goo blog サービス終了のお知らせ 

里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

タヌキマメ

2008年08月16日 | 山草会
今年の3月に岡山の山草会で貰ったタヌキマメの種を播いておいたところ、ようや
く花が咲き始めた。

午前中は開花せず蕾のままだが、

午後になると咲き始め、夕方には萎んでしまう。 几帳面なものだ!

花に近づいて見ると、花弁とガク片がいかにも狸に見える。 愛嬌のある花だ!


タヌキマメ(マメ科、タヌキマメ属)
本州以西の日当たりの良い草地に生育する一年草。  
茎は直立し、全体に褐色の長毛がある。 草丈は20~60cm。
葉は幅4~8mm、長さ3~10cmの広線形で互生し、表面は深緑色。
花期は7~9月。 花は茎の先に総状につくが、咲くのはその内の1~2個だけで、
蝶形で青紫色の花は午後から咲き夕方には萎む。 残りの花は褐色の毛で覆われ
た蕾か実。 

(名前の由来)
“タヌキ”については、花を正面から見ると狸の顔に見えるとか、ガクに生えてい
る褐色の毛が狸の毛、或いは狸の陰嚢を連想させるなどの色々な説がある。
“マメ”については、マメ科の植物である事からなづけられた。


ササユリ と ヒメサユリ

2008年06月07日 | 山草会
“紙ヒコーキタワー”を下りて、“ササユリ山”へ向かった。
スハマソウ・フシグロセンノウ・ゴカヨウオウレンなどの実生苗を植えに行ったの
だが、改めてササユリを点検してみるとメチャクチャ少ない!
イノシシのギャングに荒らされた為だが、こんな状態が続くようだと情けない!

それでも何株か咲いていたし、未だ蕾のものも残っているようだ。 せいぜい繁殖
に務めるとしよう。

ところで、4月の岡山・山草会で買ったヒメサユリの写真をスッカリ忘れていたの
でPCへ読み込んでみたら、これがピンボケでイマイチはっきりしない。

良く似ているが、全体的に小形で少し元気が無いように見える。 或いは寒い地方
で自生している種類なので、暖かい地方は苦手なのかも知れない。
山草会では持つと言われたがこのひと夏が勝負だ。
<><>
ササユリ(→葉)ヒメサユリ(→葉)5/18 撮影

その他には、シライトソウとフタリシズカも咲いていた。 里山なので珍しい花は
無いが、それでも結構可愛い花だ!


ヒメサユリ(ユリ科、ユリ属)別名:オトメユリ(乙女百合)
山形・福島・新潟・宮城県で山地の草原に自生する多年草。
ササユリの変種とされ、良く似ているが全体的に小形。
葉は笹の形で互生している。
花期は5~7月。 花は茎の先に横向きにつき芳香がある。 花弁はピンク色で内
側と外側に3枚ずつ。 

(名前の由来)
小型で、ほかの百合より早く咲くので“ヒメサユリ=姫早百合”と名づけられた。

カラフトマンテマ

2007年08月18日 | 山草会
岡山山草会で買った3種類目のカラフトマンテマが咲いた。
北国に育つ植物で暑さに弱いと聞いていたが、どうやら咲いてくれた。
草丈が15cmにも満たず、花の径も1cm弱の極めて地味な花だが、絶滅危惧種
に指定されているらしい。

カラフトマンテマ(ナデシコ科、マンテマ属)
国内では北海道日高山系にのみ自生する多年草とか。 花期は6~7月。
(名前の由来)
カラフトに生育するマンテマに似た花、と言う意味で名づけられたらしい。
マンテマは、観賞用として日本へ渡来した帰化植物。


ヒマラヤの青いケシ、ベトニキフォリア

2007年05月17日 | 山草会
2月に岡山の山草会で買った花の2種類目が咲いた。
何でも“ヒマラヤの青いケシ”と呼ばれ暑いのが苦手だが綺麗な青色の花が咲く、
との事で楽しみにしていたのだが何故か順調に咲いてくれた。

所がダッ! 咲いたのは青ではなくて橙色!? ガッカリだ!
調べて見ると、どうやらヨーロッパ原産の“カンブリカ”と言う品種で
「極めて強健で栽培が容易」 と書いてある。
苗を持って来た東京山草会が間違えたらしいが、道理で私にでも育てられた筈だ。

それに、先日どこかから畑に飛んで来たケシ。 
どんな花が咲くか楽しみにしていたのだが、これも“ヒナゲシ”とか言われるあり
ふれた園芸種らしく、二重にガッカリさせられてしまった。
クリッククリック
ヒマラヤの青いケシ?(蕾→花)ヒナゲシ?(蕾→花)
ヒマラヤの青いケシ?(葉)ヒナゲシ?(葉)

ベトニキフォリア(ケシ科、メコノプシス属)
ヒマラヤや中国の山岳地帯に育つ品種で青色の花が咲く。

カンブリカ(ケシ科、メコノプシス属)
ヨーロッパ原産で、花色は橙色。 青色はない。



キタダケナズナ咲く

2007年04月20日 | 山草会
今年の2月の、岡山山草会の交換会で購入した1鉢が咲いた。
“ナズナ”の名前が付いていたので余り期待はしていなかったが、やはり随分地味
な花であった。
高山では6~7月に咲くと言う事だが、低地では今が高山の夏に相当するらしい。
夏を越させるのはかなり難しいそうで、本来は多年草なのだが低地では1年草と考
えて種で繁殖させるのだそうだ。

さてこの地味な花、どうしたものか?


キタダケナズナ(アブラナ科、イヌナズナ属)
本州の北岳、八ヶ岳などの高山帯岩場に自生する多年草で、別名をハクホウナズ
ナ、ヤツガタケナズナなどとも言う。
高さが5~10cm、花の径が5mm程度の極めて地味な植物だが絶滅危惧種に
指定されている。


久しぶりの岡山・山草会

2007年02月20日 | 山草会
先日、久しぶりに岡山・山草会の例会に参加した。
山草会では、1年に一度東京の山草会から講師を招き山野草の実生による繁殖法を
教えて貰っているので、普段欠席続きの私だがこの日だけは参加する事にしている。
懇切丁寧な説明をして貰った上に、格安で苗を譲って貰えるし、種子に至っては無
償で全く至れり尽くせりなのだ。

所が、苗については少し難がある。 何しろ北海道で育つような植物ばかりで、夏
場30℃を超えると枯れてしまうと言うから始末が悪い。
今回は、キタダケナズナ、メコノプシス・ベトニキフォリア(ヒマラヤの青いケ
シ)、カラフト・マンテマを買ってみたが、何とか花を見たいものだ。

白状するが前回買ったリシリヒナゲシは途中までは成績が良かったが、やはり夏を
越せなかった!
夏の高温を凌ぐために、二重鉢(苗を植えた鉢ごと別の鉢に埋め込む)にして、腰
水で冷却すれば良いと言うのだが…。

兎も角挑戦してみよう!



岡山山草会「実生栽培法」

2005年02月13日 | 山草会
年度途中で会の末席199番目に加えて貰った。
今日の例会は、「種子から育てる山野草」と言うテーマで、里山の山野草を復活させ
たい私としては、願ったり叶ったりの内容だったので、喜び勇んで出席した。
会場の岡山市半田山植物園会館へ行って見ると、(休眠会員が多いとの事であったが)
約30人もの人が出席して居られ、盛況であったのでビックリした。
ここでもご婦人の参加が多く圧倒され、片隅の席に着いた。

そうすると、実直そうな講師が、
「種子は採り播きが最も安全確実」 だが
「生育環境の違いで幼苗が育ち難い時は、タネを保存した後播かざるを得なくなり、
 そうすると発芽し難くなる」 「そこで様々な工夫が必要だ」
と、困難そうな話を淡々としてくれるので、新参者の私はますます片隅で萎縮した。

やがて、質問を許されたので、気を取り直して「ササユリ」の繁殖法を尋ねた。
なにしろ、私の山のなけなしのササユリもイノシシに食べられたり、町の心無い人の
盗掘ですっかり数が少なくなってしまい、何とかもっと数を増やしたいと思ったからだ。
所が、その実直な講師は、
「ササユリは発芽し難いです」「仮に里で発芽させる事ができてもウィルスに感染し易い
 ので、山へ移植すると今あるササユリも感染して枯れてしまう恐れがある」
「発芽し難いでしょうが、山へ直接播いてみるしかないですね」
と、宣告するのです。  意気込んでいた私は、全く意気消沈!です。

でも、帰りに「リシリヒナゲシ」の幼苗2鉢と「サクラソウ」のタネを戴いたので、これを
教材にして学び、その次に「ササユリ」の繁殖に挑戦して見る事にした。
「サクラソウ」については、レポートの提出が必要らしいので、種子も私も共に休眠する事
の無いように、何はともあれ頑張って見よう!

備中町布瀬「山里の春、カタクリ」

2004年04月06日 | 山草会
山陽新聞に見出しの記事が載っていたので訪ねて見た。
そこは民家の裏山で、嘗て栗を植えていた事もあり戦後から毎年下刈りをして来たそうで、北向きの斜面30アールにカタクリの群生が咲き誇っていた。
その他にもヤマエンゴサク、アマナ、ホソバナコバイモ等も数多く見受けられた。
新聞報道があった後のせいか、見物客が入れ替わり立ち替りやって来て混雑するくらいであった。
見物客の中に年配の紳士がおられたので話して見ると、岡山山草会の会長さんで、グループでやってこられたとの事であった。
これ幸いとばかりに一行の皆さんに同行させて貰い、その後別の場所に移動する道すがら丁寧な説明を聞かせていただき、この地方では珍しい玄海ツツジなるものも見せて貰った。
思えば、今迄ただ漫然と美しいと感じていただけでいかに何も知らないか思い知らされた。
今日は、自分の理想に近い里山にも出会えたし、岡山山草会の皆さんとの出会いもあり収穫大であった。
近日入会する事を約してお別れしましたが、入会の節は皆さんよろしくお願いします。