一僧侶の日常の思いを語る
沙門の法話
イチョウの木
なんか高齢になってもいろいろなことに挑戦し続ける人には感心してしまいます。いわゆる自然の摂理に逆行しているわけです。
木でも老木になれば折れやすく空洞もできてきます。私が通っている地蔵堂には樹齢600年のイチョウの木がありますが幹の付け根からどんどんと子供みたいな木が生えてくるのです。しかしそれを伸ばしっぱなしにすると本体に栄養がいかなくなるので定期的に切ります。つまり自然的には本体も若い木をはやしてそっちを成長させたいと思っているのです。
また毎朝いく神社のイチョウの木(先ほどの木と夫婦と言われている)が台風で太い幹の一部が折れた時に宮司さんが言っていました。
残念だけどこのイチョウにとってはいいことみたいなんだ。あの折れた幹から若い枝が次の幹として成長してくる。そうした方が木のエネルギーの流れが強くなるみたいだ。
自然災害でがっかりしていると思ったらそのような話をされるのには少し驚きました。現に今は折れた幹がわからないくらい青々と枝がはっています。
どうしてこのような話をしたかというと私ももうすぐ50歳になりますが体力が落ちてきたように感じているのです。身体を酷使して鍛えて次につながるのならいいのですが悪循環になってはと。
今がまた次の身体つくりの分岐点なのかもしれません。
テレビで藤岡弘さんがお子さんと一緒に出演されていました。年齢を感じさせない若々しさ。まだ下の子はうちの娘と変わらないくらいです。
あの人のようになりたい。
まだまだ老け込んでいるわけにはいきません。もっと生き生きとした心身になるように努力します。
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