武田氏館跡を調査中。その見学会を開催します。

2022-03-10 16:23:27 | イベント
信玄ミュージアムの正式名称は、武田氏館跡歴史館。
本来は、武田氏三代がくらした国史跡武田氏館跡の情報を発信するために
建てられた施設です。
愛称が信玄ミュージアムということで、皆さん、信玄公のことなら何でもわかる、
みたいな感覚でいらっしゃる方もたまにお見かけし、
展示を見て???、信玄公のことはこれだけ?と、ご質問される方や、
信玄公が身につけた鎧や刀は?みたいなことを聞かれることもしばしば・・・。
決して悪くはありませんが、現在、武田神社になっている館跡のことも信玄公を
語る上では重要な場所ですので、ぜひ、ご理解いただきたいのです。

展示資料は、館跡の発掘調査で出土した昔の土器や陶磁器などなど。
いわゆる遺跡の調査で出土した当時の生活用品の破片が中心です。
現在、展示中の資料は、館跡とその周辺の城下町から出土した、約450年から
500年前のものです。
中には、信玄公がお手にとったものもあるはず。
そんな歴史が詰まった資料も地道な発掘調査で掘り出され、
信玄ミュージアムに展示されて日の目を見るのですが、
その発掘調査が現在、館跡の北側(武田神社の裏)でひっそりと進んでいます。
これまでに新たな発見も相次ぎ、見どころも満載です。
館跡北側の範囲を確認中。
味噌曲輪への出入口を調査しました。

土塁で囲まれた味噌曲輪の東側の出入口をついに発見!

こうした調査の繰り返しで、これまで様々なことがわかってきました。
国史跡は、開発で記録保持後に破壊される遺跡とは違い、調査後に保存処置をして
再び長い眠りにつきます。
次は、いつ、この場所を開いて見る機会が訪れるかわかりませんので、
これまでも一般に公開して見学いただく機会を設けてきました。

そのため、今年も甲府市広報などでお知らせしていますが、
このたび現地見学会を甲府市教育委員会歴史文化財課で開催いたします。
令和4年3月12日(土)午前9時〜ということで、事前予約を受け付けています。
あと僅かのようですが、まだ受付可能のようですので、お時間がある方はぜひ。

お問い合わせは、甲府市教育委員会歴史文化財課
電話番号は、055-223-7324(直通)
武田氏館跡現地見学会参加希望とお申し出ください。

残念ながら、信玄ミュージアムも合わせてご見学いただきたかったのですが、
臨時休館中でご期待に添えず、誠に申し訳ありませんm(_ _)m





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