ほぼ日刊、土と炎、猫と煙突

白く燃え尽きた灰の奥深く、ダイアモンドは横たわる。

シェーン

2006年04月21日 00時33分27秒 | 古い日記
俺の勝手な偏見かもしれないが...。

西部劇の舞台になるのは...テキサスとかの「サボテンと荒野のある場所」と決まっている。
背景に「椰子の木」とか「ジャングル」があってはいけない。
また、「インディアン」と「バッファロー」はアリだが、「エスキモー」と「犬ぞり」もダメだ。

(じゃあ、この映画の雪を頂いた山は何なんだ?)



そこで「シェーン」の設定について調べてみた。

時代設定 1889年(南北戦争後)
場所    ワイオミング州(ラストシーンの山はグランド・テトン山)

(この山、4000メートル超級で富士山より高い。万年雪だ。)

主人公、シェーンの出身地は以下の台詞から南部だ、とわかる。

「お察しのとおりです、奥さん。私の一族はミシシッピーを出て、アーカンザスに住み着きました。
私は腰を落ち着けることのできない人間で、15歳の時、家を出てしまいました。」

うーむ。だからヤンキーが嫌いなのか?南北戦争で何かあったんだろうな。

南部に行った事のあるヤツが、彼の顔を見ただけでビビる、とか。
色々と思わせぶりなシーンはあるが...。
結局、シェーンはシェーンとしか言わないし、自分の素性を語る事は無く映画は終わる。

ヒットしたからと言って映画をシリーズ化して「彼の過去」を描いたりはしない。

「カムバック!」と言われても帰ってこない。

それが単に著作権等の問題なのか?

シェーンを演じたアラン・ラットが断ったからか?

拝金主義のハリウッドもこの映画だけは神聖化して見ていたからか?

俺は知らないけどね。