ほぼ日刊、土と炎、猫と煙突

白く燃え尽きた灰の奥深く、ダイアモンドは横たわる。

風に吹かれて

2006年04月05日 22時57分26秒 | 古い日記
「博打(バクチ)はやっちゃあ、いけねーよ。」
というのがオサーンの信条の一つでは...ある。

「え?そんな事言いって、パチンコやってるじゃないですか?」
と言うと、こうだ。

「違う。俺のは...ただのギャンブル。博打じゃないね。」

うーん。困った人だ。言葉の定義を勝手に変えてしまう。
どう考えたって「博打」の英語的表現が「ギャンブル」だろ?

しかし...いつの頃からだろうか?
俺はそういう他人様の「俺流、日本語」に合わせられるようになっていた。

「なるほど。で、ギャンブルと博打はどこが違うのですか?」

「ギャンブルは遊びの範疇で、博打は...時として財産を失う。」

彼によると...。
スロット、競輪、競馬、株の信用取引...あたりが「博打」で、
パチンコは「ギャンブルの範疇」に入るんだそうだ。

「ただし。」

オサーンは言う。

「俺がやるのは羽物(ハネモン)だけさ。CR機は『羽物で稼いだ後に』と決めている。」

ふーむ。言葉の使い方はともかく、案外、「線引き」はハッキリしているようだな。

「...いやあ。さすがっすね。」

俺は、正直、「ハネモン」の意味も良くわからなかったが...
とりあえず、そう言った。

いや、「CR機」も何の事やら、良くわからなかったが...
とりあえず、そう言った。

すると、ハッキリ、口には出さなかったが...。

「まあ、昔は無茶もしたけどな。」

と、オサーンは背中でそんな事を語っているように...見えた。

追記:

「そんなの憶えてどうするんですか?」
「だから、意味がわからない時は、とりあえずそう言っとけ。」
「『いやあ、さすがですね!』ってですか?」
「そう。それがオサーンに好かれるコツだ。」

あれから何度目の桜の季節だろうか?

俺も年齢的にはオサーンの仲間に入りつつ、

精神的には、まだ、入れそうにも無い。(子供だから)

019

2006年04月05日 18時43分38秒 | 英語
A:ボブはまだ、運転免許の筆記試験に合格していないんだ。
B:本当? うすい本を読んでテストを受けるだけ、なんだけどなあ。

(英訳↓)

A:Bob still hasn't passed the written driver's test.

B:Really? ALL you have to do is read the booklet and take the test.

寸評:

ALL you have to do is ~は
「いや、面倒な事は言わないからさ。~さえしてくれればいいんだよ。」
という状況で、良く使う気がする。

それは...言えない。

2006年04月05日 00時07分03秒 | 古い日記
しかし、何ですな。ブログなんぞを日々書いておりますと。

例えば他の業種の人達、
面白いネタはいくらでもあるだろうけど...書けない話がほとんどだろうなあ、と思う。

何故って?そりゃあ、なんだ。アレだよ。
タイル屋の場合でも、ネズミー・ランドとかに納品した製品については、
やっぱり...書けないね。

一応、表向きとしては「夢の世界」なんだから、
そこにある物の製造元が「○○県」じゃ、チト困る。

その辺は、まあ、「働き者の小人さん」が作ったと、いう事で。



我々は、着ぐるみで作業したりと、大変な訳です。(ウソだけど)

--------以下本文--------

あれは...○年前の八月の事だった。

「おい。これはそんじょそこらの味噌じゃないからな。」

俺は、そう言われて、手渡された妙な包装紙の箱を只、唖然として見ていた。

「普通の味噌じゃないって、どう、違うんだ?」

ソイツ・・・某業務用食料品会社に勤務する男・・・はニヤリと笑いながら言った。

「うちの会社で企画、開発した。市場に流通していない。特別な味噌だ。」

(...味噌をそのままもらってもなあ。)

俺はそう思ったが、好意で「くれる」という物を受け取らないわけにもいかない。

「良くわからないが、頂いとく。ありがとよ。」

しかし、結局、面倒なので実家に送った。すると...

翌日、すぐに電話がかかってきた。

「あれは、一体、何の味噌なんだい?どこで買えるの?」

...やはり、只の味噌では無かったようだ。

--------5年後--------

大好評だったにも関わらず...。

もう二度とその味噌をソイツからもらう事はなかった。

まあ、再入手はあきらめるとして。
それが「誰の何のために」作られた味噌なのか?
俺はどうしてもそれが知りたかった。

「もう、いいだろう?教えろよ。あの食品会社、もう辞めたんだし。」
「それは言えない。ただ...」
「だだ?」
「ある筋から頼まれて開発したシロモノだ。一般向けじゃない。」
「どんな筋だ?」
「...。」
「政治家?」
「...。」
「さては皇族?」
「...。」
「意表をついて、英国王室とか?」
「...。」
「もしや、二代目、引田天功?」
「...。」
「スカルノ大統領?」
「...。」
「デビィ婦人?」
「...。」
「シラヌーク殿下か?」
「...。」

延々、こんな調子で尋問し続けたが、ヤツの表情からは何も読めなかった。

が、ヤツも疲れ果てたのか?
「まあ、名前を言えば...誰でも知ってる人だよ。」
とだけヒントをくれた。

この某会、皇族と繋がりがあるので、やっぱりそっちの線かなあ?
とは思うが...あの頑な様子...今、考えると「北の将軍様」のような気もする。