里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

台風23号

2004年10月21日 | 天変地異
今年は台風の当たり年らしい。
私の山も、9/7の18号では南からの強風で直径30cm級の赤松が2本ほど根こそぎ倒されただけで済んだが、10/20の23号は強烈な北東の風で、頂上付近の赤松が多数途中から折れたり根こそぎ倒されたり、20年生の桧も多数が大きく傾く被害を受けた。
これではマツタケの可能性がかなり小さくなりガッカリである。
舅の知り合いでも、2町歩の30年生杉が全部地すべりで谷川へ崩れてしまう被害を受けた人や、4町歩の20~30年生桧が大きく傾きほぼ全滅に近い人もいる程だ。
この原因としては、
植林の手入れ(特に間伐)不足で木が軟弱な上に、下草が生えず株元の土砂が流されて倒れやすくなっている事と、赤道付近と日本近海(南)の海水温が高い事が挙げられている。
しかし、今更間伐と言われても老齢化している現状では出来る相談ではないし、まして海水温の上昇(地球温暖化?)と言われてもいかんともし難い。
又、最近の農水省は「風に強い落葉樹との混交植林が良い」などと言っているらしいが、高度経済成長の時代に植えられたものはどうすれば良いのであろうか?
来年以降も強烈な台風が来るようであれば日本は森林だけで済まず、大きな被害を受ける事になるが……




作業小屋

2004年10月17日 | 作業小屋
かねてから山仕事の道具置き場や作業中の休憩場所が欲しいと思っていたので、文字通りの作業小屋を作って貰った。
9/8に打ち合わせた後、道とて無い山の上まで資材を運び上げ、9/14~10/16でようやく完成してくれました。
これで仕事をするのが便利になり、夏場なら泊まる事も出来るようになります。
娘の結婚式が済んだらいよいよ本格的に山野草の復活に取り組むつもりだ。

瓜 坊

2004年10月16日 | 動 物
先日深夜、愛用のオープンカー(軽トラ)で山道を走っていた所、何と目の前を数匹の
イノシシの子供が走っているではないか!
動物園以外で初めて見るのでこちらもびっくりしたが連中の方はもっとびっくりした。
立ちすくむ奴や、足がもつれて転ぶ奴やら、完全にパニクッていた。
ちび共は、やがて道路脇の叢の中へ何とか逃げ込んだが、私も親イノシシに襲われずに
済んだので内心ホッとした。

後日この話を舅にした所、
「昔は狐が猪子を食べていたのに、狐が居なくなった為に猪の数が増えて困っている」
「コンニャクとサトイモ以外は何でも食べる」
「収穫が近くなると、人間より先に全部食べてしまう」
「田畑の周りへ波板や高圧電線を張って防いでいるが、費用も手間も大変だ」
「退治するにしても、猟期や捕獲頭数の制限があるので、数が減らない」
と、嘆いていた。

狐が猪子を食べて居たのかどうかは分らないが、言われて見ると確かにもう何年も前か
ら狐を見た事は無い。
分かっている事は、農家の御年寄りが困っているのに、お役所が、姑息に波板や高圧
電線の費用の一部を補助しているだけで、(害獣としか思えない)猪の保護をしている
としか思えない事である。
一方で (絶滅しているかも知れない?) 狐の事は放置したままなのにである!
どうもまどろかしい話で、そうでなくても過疎化して困っている農家がこれ以上苦しむ
事の無いように、このバランスを欠いた自然を何とか立て直して欲しいものである。