「博打(バクチ)はやっちゃあ、いけねーよ。」
というのがオサーンの信条の一つでは...ある。
「え?そんな事言いって、パチンコやってるじゃないですか?」
と言うと、こうだ。
「違う。俺のは...ただのギャンブル。博打じゃないね。」
うーん。困った人だ。言葉の定義を勝手に変えてしまう。
どう考えたって「博打」の英語的表現が「ギャンブル」だろ?
しかし...いつの頃からだろうか?
俺はそういう他人様の「俺流、日本語」に合わせられるようになっていた。
「なるほど。で、ギャンブルと博打はどこが違うのですか?」
「ギャンブルは遊びの範疇で、博打は...時として財産を失う。」
彼によると...。
スロット、競輪、競馬、株の信用取引...あたりが「博打」で、
パチンコは「ギャンブルの範疇」に入るんだそうだ。
「ただし。」
オサーンは言う。
「俺がやるのは羽物(ハネモン)だけさ。CR機は『羽物で稼いだ後に』と決めている。」
ふーむ。言葉の使い方はともかく、案外、「線引き」はハッキリしているようだな。
「...いやあ。さすがっすね。」
俺は、正直、「ハネモン」の意味も良くわからなかったが...
とりあえず、そう言った。
いや、「CR機」も何の事やら、良くわからなかったが...
とりあえず、そう言った。
すると、ハッキリ、口には出さなかったが...。
「まあ、昔は無茶もしたけどな。」
と、オサーンは背中でそんな事を語っているように...見えた。
追記:
「そんなの憶えてどうするんですか?」
「だから、意味がわからない時は、とりあえずそう言っとけ。」
「『いやあ、さすがですね!』ってですか?」
「そう。それがオサーンに好かれるコツだ。」
あれから何度目の桜の季節だろうか?
俺も年齢的にはオサーンの仲間に入りつつ、
精神的には、まだ、入れそうにも無い。(子供だから)
というのがオサーンの信条の一つでは...ある。
「え?そんな事言いって、パチンコやってるじゃないですか?」
と言うと、こうだ。
「違う。俺のは...ただのギャンブル。博打じゃないね。」
うーん。困った人だ。言葉の定義を勝手に変えてしまう。
どう考えたって「博打」の英語的表現が「ギャンブル」だろ?
しかし...いつの頃からだろうか?
俺はそういう他人様の「俺流、日本語」に合わせられるようになっていた。
「なるほど。で、ギャンブルと博打はどこが違うのですか?」
「ギャンブルは遊びの範疇で、博打は...時として財産を失う。」
彼によると...。
スロット、競輪、競馬、株の信用取引...あたりが「博打」で、
パチンコは「ギャンブルの範疇」に入るんだそうだ。
「ただし。」
オサーンは言う。
「俺がやるのは羽物(ハネモン)だけさ。CR機は『羽物で稼いだ後に』と決めている。」
ふーむ。言葉の使い方はともかく、案外、「線引き」はハッキリしているようだな。
「...いやあ。さすがっすね。」
俺は、正直、「ハネモン」の意味も良くわからなかったが...
とりあえず、そう言った。
いや、「CR機」も何の事やら、良くわからなかったが...
とりあえず、そう言った。
すると、ハッキリ、口には出さなかったが...。
「まあ、昔は無茶もしたけどな。」
と、オサーンは背中でそんな事を語っているように...見えた。
追記:
「そんなの憶えてどうするんですか?」
「だから、意味がわからない時は、とりあえずそう言っとけ。」
「『いやあ、さすがですね!』ってですか?」
「そう。それがオサーンに好かれるコツだ。」
あれから何度目の桜の季節だろうか?
俺も年齢的にはオサーンの仲間に入りつつ、
精神的には、まだ、入れそうにも無い。(子供だから)