里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

幻の滝 & バショウ

2009年08月01日 | 山野草
クロカンパークからの帰りに、下帝釈渓谷に梅雨時だけ現れるという“幻の滝”を
見に寄った。 場所は神石高原町永野の花面公園だ。

公園から渓谷を見下ろすと、正面の大きな岩の屏風の途中から細い滝(→)が流れ
落ちているのが見えた。 これがどうやら“幻の滝”と呼ばれる立石滝(?)らしい。
写真は下手だが、一帯は石灰岩からなる渓谷で実物は素晴しく特に秋の紅葉が綺麗だ!
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帰る途中では、民家の傍でバショウに出合った。 花や実(→)もつけている。
子供の頃、近所に植えてあり、小さなバナナが実っているのを見て「食べたい!」
と羨ましい思いがしたものだが、調べて見るとどうやら食用にはならないらしい。
そういえば、実が熟したのを見た事はない。 何だか長年の胸のつかえが取れたよ
うで、思わずホッとしてしまった! 貧乏人の哀しい性だ!
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バショウ、芭蕉(バショウ科、バショウ属)
中国原産といわれる多年草。 日本では関東以南で路地栽培が出来、葉の観賞用に
栽培されている。
高さ2~3mの茎の様に見える部分は葉鞘で、その先に長さ1~1.5mの長い葉を
つける。
花期は夏~秋で、バナナに似た大きな花序の下に先ず(帯黄白色の筒状唇状の)雌花
が咲いて果実ができ、更に伸び続けた花序の上に雄花をつける。

蜜は多くて甘いが、まれに結実する長さ6cmの実は食用には不適。 葉鞘の繊維
を用いて、琉球諸島では昔から布を織って芭蕉布として衣料などに利用していた。

かの有名な松尾芭蕉は、その俳号を庭に植えたバショウからとったそうだ。