古楽器は、音域や調整によって音色が異なる。
そこが昔の楽器のイイところなのに、改良を重ねる毎に音色に均一性を
持たせるのが良しとされるようになった。
モイーズのソノリテ論が有名。
ソノリテは音色というより音質と訳すヒトが多い。
なんでこんなことを書くかというと、最近買ったキャノンボールのソプラノは
どう吹いてもジャージィーな香りたっぷりの音色。
妻が夕食時に、以前吹いていたソプラノの方が好きだと言いはじめた。
長年吹いていたヤナギサワは、素直でやわらかい所謂イイ音。
その気持ちはよくわかる。
そこで決断。
ヤナギサワをオーバーホールに出そう。
私は、時代、ジャンルによって奏法を全く変えるので、2本のソプラノを
使い分ける事が出来れば、芸風の幅がより広がると思われる。
還暦過ぎでも、妄想は限りなく広がる。