3D CG, CAD/CAM/3Dプリンタ な日常でつづる クルスの冒険ブログ

このブログは引っ越しました!引っ越し先は…「とある思索の集合演算」と検索してみてください。よろしくお願いします。

gan cafe'へようこそ

2009年06月29日 | □アキハバラへようこそ

へい、クルスの冒険です。
 
26日(金)の夕方に「3次元形状を活用する会:3D-GAN」で行われました
 
gan cafe'(REAL)の様子です。
 
いつもの事務局で、缶ビール。
 
下のスーパーでおつまみも買ってきて、少し照明を落としたりして。
 
参加者の共通項は「3次元形状データを日常的に使う」というだけ。
 
それだけ。
 
それだけで、十分な盛り上がりを見せますね、毎回。

7時ちょっと前から始まって、楽しく話して気がつけば10時過ぎ…
 
ゲーム製作、フィギュア模型製造、工業デザイン、設計・製造、金属加工、雑貨の商品企画、
メディアの人、ジュエリー・アクセサリーデザイン、3Dモデリング全般…
 
そういう感じの皆さま。
 
これ、業界団体です。
 
これが、「3次元形状を活用する会:3D-GAN」です。
 
今回は告知も急だったので、都合がつかなかった皆さまもおいでだと思います。
 
次回はぜひ、ご参加ください。

「3次元形状を活用する会:3D-GAN」事務局は、こういったイベントが無くても
 
平日の9:30~18:30オープンしています。
 
大抵は、20:00近くまで人が居ます。お気軽にお立ち寄りください。

秋葉原でお会いしましょう。


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エンドミルで当たる!Nintendo DSi!!

2009年06月26日 | □CAD/CAMな日々
 
夏です。あっついです…
 
もう夏なので「春のダブルチャンスキャンペーン」が大詰めです。
 
エンドミル専門 検索・比較・販売サイト『CutMill:カッテミル』でエンドミルを買うと…

「Nintendo DSi」が当たる!ってお話。

もぅね… 賞品をご用意しておきましたよ。

秋葉原のヨドバシで買って参りました(写真参照)。まっさら新品の(当たり前だ)色はホワイト!
 
同じ買うなら、「Nintendo DSi」が当たる方が嬉しいよね、ということで。
 
キャンペーン期間は、7月7日マデ。

あと残り10日ほど!
 
「Nintendo DSi」は、自分で買うんじゃちょっとなぁ… とは思いますけど、
当たる!って話ならこれは欲しい賞品。

さぁ!キャンペーンも大詰めです!
 
エンドミルは買って置いておいても腐らない!(笑)
 
エンドミル・ゼンブミル・カッテミルで!
 

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6月26日(金) 夕方は秋葉原へ!

2009年06月24日 | □アキハバラへようこそ
 
今日はお知らせだけ。

○ 6月26日(金)18:00くらい~ …今週の金よう日です
○ 秋葉原UDX4階 3D-GAN事務局にて
 
『gan cafe'(REAL)』開店します。
 
「3次元形状を活用する会:3D-GAN」の会員さんが中心ですが、
まぁ、どなたでもお越しいただけます。
「ブログ、読んでマース」っていうだけでも、OKデス。
事前の申込みも不要。
 
はじめての方、優しくします(笑)
遅れて来て途中から参加もOK。
都合で早めに上がるのもOK。
設計・製造ソリューション展帰りの方も、ドーゾ。

会費は500円
(たくさん飲んで足りなくなったら追加で会費徴収します~)
 
では今週金曜日、秋葉原でお会いしましょう~


<<gan cafe'(REAL)とは…>>

「3次元形状を活用する会:3D-GAN」の会員掲示版 gan cafe'から派生した、OFF会。
単に平日の夕方3D-GANの事務局に集合して、缶ビールとおつまみで
話しながら飲みましょうー… という集まりです。
 
基本的に3D-GANの会員を対象としていますが、
会の活動に興味がある、会の活動に共感している、会員の知り合いである…
などの皆さんもご参加いただけます。
 

ワンフェス2009[夏] 立体(3D)プリンター、出ます!

2009年06月23日 | □CAD/CAMな日々
 
梅雨…ですねぇ…
 
湿潤であることは良いことが多いけれど、毎年この時期はどうにも困っちゃう。
 
世間は不景気の話題なんぞが日常的になっていて、今年はジメジメ感もアップ気味だ。
 
そんなご時世ではあるけれど、ここ半年くらいで
 
「3次元プリンター」とか、「立体出力」とか、「立体プリンター」なんかが、少し一般的なコトバに
なって来たようで、これはこれで嬉しい。
 
コトバが発せられるということは、「概念」を持ったということだから、着実にこういった技術や道具が
「知られて」来ているのだと、実感することが増えている。
  
メディアやら何やら、色々な要因が重なってのことだと思うのだけど、ここ秋葉原UDX4階
「3次元形状を活用する会:3D-GAN」の活動はそれに大きく貢献していると思う。
(お願いだから、そう思わせて…)
 
皆さんあまり気付かれないと思いますが、
 
「3次元形状データをもっともっと一般的にするんだ!」
「そうしなきゃ、ダメだ」
 
というワタシの個人的野望(笑)は、もう10年近く大きなシナリオの上で
着実に実行されて来ている。
(ホントだってば…かつての同僚の皆さんはきっとご存じだろう)

…まぁ、シナリオは大きく、実行は行き当たりばったり…なんだけどねぇ(爆)
困ったもんだ。

そのシナリオから導き出した順番としては…

「できるぞ」→「スゴイぞ」→「安いのもあるぞ」 ね。

今回は、「スゴいぞ」の番だ。「できるぞ」は、そろそろいいね。

つまり、次は「安いの」に行くのだけど、今回は「スゴイ」のところ。
 
さて、みなさんお楽しみ 
復活のワンフェスは、舞台を幕張に戻して7月26日(日)に開催されます。
 
「3次元形状を活用する会:3D-GAN」も、卓数を3つに増やして参加します。
 
今年の目玉は… 「立体プリンター」「3Dプリンター」と呼ばれる類の中でも、
平滑さ(=表面の滑らかさ)に定評のある二機種を持込む予定。
 

ドイツ envisionTEC社製『PERFACTORY』:協力 鈴峯さん



イスラエル OBJET社製『Alaris30』:協力 ファソテックさん




さらに、機械がデカ過ぎて持ち込めないけれど、出力サンプルは持ち込むぞ、
というワンフェス初公開の機種もご紹介します。


ドイツ EOS社製『EOSINT P385』 


 
もちろん、今や小型切削加工機では定番となったRoland D.G.さんのMDX-40も登場の予定。
回転軸のサイズもアップして、より使い勝手も向上した。 


 

最後に、いつもいつも言ってることを、また書いておこう。
 
こういう機械は、スゴい。
 
スゴいよ。多分、ワンフェスの会場で見たら、
 
「ここまで来てるんだー…」 と思うことでしょう。
 
そうです、ここまで来てます。
 
でもね、こういった「スゴさ」を利用できる資格は、
 
「3D形状データをモデリングできること」
 
なんです。3D CGか、3D CADのデータをハンドリングできる人だけが、
 
その恩恵にあずかれる。
 
こういった機械は、「モデリングできること」の能力の証明なんです。

でも、毎度々々書いてますけれども、「手仕事」は大事だ。
 
どんなに3Dツールを使いこなせるようになっても、「手仕事」は絶対に必要で、
「3Dか手か?」というくだらない二元論は、絶対に間違ってる。
(絶対に、そこに入っちゃいけない)
 
あ! それとですね。
 
こういった機械に興味があって、ちょっと欲しいな、詳しく聞きたいな…
 
と、お思いの方はこちらにご連絡ください。

 →株式会社 ツクルス 

ワタシの会社です。こういう機械は、各機種に共通した「本質」を理解した上で、
ご自分のやりたいことをハッキリさせてから買うのが良いでしょう。

そういった、本質的な知識を得るためのお手伝いをいたします。
ワタシの知っていることは、全部お教えする。
 
機種選び、そのお手伝いをいたしますよ。
複数の機種でベンチマーク(試しに出力ね)を依頼することも可能です。
 
多分、そういことをさせると日本一の会社です。
なぜなら、こういった機械の会社さんと全てにおいて等距離でお付合いしていて、
しかもどの機種も横断的に見ているからです。

きっとお役に立てることでしょう。


エンドミルサイト、日経産業新聞に掲載されました(照)

2009年06月22日 | □CAD/CAMな日々
 
弊社、株式会社ツクルスでは…
 
「探しやすい・比べやすい・選びやすい」と好評をいただいております、
 
エンドミル検索・比較 通販サイト 『CutMill:カッテミル』
 
を運営し始めまして、はや半年…
 
皆さま、毎日のごアクセス誠にありがとうございます。
 
最近はご注文リピーターのお客様も徐々に増えまして、大変感謝しております。
 
さて、その『CutMill:カッテミル』…
 
去る6月11日付の『日経産業新聞』第6面「Webフロンティア」というコーナーで
紹介されました。
 
なんだろう…ちょっとうれしい(笑)…です、ハイ。
顔が全国紙に出るのは初めてかも知れない…(雑誌はあったけど)
 
世間は、大変な景気状況です。特に製造業とその周辺は、厳しい時期が続きます。
  
何かにつけ、「とにかく我慢」の時期でありましょう。
 
でも、変わってしまうものは、どうしたって変わってしまう。
 
変わっていくなら、素早く合わせて行くことが大事だろうと思います。
 
でも、同時に、環境や前提そのものが問題であるならば、それを変えて行くことさえ、
考えなくてはいけない、そんな時代でもあるように、思います。
 
『CutMill:カッテミル』では、今後…
 
ある種の代理店制度を、行う計画があります。
 
<こんなアナタに!>

・エンドミルを売ることはあるけど、あまり利益も多くないし手間がたいへん。
・エンドミルの引き合いはあるけど、他の販売店を紹介するだけにしている。
・自分のお客さまはエンドミルを買っているけれど、自分はエンドミルを売った事がない。

以上のようなことに思い当たるアナタ。
そんなアナタと、パートナーシップを組みたい…
 
と、考えているのです。
 
詳細は、またお知らせいたします。
 
次回は、お待たせ!

ワンダーフェスティバル2009[夏] のお話だ!
 
今回も、スゴイっすよ。
乞うご期待!!
 


「立体コピー」とか「3Dコピー」とか (その5 最終回)

2009年06月18日 | □3次元CAD私論

「立体コピー」とか「3Dコピー」とかの話を進めてくると、3D形状データというものの性質に立ち入ることになる。

これは、どうしてもそうなる。そしてそれは、CADもCGも地続きである話。底でつながってるんだね。

設計や製造の分野で3D CADを使えるようになると、すごく楽になることがある。
その代表のひとつが、断面図、アイソメ図を作ること。これがとんでもなく楽になる。
どの場所の断面も、どんな方向のアイソメも、パソコン任せでサクっと作れる。

それもそのはずだ。だって、3Dのカタチの情報があれば、断面やアイソメは「作る」ものではなく、
もともと持っている膨大な情報量の中から、その「ごく一部を抽出する(切り出す)」ってことだからだ。

言ってみれば、「描く」のではなく、「写す」だ。行為としては、写真を撮るのに近い。
 
情報の量は、「立体>面>線>点」 ・・・ね?断面を切り出したりアイソメを描くのは、右向きの方向だから、楽なの。
情報量で見ると、高解像度の画像のサイズを小さくする、ってことと一緒の方向だね。

でも、それとは逆の方向…「立体>面>線>点」右から左向きに行く作業というのは、大変なんだ。

そう、もとになる情報では足りないから、情報を補わなければならないからだ。

足りない情報を補う…という作業は、パソコンは苦手だ。
 
逆に、それをやれる存在が一つだけある… そう、「ヒト」ね。
今、「立体コピー」と言われてる作業では、ヒトが結構な手間をかけて、立体スキャナと立体プリンタの
間を取り持っている、というわけですよ。

「立体コピー」とか「3Dコピー」の話をまとめに入りますが、
 
要するに、「立体スキャナー」の情報だけでは「立体プリンター」は動作できない、
という点が事をややこしくしている、ってわけだ。

<まとめ>
○立体スキャナー(3Dスキャナ)は、コピーする物体の表面の点しか得られない

○立体プリンター(3Dプリンター)は点では動けない(断面が要る)
 
○立体スキャナー(3Dスキャナ)は、光を使うので撮影(測定)出来ない部分が必ずある

○立体スキャナー(3Dスキャナ)の情報から立体プリンター(3Dプリンター)が動ける情報を作るのは、自動化が難しい

だから、「立体コピー機」は作りにくい。← 結論。

最初に約束したとおり、
 
「もし、立体コピー機が作れるとしたら…」というお話をしましょう。
全然難しくない。

○顔なら顔、それ専用の立体コピー機なら、割と作れるでしょう。
 
です(笑)

立体スキャナは光を使います(レーザーもカメラも基本は光)。
光は直進しますから、陰になっている部分は測定(撮影)できません。
かならずどこかに、カタチの情報を取れない部分が出てきます。
 
その部分を、「ある程度自動的に」埋めてしまうアルゴリズムを作れば、いい、というわけです。
 
少なくとも、現在大きくヒトが介在して修正しているデータの作業を、ある程度自動化することは出来るでしょう。
 
ただし… 「顔専用の立体コピー機」とか、「電車専用の」とか、「ヒコーキ専用の」とか、
 
そういう限定的な性格に対して、「コピー機」というコトバを当てはめるのは、
 
…どうだろう?(笑)
 
相応しいだろうか?… 相応しくは、ないよね。
 
一番最初に戻りますけども、一般にイメージさせる言葉の意味を強引に当てはめようとすると、
誤解が生じて決して良いことばかり起こらない、と、私は思います。
 
「立体コピー」という行為のキモは…
 
「立体スキャナのデータを、どれだけ自動で、どう修正するか?」
 
で、ございます。
スキャナもプリンタも、あまり問題じゃありません。その間に、問題はあります。
(紙のコピー機に比べたら、時間がかかるという問題は残るけどね)

これまたいつもの、「結局、誰がどういうデータを作るかなんだよ」
という話だけどね。
 
…次は、もっと軽い話題やろう…
こういう話題は、アタマ使うから大変(笑)
 
ではまた。
 

「立体コピー」とか「3Dコピー」とか (その4)

2009年06月13日 | □3次元CAD私論
どんなに簡単に書こうと思っても、難しいことは難しい(笑)
ただ、ウソになってしまうくらいならば、難しい方がいいと思うけれど。
とにかく始めちゃったからやらなきゃだ(笑)、行こう。

さて、前回の続き。回答からだ。
 
質問1: 昔の写メは解像度が低く、画質が悪いです。
その画質を高画質にするにはどうしたらいいでしょうか?

回答1: そんなのできないよ。できないから、あきらめる。
 
質問2: 画素数の多い高画質デジカメで撮った画像のファイルが大きくてこまっています。
このファイルサイズを小さくするにはどうすればよいでしょうか?
 
回答2: そんなのカンタンじゃね?ツールも沢山あるし、サイズを小さくするとかいくらでもあるね。

こんな感じじゃ、ないだろうかね?

誰でも分かる以上の話を言い換えると…
 
「解像度の低い写真をキレイにすることはできないけど、解像度の高い写真を軽くすることはカンタン」
 
つまり…

「沢山の情報を必要な分だけに間引くことはカンタンだけれども、
そもそも少ない情報を増やすことは出来ない、もしくは非常に困難」
 
ということなんだよね。わかるでしょ?
 
…さぁ、ここまで来たら気が付いてね(これはお願いだ 笑)

「情報の量」(=さっきので言う解像度だ)で見ると、

点 < 線 < 面 < 立体

なんだよ。

だから、より情報量の多い方… 例えば面から線を抽出することはカンタンだ。線から点も、同じ。

でも…問題はその逆なんだね。

点から線を作る、線から面を作る… というのは、かなり面倒なものなのだ。
 
なぜか? …うん、それは、
 
「そもそも足りない情報を補う作業」 だからだ。

「足りない情報を補う」とは… 「判断を要する」ということなんだよね。

足りない情報を補うには補うけれど、「どう補いますか?」という判断が必要になる。
 
こういうことだ。
 


この3つの点を通る線を描いてみようか。
 
こうかな?
 


それとも、こうかな?
 


これも、アリだ。
 


こっちも。
 


・・・どれがイイ?(笑)

そ、どれも正解、どれが間違いってわけじゃなく、どれもアタリだ。

つまり、「どれにする?」って判断が必要になる。

で、だ。
 
こういう、「いっぱいある点から線、面を作れ!」って作業はパソコンでやるんだけどさ。
 
パソコンってのは、
 
「判断の必要がない、決まったことをベラボウに速いスピードでやる」
 
というのには非常に向いている。だけどその逆
 
「自分で考えて、イイ感じにやって頂戴」

ってのが、最も苦手な仕事だ。…というか、ほとんど出来ない。
 
「イイ感じとは何か?」を指示されないと何も出来ないからなんだよね。
 
しかも、だ。

これが点が3つだからまだいい。
 
「立体コピー」「3Dコピー」ってことになると、膨大な点の集まりに対してこの判断と作業を行わなければ、ならない。
 
一言で言うと… 「すっごく難しいんだよ」(笑)ってことなんだ。

だから、

「イイ感じ」の線(ひいては立体)を作る…
 
というのと
 
「細かく点をスキャンする」
 
というのは、必ずしもイコールじゃないんだよね。
 
どちらを優先するのか?… って問題は必ず顔を出すものなんだ。
 
キレイな、滑らかな、自然な…カタチ… つまり「イイ感じ」の曲線は、
 
細かく点をスキャンすりゃ出来る、ってものじゃないからなんだ。
 
つまり、スキャンした点に対して、ある判断のもと、手心を加えないことには
「イイ感じ」のカタチにはならない。
 
…こうなると、どうだろう?3Dスキャンの「精度」ってのも …ね?(笑)

「イイ感じのカタチ」を作るには、スキャンの精度よりもむしろ、

スキャンした点の集まりを、どういう風に繋ぐ線を描くか?
 
の方が、より重要になって来たりするんだよ。
 
ぶっちゃけ、「高精度で大量に点をスキャンする」努力は、

必ずしも「イイ感じのカタチ」「スキャンしたカタチの再現性」とはあまり関係なかったりする。ホントだよ。

面白いでしょう?
 
以上のようにですね…
 
「カタチ」というのは、その情報の量で見ると、とっても理解し易くなる。
 
身近な話では…
 
「キャラ絵」 と 「フィギュア」ではどっちがカタチの情報が多いでしょう?
 
って話。
 
当然、立体(物体)である「フィギュア」の方がカタチの情報量は膨大に多い。
 
(おっと、「想像力」の話じゃないよ。別にキャラの作家やマンガ家を悪く言う話じゃないからね、ご注意を)
 
で。原型師、スゲーって思うじゃない?思うよね?
 
その「スゲー」には、手先の器用さもあるのだけれど、むしろ…
 
「絵から立体を作りだす」
 
つまり、「足りない情報を補って、立体を成立させる」という能力
 
に、みんな「スゲー」と思うわけなんだ。
 
「絵」である、つまり立体(物体)にするには全然情報の足りない「長門有希」を、
その足りない情報を補って、
誰が見たって「長門だね」、と思ってもらえる立体(物体)にする…
 
この能力と器用さを原型師は持っている… ってわけなんだ。
 
それと全く同じように、3Dのモデリングが出来る人っていうのは…

「絵」である、つまり立体(物体)にするには全然情報の足りない「秋山澪」を、
その足りない情報を補って、
誰が見たって「澪ちゃんだね」、と思ってもらえる立体データ(3D CG)にする…

ってことをやってるんだよ。 → 参考資料 
・・・難しい?(笑)
 
でも、こういった事を理解して突き抜けると、次の理解が待ってるから。
 
そうすると、新しいことが見えるようになるから。
 
ワタシたちが仕事にして来ている3D形状データのことを、
 
より多くのヒトに理解されたくて、

ワタシも頑張って書くからさ。
 
じゃ、次回で一旦最後にしよう。
 
またね。

「立体コピー」とか「3Dコピー」とか (その3)

2009年06月10日 | □3次元CAD私論

最初に書いておきゃ良かったと後悔してますが…
 
○3Dスキャナ(デジタイザ、とか測定機とも言う)

には大きく分けて二つの利用目的があります。それが違うと全然違う話になる。

一つ目の目的はここで書いているように、スキャン(測定)したカタチを作る、ということ。
もう一つは、測定そのものが目的であること。目の前のモノが狙ったカタチや寸法になっているか?
を調べる、ってことだ。(違い、わかる?)

もちろんここでは、「作るためにスキャンする」という利用法について書いてます。
(…というくらい、この手の説明はとにかく前提として分かっていただかなくてはならない事が非常に多い…)
 
さて、続き。
(このblogは深夜に書いて翌日の昼にアップするパターンだから、どうしても夜のアタマで書いているので色々許してね)
 
今日は…ちょっと難しい。なるべく分かり易く書くから、ちょっとゆっくり読んでいただけると嬉しい。
 
ワタシも、これが世にいう「幾何」なるものであることを後から知った。
なるほど、学校の勉強はしておくものだったな…(とても後悔してます…)
 
じゃ、行こう。

二回に渡って、

○3Dスキャナ(デジタイザ、とか測定機とも言う)
○3Dプリンタ(RP機とも言うね)

の解説をして来ました。その中でどうやら分かって来たのは、以下のことだと思う。

1.3Dスキャナは、スキャンする対象の表面の点しかスキャンしない
2.3Dスキャナは、どうしてもスキャンできない場所がある
3.3Dプリンタは、作ろうと思うカタチの断面の情報をもとにして動く

こういう性質があるんだね。それぞれの原理として。
 
ここで気づくのは、

「…あれ? 3Dスキャナが取れる情報じゃ3Dプリンタは動けないんじゃね?」

ということだ。そう!そうなのよ!
それが分かれば、「立体コピー」とか「3Dコピー」とかが如何に言葉の持つ印象と実態とが異なるものかも、分かってしまう。

○3Dスキャナ(デジタイザ、とか測定機とも言う)
によってスキャンできる情報って、これだ。



そう、点の集まりだ。これは、いいね。

1.3Dスキャナは、スキャンする対象の表面の点しかスキャンしない

だね。
じゃ、これを3Dプリンタ(立体プリンタ)に渡して… と思いたいところだけど、チガウ。

3.3Dプリンタは、作ろうと思うカタチの断面の情報をもとにして動く

これが引っかかるからだ。
点は、断面の情報ではない。だから、点だけを元にしては3Dプリンタ(立体プリンタ)は全く動けない。

そこで、断面にしてあげなくちゃならない。少なくとも、線でつないで閉じたカタチにしてあげる必要がある。

点の集まりを一番カンタンにカタチにするには、隣り合った点と点を直線で結ぶってのが考えられる。
 
これだ。



ね?でも、これじゃ一層だけなのでそれが上下に積み上がると… 
こうなる。
 


…もうわかったね?そうです、これがいわゆる「ポリゴン」ってやつですよ。
ゲームとかで良く聞くね。

こうなるとね、これはもう立体です。立体には当然断面もあるから、3Dプリンタ(立体プリンタ)君もそれに従って
動けるようになるわけですよ。

これを見て、「おお!そういうことか!」と分かってくれる人が沢山いると嬉しいな。
 
でも点と点を直線で結んだ立体って… カクカクで嫌じゃね?(笑)
 
まぁ、そのカクカクをどんどん微小にして行けば、3Dプリンタ(立体プリンタ)で作っても
そんなに気にならないけどね。分からないくらいには、なるよ。

「でもなんか、滑らかなカタチにしたいよ…」

と思うと、こうする必要がある。
 


点と点を、「イイ感じ」の線で結ぶ、ってことだね。
 
ここまで行けば、なんとなく「立体コピー」とか「3Dコピー」が近づいてきたよね。

… ホントか? …ホントにそうか?(笑)

無数にある点を直線で結ぶ… とか 
点と点を、滑らかな「イイ感じ」の線で結ぶって… そんなにイージーなものなのか?

今日はここまでにしますが、最後にふたつのしつもん。
 

質問1: 昔の写メは解像度が低く、画質が悪いです。
その画質を高画質にするにはどうしたらいいでしょうか?
 
質問2: 画素数の多い高画質デジカメで撮った画像のファイルが大きくてこまっています。
このファイルサイズを小さくするにはどうすればよいでしょうか?
 

ちょっと、考えてみてね。

「立体コピー」とか「3Dコピー」とか (その2)

2009年06月09日 | □3次元CAD私論

はい、第二回。つづき、だ。
 
前回は、「立体コピー」とか「3Dコピー」とかってのも紙のコピー機と同じく…

○3Dスキャナ(デジタイザ、とか測定機とも言う)
○3Dプリンタ(RP機とも言うね)

の2つの要素が組み合わされて行われる、と書いた。

で、前回はそのうち3Dスキャナの方を説明したんだね。
 
じゃ、今回は3Dプリンタの方、行こうか。
 
…これだ。
 


ちょ、まっ!待ってよ。マジメにやってんだって(笑)

ホントだよ、ソフトクリームの作り方を知ってれば、3Dプリンタ(立体プリンタ)の原理は大体分かる。
 
そもそもモノを作る方法って、ざっくり分類すると意外と少ないものだ。
(細かく見ると、果てしない宇宙のように広く深いけどね…)
 
・切る、削る、穴をあける…(切削)
・曲げる、ぐぃっと型に押し込む、溶かして型に流し込む(塑性変形)
・材料を積み上げる(積層)

以上3つ。大体が以上の3つに当てはまる。
ホントだよ。大きくは、こんなもんしかないんだ。
  
で。
 
3Dプリンタは、三番目の「積層」って方法だ。
 
何もないところに、作りたいと思うカタチに材料を積み上げてつくる、これ。
ね、ソフトクリームと同じでしょ?(笑)
 
ソフトクリームは、平面方向(XY軸、この場合左/右と手前/奥)を動かして丸を描きつつ…
垂直方向(Z軸、この場合は上/下)、つまり下に少しずつ動かしてつくる。

だよね?バイトでやったことがある人もいるでしょ?
  
ちょっと考えると分かると思うけど…
 
・切る、削る、穴をあける…(切削)
・曲げる、ぐぃっと型に押し込む、溶かして型に流し込む(塑性変形)

この2つは、まず材料があって、その「材料の表面」を相手にして加工するんだね。

ところが、
 
・材料を積み上げる(積層)

だけは、違う。積層は、「層」ってくらいのもんで、「材料の断面」を相手にして加工する。

ここが大きな違い。わかる?難しくないよ。
 
以上の事を「逆に言ってみよう」・・・そう!
 
・材料を積み上げる(積層)

は、作ろうと思うカタチの「断面が無いと作れない」・・・ってことだ。
 
そりゃそうだ。全ての断面を一層一層積み上げて作るのだから、断面の情報が無かったら作りようがない。
 
少なくとも、作ろうと思うカタチの最も外側の線が一本でつながっていなけりゃならない。
 
鋭い貴方はもうお気づきだろう…
 
3Dプリンタを使うには、「3Dのデータが必要」なのではなく、正確には

「作ろうと思うカタチの全ての断面情報が必要」



「その全ての断面を持っている情報の形式が…3Dの形状データしかない」

ってことなんだよね。そういう順番だ。
 
そう、立体ってのは断面の集積だ、とも考えられるわけだよ、うん。
 
実は数学なんだよね(笑)この話ってさ。でも、全然難しい話じゃない。

何度も何度もワタシが言って来ている

「3D CGでモデリングできる人は、3D CADが使えず製図しか書けない人よりも、ある意味では、製造業と親和性が高い」
 
「3D CGでモデリングが出来る人は、それだけで製造ポテンシャルを持っている」
 
その理由が、少し分かっていただけると思う。(と、いいな)

3D CGでモデリング出来る、ということは、「カタチを完全に定義出来る」ってことだからだね。

「立体プリンタ」「3Dプリンタ」は、そのことをとても端的に証明してくれる機械だ。
 
で。
 
「3Dプリンタ」「立体プリンタ」ってのは、元々はRP機なんて名前で呼ばれてて、
Rapid Prototyping(=素早い試作)って言われるジャンルの機械だ。
主には工業製品の試作用として発達して来た。
 
「3Dプリンタ」「立体プリンタ」には本当に沢山の種類があって、それぞれに利点・欠点がある。
 
当たり前だけど、そこはタダの機械だ。道具だね。
 
色々な種類があるけれど、
 
「作ろうと思うカタチの断面を、一層一層積み重ねて作るよ」

というのは全部共通してる。
 
何の材料を、どういう風に固めて積み上げるか? 

が、機械やメーカーによって違うだけのこと。これは特許なんかも絡む話だ。
 
この辺りの情報は、弊社のホームページにもそこそこ載っているので
ぜひご覧ください。
 
じゃ、これで「3Dスキャナ」「3Dプリンタ」の2つの要素が分かった。
 
次は、
 
「この2つの要素が揃っているのに、どうして3Dコピー機、立体コピー機はそうカンタンに出来上がらないのか?」
 
というお話に行きますよ。
 
繰り返しになるけど、「立体コピー」「3Dコピー」は、行為としては出来ますよ。
 
全然難しい話じゃない。現状では大変な「劣化コピー」にはなるけどね。
 
でも、紙のコピー機から連想されるような、スキャナとプリンタが一体となって、
 
自動で、手軽で、間違いがなく、安価で高品質な…
 
そういう「立体コピー機」「3Dコピー機」はできないよ、という話に行きます。
 
ご注意いただきたいのは、
 
別にワタシが「立体コピー機」や「3Dコピー機」が嫌いだとか、否定したいとかじゃない、ってことだ。
 
ワタシは、コトバの印象で技術が誤解をされてしまうのが嫌なんだよね。
 
本当のところをキチンと分かって欲しいから、書いてます。
 
ワタシは潔いので(笑)
 
「もし立体コピー機が作れるとしたら…」
 
という想定も書きます。
 
こんなにも複雑で、良く分からないチカラが作用する世の中だ。
 
せめて技術の話くらいは、印象だけの評価や誤解がまかり通って欲しくは、ない。

あらゆる技術が一般化することは道理だし、抗えないし、むしろ歓迎したい。

でも、印象だけの評価や誤解が大きいと、その技術の一般化そのものが阻害されてしまう危惧を、ワタシは持ってるのですね。
 
だから、ネットの世界は広大だけど、その片隅(隅という概念すらネットにゃないか…)であっても、本当のことを書いておこうと思ってるんです。

…書いてて思ったけど、このブログは、たぶん、RP機を販売している営業マンにこそ、お役に立つと思うよ(笑)ね?

そういう事で、…つづく~
 

「立体コピー」とか「3Dコピー」とか (その1)

2009年06月07日 | □3次元CAD私論
 
クルスの冒険です。

「立体コピー」とか「3Dコピー」という語句で検索して来てくれる方は多い。
 
最初に言っておくけど、今のところ世の中に「立体コピー機」とか「3Dコピー機」
という機械は存在しない。これホント。
 
そして皆さんが、その言葉から受ける印象のような「立体コピー機」とか「3Dコピー機」というような機械は
今後もしばらく出来ないだろうね。少なくともワタシはそう考えてる。

ワタシがそう考えるには、理論的な理由がある。その理由も分かるように書きます。
 
ただし、「立体コピー」とか「3Dコピー」は、行為としては出来ますよ。(質は悪い超劣化コピーだけどね)
「紙のコピー機」のような、手軽で、信頼性が高く、コピー代が安く、自動のは、まず出来ないよ、と断言しておきたい。

逆に言えば、「こういう条件がそろえば出来るでしょう」ということも書きます。

意外と大したことじゃないから、さ(笑)

さて。 
 
すごく先進的に聞こえて、とても革新的でハイテクな印象のある
「立体コピー」とか「3Dコピー」だけど、何も特別な技術じゃない。ホントだよ。
技術やその道具としては20年くらい前からある(もっと古いかも…)。
 
「立体コピー」とか「3Dコピー」の本質を理解する前に、普通に会社にある
「立体じゃない」紙のコピー機を思い出してほしい。そう、普通のコピー機。
 
紙のコピー機は、2つの要素で出来てる。

○スキャナ
○プリンタ

だね。コピーしたい紙を置いて、それをスキャナで読み取って、その情報を基に
プリンタがプリントする。
それが1個の機械で、ほぼ自動に行われる。それがコピー機。

だから複合機と呼ばれる機種はスキャナ機能を備えていたりする。
元々コピー機にはスキャナの機能は必須なわけだから、自然な話だよね。

「スキャナ一体型プリンタ」を、コピー機と呼ぶんだよね。
 
ここまではいいよね?
 
じゃ、次。「立体」とか「3D」とか、行こうか。理屈は一緒だ。
 
その印象とか言葉の響きとは裏腹に、「立体コピー」とか「3Dコピー」も大したことじゃないよ。
ホント、大した技術じゃない。原理も、大したもんじゃないって(笑)
 
○3Dスキャナ(デジタイザ、とか測定機とも言う)
○3Dプリンタ(RP機とも言うね)

この2つを組み合わせて使うと…ハイ、「立体コピー」とか「3Dコピー」と呼ぶわけだ。
 
すげえじゃん!…いや、すごくないって(笑)全然大したことないよ。
 
じゃ、ひとつずつ見て行こう。まず
○3Dスキャナ(デジタイザ、とか測定機とも言う)
の方ね。
 
眼の前にある物体のカタチを測るとき、どうする?
…そうだね、物差しを使う。ちょっと正確にやりたいとノギスとかだ。
でも測りたい物体がグニャグニャしてたり、球では無い丸っこいカタチだと、どうする?全体に丸っこいカタチは測れない。
第一、測らないとホントに球かどうかも分からないよね。

…そうね、手段が無い。それを可能にしましょう、というのが
○3Dスキャナ(デジタイザ、とか測定機とも言う)
だと考えていい。
 
すげえじゃん!…いや、すごくないって(笑)
 
測りたい物体がグニャグニャしてたり、球では無い丸っこいカタチの場合は、
基準となる場所から、測りたいモノとの距離をたくさんたくさん計測して、その距離の集まりを並ることで、測るんだ。

こういうの、見たことあるでしょ?


基準となる場所から、測りたいモノとの距離をたくさんたくさん計測するのに、たくさんのピン(針)を使う。

こんな風に使うんだね。


「フォーマーゲージ」とか「コントラゲージ」、「針千本」なんて呼ぶ。
ナニ?見たことないか?…じゃあ、これは?



「ピンプレッション」とか「ピンアート」、たぶん商品名だ。
これは知ってるでしょ?これは、「ピース」してる手を計測したってことだ。

…これ、「立体コピー」とか「3Dコピー」とかの一つの要素である
○3Dスキャナ
なの。いや、ホントだって。考え方は、正にこれなんだよ(笑)
全然難しい原理じゃないでしょ?
 
実際、この無数のピンを測りたいモノにくっ付けて行って、計測する機械もある。

こういうのね。



台に乗ってる青いモノが測りたいモノで、上のピンを青いモノにくっ付けて行って、全体のカタチを測るってわけだ。

こレを見て、「スキャナ、チガウじゃん…」と思ったアナタ。アナタは思い違いをしてます(笑)

スキャナ、というときにはこういうピン状のモノを接触させてるとなんか違う…と思っちゃうけど、
このピンの代わりに、レーザー光線を当てたり、写真(まぁ、デジカメだ)を使ったり
するだけの話。
 
そういうのを、「非接触式」という風に呼ぶ。計測するモノにピンなどが触らないからだ。
 
でも、同じことだよ。
 
ここで押さえて欲しいのは、
 
「3Dスキャンで計測できるのは、立体表面のたくさんの点だ」
 
ってことだ。3Dスキャナが取るのは、たくさんの「点」なんだよね。それも、見えるところの表面の点だけ、だ。
 
「あー、なるほど、たくさん点が集まれば立体になるよなぁー…」
 
と思っちゃったアナタ!そう、そこのアナタだ。大間違いだからね、それ。
自分を教えてくれた数学の先生に謝ってきなさい。今すぐ、だ。
 
「点は座標をあらわすものであって、点には面積はない」
 
ってのを、忘れてたね?ハイ、謝ってきなさい(笑)。
そう、みんなここに引っかかる。

点は、何万点、何十万点、何億点集まっても、カタチじゃない。
点描ってあるけど、無数の点が集まっているとまるで色を塗ったような「面」に見えるのだけど、
点には面積は無いから、何億個集まったって面にはならない。
 
○塗ったように、カタチがあるように見える

ということと

○面である

ってことは、全く違うんだよね。
 
そろそろ今日のまとめをしますよ。
 
<3Dスキャナとは>
・スキャナがスキャンする対象から取れるのは、無数の点だけです
・点はいくら大量に集まっても面や立体ではありません
・光は基本、直進しますから後ろ側はスキャンできません(これは紙のスキャナと一緒ね)
・紙であれば表裏だけで済みますが、立体をスキャンするとなるとあらゆる方向からスキャンしなければなりません
・あらゆる方向からスキャンした点を、正しく立体に並べなければなりません
・奥まったところ、内側に回り込んだところは、スキャンできません
 
これが、3Dスキャナ、立体スキャナです。
 
次回は、3Dスキャナ、立体スキャナのもう一つの要素、3Dプリンタ、立体プリンタのお話をします。
 
それで、立体コピー、3Dコピーの要素が揃うってわけだ。

じゃ、また次回。
 

3Dプリンター 出力サービスなどの話題

2009年06月04日 | □CG(ポリゴン)から作ろう
今日は画像で押しますね。

以前チラとお知らせしました「ストリートファイター オンライン」
アバターデータからの立体出力につきまして。
  
1.はい「ストリートファイター オンライン」です。
  右側で戦っているキャラが今回の対象です。




2.これがデータですね。ダレットさんからお預かりしましたよ。



 
3.台座(足の下の円盤)は、私たちがモデリングしました。

4.PCで計算して、ZPrinterを制御するためのファイルを作ります。ほとんど自動ですよ。

5.4.のファイルの指示に従って機械が動き出します。
  断面を作っているのがわかりますか?作りながら色も付いてます。


 
6.機械から取り出して、後処理をすると…ハイ、出来上がり。
  (後処理は、WORLD OF WARCRAFTのホムペに詳しい動画があります、それなりに手間はかかります)

 

7.ね。出来たでしょ?




<大事なこと…以下、試験に出ますからー(笑)>

1.出力に向かない形状(データ)は、あります。
 (詳しくは、ツクルスのホムペをご覧ください)

2.決して自動でスポン!と作れる訳ではなく、後処理に人の手間がかかります。
  (詳しくは、WORLD OF WARCRAFTのホムペをご覧ください)

3.全く同じモノを大量に作るのであれば、違うやり方の方が安くてキレイです。
 
4.一品一様(1つ1つカタチやポーズが違うこと)だと絶大な威力を発揮します。
 というか、色付きですと、この方法か手作りしかありません。
 
5.「フィギュア」と言っても、いわゆる市販のPVC製とは質感もディテールも発色も
 まるで別物ですのでご注意を。

6.機械も高価なので、さすがに体長15センチで1コ 2,000円…とかは無理かな、と。
  んー…ざっくり1万数千円かなぁ…。これは出力物の体積やカタチによります。
  WORLD OF WARCRAFTの値段($129.95)は、いいセン行ってる訳ですよ。
 日本だともう少し高いでしょうね。
 
7.機械の購入のご相談は、ぜひ当社、株式会社ツクルスにどうぞ。
 
以上のお話は「機械持ってりゃ誰でも出来る」というものでも無いんですよ、意外と。
 
それにはそれ用の知識と経験が必要になります。
 
弊社では、そういった知識と経験もセットでご提供できます。
 
お気軽にご相談ください。

お待ちしています。
 

Cut & Pasteデジタルデザイントーナメント優勝!

2009年06月03日 | □アキハバラへようこそ
<<お知らせ>>
近日中にこのblogの引っ越しを考えています。理由は…特にありません。
URLの“realfactory”というのも特に問題は無いし、かといってメリットも無い。
まぁ“goo”がちょっとマイナーかなぁ…と思っている、ということですかね(笑)
誰か、blogのスキンをデザインしてくれないかなぁ…と思っている今日この頃です。
(おねだりだ、おねだるぞ!誰かーっ! 笑)

さて本題。
 
『Cut & Paste Digital Design Tournament』という競技会があります。

デジタルツールを使ったアートバトル的な企画でして、2D、3D、モーション
の三部門があり、競技会はクラブイベント風の公開で行われ、まさに
「タイトルマッチ!」って感じ。

これは世界的な大会で、日本よりもむしろ海外の方が先に盛り上がっているようで。
東京大会の優勝者は、日本代表としてニューヨークの世界大会に進む。
 
その模様は、3D-GAN会員企業のプラネットエンジンのブログに詳しいです。
→ コレね。

で。

この『Cut & Paste Digital Design Tournament』 東京大会が、去る5月30日に
渋谷であったのだけど…

3D-GAN会員、W.G.G.にも所属しているMAHIRO君がサクっと優勝して来ちまいました(笑)。
 
まぁ、サクっと、というのは見かけだけで、本人は相当な努力と工夫をしてるのだけれども。。。
 
MAHIROとは、「3次元形状を活用する会:3D-GAN」の分科会組織でもある

「Wonder Geometry Guild : W.G.G.」にも当初から参加してくれている、そのヒト。
  
このblogに何度も登場した、あの「ねず美」ちゃんのデザインとモデリングをした、その彼だ。
 
普段は、ゲームや映像の仕事でモデリングをやったり、映像製作をしたり、
3D-GANに出入りするようになってからは工業製品のデザインやモデリングなんかも手がけてる。
 
3D-GANが当初から表明して来ている

「3Dモデリングという行為は、既存の枠を越えて違う産業とも結び付くよ」

というのを、個人の可能性として体現してる。
 
まぁ、とにかく。MAHIROクン、おめでとう!~
 
ニューヨーク世界大会では日本代表だから、ぜひ頑張って来てほしい。
 
アナタと知り合ったのは3D-GAN発足当時、秋葉原で行われたイベントで

「3D CGデータは物体になるよ。3Dモデラーにはモノを作るという活躍の場もあるよ」

といういつもの話題に何かを感じてくれて、話しかけてくれた時…だったかな?

とっても誇らしく思うよ。

キミはワタシの自慢でもある。

皆さんもこういった競技会、次からはどうだろう?

W.G.G.には、MAHIROクンのように腕の立つ、素晴しいカタチを3Dデータで定義できる
人達が他にもたくさんいます。ぜひ、のぞいてみてください。
 
「3D形状データ」にまつわる話をしていて、全てに共通するのは…
 
結局、どこの誰が3Dモデリングをするのか?
 
ってことだ。技術や道具の話は面白いし大事だけれど、結局大した問題じゃない事が多い。
 
どこの誰が、どんな3Dモデリングをするのか?
 
この話は全ての入口だし、一番面白くて、事の本質なんだよね。
 

「Akihabaraイノベーション シンポジウム」来場御礼

2009年06月01日 | □アキハバラへようこそ
 
■主催:NPOイノベーションネットワーク、3D-GAN
■共催:関東経済産業局 秋葉原イノベーション研究会

によります「Akihabaraイノベーション シンポジウム」が5月29日(金)
無事に終了しました。
 
会場は「3次元形状を活用する会:3D-GAN」事務局の向いにあるUDXシアター。
170名入る会場は、悪天候にも関わらずほぼ一杯で、多彩な話題で午後の時間を
ご来場社と共有しました。
 
ご来場いただきました皆さまに、あらためて御礼申し上げます。
また、講演いただいた皆さま、大変お疲れ様でした。
 
「3次元形状を活用する会:3D-GAN」についても、たくさんの人に知っていただく良い機会になったことが嬉しいです。
 
それと、開発を続けて来ていて、その先のコンセプトも固まりつつある
「masterpieceプロジェクト」についても、多くの方にお話しする良い機会になりました。
 
リアルなお話… こういった催しには、手間もお金もかかります。
実際、ワタシは資産家でも無ければ、いわゆるおカネ持ちでもない。
 
おカネなんて、無い(笑)ごく普通のヒトだ。
 
ただ、それなりの経済的犠牲やリスクを払っても、自分の仕事上の専門領域で
 
「今の状況を変えたい」
 
と強く願って、そこに価値を求めているというだけのことです。
 
そのためになぜ「業界団体」なのか?についても何度か話して来ていますが、
 
要するに、外国資本を中心とする私企業の活動によってでは、もう今の状況は大きく変えられない
 
と、思っているからです。
ユーザレベルで、今までとは全く違う意識が必要になると考えています。
 
それなので、前にも一度書きましたが
 
「大勢で神輿(みこし)を作ったためしはない、でも良い神輿ができればそれを担ぎに来てくれる人は結構居る」
 
という神輿理論に基づいてやってます。
 
決して楽ではない「3次元形状を活用する会:3D-GAN」の財政は
 
ほぼ、ワタシが個人的に責任を負うことで今まで維持して来ています。
 
責任の負い甲斐は、あります。中身と、そこに集まる人々が良いから。

そして、設定した目的に近づいていると実感できるからですね。
 
色々と実績も出来てきた今だからこそ、

これから先は、皆さんに少し本音も聞いていただこうかな、と思っています。 
 
「3次元形状を活用する会:3D-GAN」に興味を持ち、好ましいと感じ、共感をしてくれる皆さま。

「3次元形状データ」を仕事に使ったり、関係がある、皆さま。
 
財政的にも、ぜひご協力ください。

確かに会員企業さんも増えて参りましたが(本当に感謝しています)、まだまだ足りない状況です。
 
この先、この「3次元形状を活用する会:3D-GAN」が発展して、より活発に活動して
さらに多くの成果を出すための力を持つには、皆さまのご協力が不可欠です。
 
具体的には、「3次元形状を活用する会:3D-GAN」にぜひご入会ください。
 
入会して、この活動にどうかご参加ください。

すでに会員の方は、ぜひお知り合いやお取引先にご紹介、また、お誘いしてください。
  
もちろん、世の中全部が変わるわけではありませんが、
 
「3次元形状データ」にまつわる、その世界は変えることが出来るでしょう。
 
会の会計につきましては、年内を目処に会計報告をまとめて会員さんに公開して参るつもりです。
 
いつまでの任意の団体では仕方無いので、NPO法人登記もしたいです。
(登記書類を作るにも、それなりに手間と時間、コストもかかるのですけど)

こういった諸々を抱え込んで、それでも目的のためには必要なことはやって行きましょう。
 
皆さまの事務局へお越しをお待ちしています。

最後に、今回の「Akihabaraイノベーション シンポジウム」実施にご協力いただいた
全ての皆さまに心より感謝申し上げます。

特に司会のプロデューサー、内田さん
懇親会の飲み物を買いに行ってくれた、3D-GAN会員の皆さん
(あの大量の飲み物は、ワタシと数人の会員でスーパーに買いに行ったのでした…) 

ありがとうございました。