又、神仏に頼るしか方法が無い世の中にならねば良いが…。