ほぼ日刊、土と炎、猫と煙突

白く燃え尽きた灰の奥深く、ダイアモンドは横たわる。

ホワイトバンドの意味

2005年09月19日 21時16分24秒 | 古い日記
その昔、パンクスだった俺は恐いもの知らずの若造だった。

窃盗、暴行、無銭飲食、とあらゆる
チンピラ事をして暮らしていたが、
ある日、何を思ったか、バンド仲間と
「チャリティーコンサート」をした。

必要経費を差し引くと、「赤字」だったので、
ボランティア団体にはその分の「請求書」を出した。

「オイ。払えよ。コラ。」
「冗談じゃないですよ!」

押し問答の末、警察に連行され「恐喝未遂」の現行犯で逮捕された。

「確信犯だな?お前?」

国家権力の手先は、そんな事を言った。

俺のやった事は間違っていない、と今でも思う。

...と言うのは「ネタ」だけど...。

チャリティーとか、募金活動をしてみればわかると思うが、
全く効率が悪い。その時間をバイトにでも費やした方が、よほどマシだ。

「気持ちだけで結構です。」なんて言うと、本当に10円程度しか入れてくれない。
時給に換算してみろ。人件費がかっている商売だとしたら、大問題だ。

正直、こういう活動は素人じゃダメだ。

「『他人に善意を施した』という気持ちの良さを『お金』で買ってもらう。」
と、ハッキリ割り切る事ができないから。

できないのなら、やらない方がいい。
他の商売でもして、自分で寄付金でも作ればいい。

世の中、「善意」は「利潤を追求する事」でしか集まらない。
(100年後はどうだか知らんけどな。)

まあ、ホワイトバンドの偽物買わされた奴は気の毒だけどな。

でも、

「チャリティー番組を作るくらいなら、その制作費を寄付すればいい。」

なんて言っている若いモンがいたら、俺はこう言うよ。

「今の若者は、下手な大人より、ずっとしっかりしている。
 本質を見抜いている」と。

だって、説明するの面倒臭いじゃん。