里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

ハナオクラの花

2011年07月25日 | 野 菜
友人から貰ったオクラが、2種類とも花をつけている。
一見すると同じように見えるが、花の径はハナオクラが16cmで、オクラはその半分の
8cmしかない。
ハナオクラオクラ

ハナオクラの実は食べられないが、花にはオクラと同様にヌメリがあり、生のままでサラダ
にしたり、サッと茹でてワサビ醤油や三杯酢で食べたり、天ぷらにして食べるそうなので
試してみたがイケル味だった!

ハナオクラ(アオイ科、トロロアオイ属)、別名:トロロアオイ
中国原産の草本。 草丈は1~1.5m。
花期は7~8月で、5枚の黄色の花弁が螺旋状に配置され、中心部は赤紫色をしていて、
花径は20cm以上にも達する。  黄色い花弁は食べられる。

アメリカネリ(アオイ科、トロロアオイ属)、原産地名:オクラ
原産地はアフリカで、日本には幕末に渡来した。
温暖な地方では多年草だが日本では1年草で、嘗てフヨウ属に分類されていた事がある
だけに、ブッソウゲ(ハイビスカス)やフヨウ、ムクゲ等とそっくりな花をつける。
若い実や花には、ミネラルやビタミンが含まれ、ヌメリには血糖値を下げたり整腸作用
やコレステロールを減らす作用がある。
〔名前の由来〕
アメリカから伝わったネリ(トロロアオイ)という意味で“アメリカネリ”と名づけられた。
又、断面がレンコンに似ているので“陸蓮根=おかれんこん”とも呼ばれている。


“なでしこジャパン”、奇跡的勝利!

2011年07月18日 | スポーツ
勝った! 勝った!

世界ランキング1位のアメリカを相手に、常に先制されながらも延長戦終盤で澤選手
奇跡的な同点ゴールを蹴り込み、PK戦では海堀選手が奇跡的に2本を止めて優勝に
貢献した!

その結果、チームを牽引した澤選手は得点王とMVPのタイトルを獲得した。
澤選手、“なでしこジャパン”の皆さんご苦労さん、おめでとう!

本当に感動した!
このところ暗いニュースばかりの日本にあって、これ程明るいニュースはない。
東日本大震災とそれに伴う福島原発事故から立ち直れない日本にとって、大きな勇気を
与えてくれた。
この上は、政治家や官僚、財界、学者は彼女達を見習い、一丸となって復興に邁進して
貰いたいものだ!


ミズタマソウの実生、開花

2011年07月15日 | 山野草の繁殖
昨年の3月に播種したミズタマソウの花がようやく咲いた。
径が約3mmの小さな花だが、花弁は2枚しかない面白い形をしている。



〔栽培記録〕
H22.3.26、播種。

面倒なので実のまま播種した。
H23.4.14、発芽。

双葉が出たばかりのものがある一方で、

既に、本葉が出たものもある。

昨年中に1芽だけ発芽したものは一段と大きい。
H23.7.15、開花。

草丈は約40cmに伸びて葉腋から分枝し、その先に総状に小さな花をつけている。


花は、花弁が2枚しかない面白い形をしているが、先が2裂しているので一見すると花弁は4枚に見える。

ミズタマソウ、水玉草(アカバナ科、ミズタマソウ属)
全国の山地の林縁などに自生する多年草。 草丈は約20~60cm。
茎には下向きの毛が生える。
葉は対生し、長い葉柄があり、長さは5~10cmの長卵形で低鋸歯がある。
花期は8~9月で、茎の先端と上部の葉腋に総状花序をつくり、径が約3mmの白色の
小さな花を開く。 花弁は2枚で先が2裂する。
〔名前の由来〕
実が球形で白毛が密生している事から、これを水玉に見立てて“水玉草”と名づけた。


熱帯スイレンの花

2011年07月14日 | 庭の山野草
スイレンの黄色花が咲き始めた。
水面から花茎を伸ばして咲いているのでどうやら熱帯スイレンらしいが、以前に紫色の
熱帯スイレンを買った事は記憶しているものの、黄色種を買った記憶はとんと無い。



花の終わり頃には色が少し淡くなるが、花の形はこの時期の方がスッキリしている。


温帯スイレンも咲いていて少しは暑さを忘れさせてくれるが、水中のメダカと一緒に泳ぎ
たくなるほど暑い日が続いていて、何もする気が起こらない!

頼みの綱は、ドイツから“なでしこジャパン”が送ってくれる爽やかなニュースだけだ。
あの華奢な身体で大女を相手に勝利する様は、暑さを忘れる元気を与えてくれる。
決勝戦でも必ずや暑気を吹き飛ばす活躍をしてくれるだろう!
18日の未明にも、せめてTV観戦で応援する積りだ。 頑張れ“なでしこジャパン”!



オオダルマエビネの花

2011年07月11日 | 庭の山野草
このオオダルマエビネ、昨年6月にヤフオクに出品されていたので尋ねてみると、
かなりの寒さに耐える」「冬は日陰であまり水をやらない方が良い」との事。

それなら我が家の庭でも育つのではないかと思って試しに買ってみた所、昨年の冬の
寒さが特に厳しかった為に少し痛んでしまった。
それでも今年も何とか面白い形の花を咲かせてくれたが、さて次の冬をどう乗り越えよ
うかしら…? 



オオダルマエビネ、大達磨海老根(ラン科、エビネ属)、別名:ハクツル
屋久島の常緑広葉樹林下に自生する多年草。 ツルランとダルマエビネの自然交配種。
ダルマエビネより、花がやや大きい。


なでしこジャパン、準決勝へ!

2011年07月10日 | スポーツ
朝早く起きて実況中継を見たが、90分闘っても決着がつかず延長戦となった。
申し訳ないが、ボロ負けを覚悟していただけに、頭ひとつ小さい“なでしこ達”の健闘には
本当にビックリした!

ところがだッ! 
それだけにとどまらず、何と延長戦で大会2連覇中のドイツを破ってしまう大活躍をし、梅雨明けの猛暑と、このところ日本を覆う暗いニュースを吹き飛ばしてくれた!
日本のナデシコ達も大喜びしているに違いない!
マツモトセンノウ(ナデシコ科、センノウ属)6/25ハマナデシコ(ナデシコ科、ナデシコ属)7/13
オグラセンノウ(ナデシコ科、センノウ属)7/26カワラナデシコ(ナデシコ科、ナデシコ属)7/26
エンビセンノウ(ナデシコ科、センノウ属)8/11フシグロセンノウ(ナデシコ科、センノウ属)8/8



ナゴランの花

2011年07月10日 | 庭の山野草
このナゴラン、栽培法を調べて見ると「冬場は最低10℃を保つ」と書かれていたが、
試しに庭木に貼り付けて一冬過ごさせてみた。
すると、太い根を庭木の木肌に這わせながら冬を耐え、今年も綺麗に咲いてくれた。


清楚な感じがする花で、しかも香りが良い! 
繁殖については、
「殆ど脇芽が出ず通常増殖しないが、無菌培養での増殖品が大量に流通している」
そうだ。
我が家のナゴランも自然交配で何とか増殖してくれないかと密かに期待している!



ナゴラン、名護蘭(ラン科、セディレア属)
伊豆諸島や本州中部以西で、樹幹や岩上に着生するラン科の常緑の多年草。
茎は短くて、長さ6~15㎝の葉が数枚互生する。
花期は6~8月で、葉腋から花茎を垂らし、直径約3cmの花を5~10個つける。
花は淡黄白色で、側萼片に褐色の縞、唇弁には紅紫色の斑紋があり、芳香がある。
〔名前の由来〕
沖縄の名護市で見つかった事から“名護蘭”と名づけられた



カワミドリの実生、開花

2011年07月08日 | 山野草の繁殖
H19年の秋、町外れの大谷池を通って帰る途中で紫色の花を見つけた。 
初めて見る花で、葉に薄荷に似た強烈な匂いがあるのが印象的だった。

H22年10月21日播種。

そこで、ヤフオクで種を購入して育ててみる事にした。
H23年4月発芽。

双葉が出たと思ったら直ぐに本葉も出て来た。
一部には、昨年発芽して冬の間も枯れずに残ったものもある。
H23年4月14日。

大きい一芽は昨年中に発芽していたもので、足元の今年発芽したものに比べ随分大きい。
H23.7.8、開花。

草丈は90cmに伸び、茎の上部で枝分かれして
その先端に花穂をつけている。
葉の薄荷に似た強烈な匂いを久し振りに嗅いだ!

花にも同様な匂いが微かにするが、揉むと強烈な匂いがする。

カワミドリ、川緑(シソ科、カワミドリ属)
全国で山地の草原や林縁に自生する多年草。 茎は丈が40~100cmで四角。
茎の上部で枝分かれしその先に長さが10cmの花穂をつける。 一つ一つの花は
淡紫色の唇形で、長さは約1cm。  花期は8~10月。
名前の由来は不明。
全草に薄荷に似た匂いがあり、茎や葉を乾燥した物を漢方で“カッコウ”と呼び、
風邪や胃腸薬として用いる。


タマガワホトトギスの花

2011年07月07日 | 庭の山野草
タマガワホトトギスが咲いた。


花色をヤマブキに見立てて名づけられたそうだが、それにしては随分色が淡い。
色褪せたヤマブキだ!


〔黄色花をつけるホトトギスの特徴〕
名    称
草  丈
茎 と 葉
花  姿
チャボホトトギス      5~20直立し葉に油点が入る平開で上向き
キバナノホトトギス     5~20直立し油点が入る事も平開で上向き
タカクマホトトギス    30~80直立し葉は大、油点無し平開で上向き
タマガワホトトギス    40~80直立し葉に油点が入る平開で上向き
トサジョウロウホトトギス 40~90下垂し葉が茎を少し抱く下向き筒状
キイジョウロウホトトギス 40~100下垂し葉が茎を抱く下向き筒状
キバナノツキヌキホトトギス30~60下垂し茎が葉を貫く平開で上向き

タマガワホトトギス、玉川杜鵑(ユリ科、ホトトギス属)
北海道~九州のやや湿った谷筋等に自生する多年草。 草丈は40~80cm。
茎は直立し無毛。 葉は互生し、卵形で茎を抱き、シミのような油点がある。 
花期は7~9月で、茎の先端や上部の葉腋で枝分かれし、総状に花をつける。
花は黄色で紫褐色の斑点がある。 花弁は6枚。 雌ずいが立ち先端が3深裂する。
〔名前の由来〕
花色をヤマブキと見立て、その名所京都府玉川の名を冠し玉川杜鵑と名づけられた。


カシノキランの花

2011年07月06日 | 庭の山野草
庭のチャボヒバに貼り付けておいたカシノキランの花が咲いた。


花の径は約1cmで小さく色も黄緑色で地味だが、白い唇弁の先は前に垂れていて
唇弁の奥はお椀のように凹んでいる。 面白い形をしているランだ!


カシノキラン、樫の木蘭(ラン科、カシノキラン属)
房総半島以西で、常緑広葉樹の太い幹に着生するラン科の常緑の多年草。
茎の長さは10cm位で、下に垂れ気味になる。
葉の形は樫の木の葉に似ていて硬く、密に互生し片側に2~6枚が並ぶ。
花期は6~8月で、上部の葉腋から花柄を伸ばし枝分かれして3~10個の花をつける。
花は、黄緑色の5枚の花弁と、丸い黄班が入った唇弁からなり、唇弁の奥はお椀形。
〔名前の由来〕
シラカシに着生する事が多く、葉の形も少し似ているので“樫の木蘭”と名づけられた。