一僧侶の日常の思いを語る
沙門の法話
努力
だいたいやりたくない。できない。もう嫌だ。怠けたい。
と人は思います。どんな意思の強い人でもそうです。皆、何かはじめようとする物事のはじめにはそのように考えます。
問題はそこからです。そんな状態でもやるか。それとも言い訳をみつけてやめるか。
今日は調子が悪いから。最近疲れ気味だから。天気が悪いから。
いくらでも理由付けなんてあるのです。やってもやらなくても誰からも言われないときはそんなものです。
野球のイチロー選手が「当たり前のことを当たり前にすることが努力」と言っていました。
あれだけの大記録を生み出したその根底には自らを律し、戒め、そして当たり前という誰からも気づかれないような地味なことを黙々とこなした求道者的な精神があったのだと思います。
自分も今、その意志力がためされているような気がします。年齢もしかり、体力も精神力もけっして万全ではありません。
それでもやればやっただけのことは返ってくる。それが努力です。
自分の努力が実る日を夢見て一歩をあきらめず頑張ります。
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