3D CG, CAD/CAM/3Dプリンタ な日常でつづる クルスの冒険ブログ

このブログは引っ越しました!引っ越し先は…「とある思索の集合演算」と検索してみてください。よろしくお願いします。

立体出力サービス 選べます。

2009年08月25日 | □CG(ポリゴン)から作ろう
 
クルスの冒険です。
 
3D CGツールを使ってきた人が、自分のデータを初めて立体出力した瞬間…
  
恐らく、コレに立ち会った回数は世界で一番多いんじゃなかろうか?ワタシ。
 
かれこれ3年?4年?くらい前からか、何度となくその場で見てきました。
 
今日もココ3D-GAN事務局で、2件立ち会いましたよ。何度見ても、いいもんだなぁー…
 
とにかく皆さん、一様に楽しそう。これは、やってみなけりゃ分からない。
 
今までPCの画面の中だけの存在だった自分のデータが、こうしてモノとして手に取れる…
 
単純に、楽しいものです。これはきっと、誰だって楽しい。
 
今日は、先日始めた「最上級!レーザー焼結立体出力サービス」のお客様だったものだから、
 
こっちも余計にワクテカでした(笑)
 
とある世界的な版権モノだったので、写真で詳しくご覧に入れられませんがなかなか良いデキでしたよ。

写真のように、パウダー(固まる前の材料です)に埋まったまま届く自分のカタチを
掘り出す作業も、なんだか楽しい。
 
これがクライアントさんとの監修作業に役立つんだろうな…
 
と思いつつ、見送りました。
 
株式会社 ツクルスの立体出力サービスは、現在選べる3種類!
 
・ABS立体出力サービス
・色付き立体出力サービス
・最上級!レーザー焼結立体出力サービス

それぞれの機械と材料の特徴に合わせて、選べます。
 
そして只今、4つ目のサービス…
 
・表面ツルツル立体出力サービス(仮)
 
と銘打って、PERFACTORYのサービスも準備中です。

この記事と、同じ機種ですね →コレ
 
作れるサイズは小さいのですが、アクセサリー・ジュエリー・フィギュアなど、
 
出力物がそのまま原型になる… という性質のモノに欠かせない表面の平滑さ(平らでツルツル、段差が少ない)
がウリの機種です。
 
アクセサリー・ジュエリーの分野では、これを原型にしてロストワックスで金属に置き換えることも出来る。

(あ、そういうサービスも結構リーズナブルな値段でありますから今度紹介しましょう)
 
こうして、ワタシたちはまた次のフェーズに移行して行きます。どんどんと。
 
もう、「立体で出力できるよ!」という事の次の次へ、目を向けて行ってます。

でもそれは、入口に返ってくる話なんだけれども。。。
 
まだまだ、この3D CGからの立体出力サービスっていうのは、一般化して行くはずだ。
 
ってことで、今後のサービスの充実にもご期待ください。
 

あ… ブログの引っ越しは挫折してますけれども(笑)
 
株式会社 ツクルスのホームーページは、リニューアル作業中… なんだそうです。
 
ほほぅ…
 

ワタシは、自分ことをロマンチストだと信じてますから(笑)

2009年08月21日 | □CAD/CAMな日々
   
クルスの冒険です。
 
3Dプリンタ(RP機)に興味があって、見学に来て下さる方がとても増えました。
 
別に誰がどんな言葉を選んで使おうと、それはそのヒトの自由… なんです。
 
そうなんです。それは、そう。
 
でも、言葉は脳内の思考の道具であると同時に、他者に論理を伝え、

本来は分かり合えない他者と分かり合うための手段でもある以上、

意味を間違って言葉を使うことは、良いことだとは思えない。
 
というか、重大な問題だとワタシは思うのです。
 
だから、単語それぞれの言葉の意味を正しく理解して使うことは、すごく重要なことだ。
  
これは、軍隊や大会社などの非常に大きな組織がきちんと機能していくために
 
新兵や新入社員に対して用語をきちんと教育して、統一しようと気をつかうことからも分かる。
 
ほら、設計における製図も同じだ。

製図というのはコミュニケーションと情報の保管のための媒体だから、
 
それぞれが勝手に用語やシンボルを解釈していたら、仕事にならない。
 
これは、音楽における楽譜なんかも全く同じ役目を果たしているね。
 
だから、今日この時までチャイコフスキーの意思は保管され、伝達されて来たわけだ。

で。
 
3Dプリンタ(RP機)を見に来てくださる方が、
 
「精度はどれくらいですか?」

「どっちの方が精度が高いですか?」
 
と、しきりに気にすることが、ワタシはとても気になっていた。
 
そう訊かれると、ワタシとしては逆に訊ねたくなっちゃうわけだ。
 
「公差、どれくらいに収まればいいですか?」
 
「例えば、ここからここまでで何ミリですか?」
 
ここで

「○△mmの(+0.05 -0.25)です」

やら

「あ、ココは○△㎜です」
 
とくれば、コミュニケーションにも問題が無いのだけれど、どうやらそういう意図でお訊ねになっているようではない。

第一、3D CGのソフトなんかだと、大抵の場合は寸法の定義も無い。
 
でも、
 
「精度はどれくらいですか?」
 
と、しきりにお訊ねになる…
 
そもそも、何ミリで作って公差はこれくらいに収めたい…
 
という意図(この意図は、3Dのデータに込められるわけだね)のないところに、

「精度」という言葉が適当なんだろうか???
 
…まったく適当じゃないと思う。
 
というか、その用法は間違ってるから、コミュニケーションの妨げになる。
 
とは言え、
 
「貴方の言う精度の意味とは、ナンデスカ?」
 
なんて問いただしてみても、別の原因によりコミュニケーションに破たんを来しそうで怖い(笑) 
 
だから、
 
「このヒトは、何が欲しいのだろう…???」

と、すごく考えることになる。。。
 
こういう経験を積み重ねて、積み重ねて、積み重ねて…
 
なんとなく、理解した。
 
3Dプリンタ(RP機)に興味を持って見に来てくださる方が
 
「精度はどれくらいですか?」
 
と、お訊ねになるときは、大抵の場合
 
「表面はツルツルですか?(平滑さ)」
 
を、気にしているか、または
 
「モデリングした形状の再現性は良いですか?」
(何をもって再現性を計測するか?は、次の問題になるけどね)
 
と、いう意味で訊ねてるんだ… 
  
あー… それは精度とはチガウ… 違うよー…

こういう経験を沢山積み重ねて、あげく思うのだ…
 
やっぱりさー、使うコトバは、その意味をちゃんと調べてみましょうよ… と。
 

ここでホントによく誤解されることが、ある。
 
「そんな言葉尻をつかまえて、細かいなぁー」
とか
「理屈っぽいよねー」
とか
「…なんか、冷たいひとね…」
とか、言われる始末…

(…絶望した!リアルに昔の体験を思い出して絶望したっ!)
 
まぁ、そんなマイナスイメージ…

(あなたは強いひとだから、ワタシなんか居なくても大丈夫よね… ってのもあったなぁー… しくしく…)
 
でもね、ここは高らかに、そして強く、言っておきたい。
 
冷たいから、理屈っぽいから、気にするんじゃないぞ。
 
むしろ、逆。
 
あなたの言っていることを、きちんと、誤解なく理解したいから…
 
「そのコトバの意味」
 
にこだわるんです。
 
「論理」って、そもそも分かり合うことの出来ない他人の貴方と、他人のワタシを、
 
何とか理解し合えるようにしましょう… 
 
っていう、とってもステキなものなんだよね。
 
そして、論理を乗せる媒体として、我々人類はコトバを獲得した、
 
と、思うのだよね。
 
もちろん、そういった論理や、それを乗せる言葉の先(この場合、beforeではなくbeyondね)に、
感情なんかもあるだろう。

当然、
 
「おい、アレ取ってくれよ、ほらそこのそれ、ナニだよ…」

「ハイヨ、アンタ」

…的なコミュニケーションが成立する関係というのは、美しいと思う。
そういった価値は、絶対にある。

でも、それには年月が育む関係性や、信頼関係なんかが不可欠だろう。
 
だから、はじめに言葉ありき、という事には心の底から共感を覚える。
 
そんなこともあって、楽譜とか数学、コンピュータプログラム…ってものが
 
今のワタシの目は、すごーくロマンチックな存在として映っているのだよね。
 
皆さん、お願いです。
 
一度でいいので、工学における「精度」って言葉の意味を調べてみてください。
 
 
数学ガール 上 (MFコミックス フラッパーシリーズ)
結城 浩
メディアファクトリー

このアイテムの詳細を見る

9月3日(木) 「忙しい人のための3次元データ講座」

2009年08月17日 | □アキハバラへようこそ

クルスの冒険です。

学生さんはまだまだ夏休みモードでしょうけれど
  
お仕事の人は、お盆、夏休みも何となく終わった時期ですかね…
 
残暑お見舞い申し上げます。
 
本日短くお知らせです。
 
  
<<お知らせ>>
「忙しい人のための3次元データ講座」+ gan cafe'(REAL) 実施します
 
日時: 2009年9月3日(木) 
16:30~ 講座
18:30~ gan cafe'(REAL)

場所: 秋葉原UDX4階 3D-GAN事務局
 
会費:
講座… 無料
gan cafe'(REAL)… 500円(*追加でビールを買う場合は、追加徴収しまーす)
 
お知らせ: 事前申し込みは不要です。途中参加、途中退席可です。お気軽にどうぞ。
 

<<解説>>
○「忙しい人のための3次元データ講座」とは?
最近、3D-GANの会員さんなどから、MaxのデータをIGESというフォーマットに変換したいが
保存のオプションにIGESが無い… 
どうして3次元のファイルはこんなに種類が多いのか?全部開けるソフトはないのか?
など、基本的な質問を多数受けるようになって参りました。

そこで、忙しい人のために、大事なところだけを「サクっ」と理解して明日からの業務に
役立てることのできる、「3次元データについての偏りない一般的知識を身に付けよう」
という講座です。
最近耳にするようになってきた、「3Dスキャナ」の原理や全貌も含め、優しく・分かり易く
理解していただける機会です。


○gan cafe'(REAL)とは?
3D-GANの会員さんを中心に、定期的に行っている「缶ビール飲み会」です。
夕方のひと時、事務局でマッタリと話しながらビールでも… という集まりです。
お酒の飲めない方は、ソフトドリンクで。
持込み歓迎、会費はいつも500円ですが、毎度時間が延びてはビールが足りなくなるので
追加購入の分は、追加で会費をお支払いいただくこともございます。
一階のスーパーに買いに行くボランティアも、歓迎いたします。
ぜひご協力ください。

前回の様子は… →コチラ
 
では、9月3日(木)の夕方、秋葉原でお会いしましょう~

 

Socra Spotさま、 業務連絡ですー

2009年08月12日 | □アキハバラへようこそ
 
Socra Spotさま、Socra Spotさま、
 
ブログで何ですが・・・業務連絡です(笑 お許しください)。
 
本日、本ブログにコメントいただいた(このページの左下をご覧ください)、

konishiさまから、PRO JET 3000での立体出力のお問合せです。
 
仲介してマージン下さい、なんて野暮は申しませんので対応をお願い申し上げます。

(えー…つまり、konishiさまは、Socra Spotでググってください、と 笑)
 
…ワタシの考えなんですけど…
 
違う機械の立体出力サービスで競合なんてしても仕方ないですから。
 
持っている機械が違うので、全くの無意味だと思っています。
 
これは、機械そのものの販売も、そういう側面がありますね。
 
「色イラネ、強度欲しい…」 ってお客様にZ Printerを薦めるのはどーかと思いますし、

「とにかくツルツル!平滑さ命!」 って人にDimensionでは限界がありますよ。
 
お客様だって、そんなことはスグ分かるでしょう(笑)
 
3Dプリンタ(RP機)って、そういうものですから。
 
努力したって、性能も性格も変わらないものです。
 
一点、Socra Spotさまにお願いがございます。
 
「3次元形状を活用する会:3D-GAN」は、こういう性格の業界団体です。
 
Socra Spot様は、3D-GANの事務局にサンプルとサービスのチラシを設置なさると
 
ご商売の機会の創出につながると、思います。
 
これは、間違いありません。
 
是非一度、秋葉原の3D-GANの事務局にお越しいただき、入会をご検討ください。
 
ご入会いただければ、サンプルの設置とチラシの配布をいたします。
 
もちろん、事務局にお越しのお客様には、ワタシが対応いたします。
 
秋葉原でお会いしましょう。
 

…あ!konishiさま、PERFACTORYの出力サービスについては、後日紹介しますね。
 

3Dプリンタ比較

2009年08月11日 | □CAD/CAMな日々
 
大雨だ地震だと、大変なことになっていますが皆さんお住まいの地域は大丈夫ですか?
 
クルスの冒険です。
 
世間的にお盆の時期で、秋葉原の街には人が多めであります。
 
秋葉原って、日本中と言わず世界的な観光地だから…
 
結構賑わっておりますよ。
 
さて、写真は3D Systems社の3Dプリンタ(RP機)ですね。
 
ここに来て、廉価版を含めた3Dプリンタの話題がアツいです。
 
先の『CG WORLD』誌の特集もあった影響でか、それなりに関心を持つ人たちも増えて来ました。
 
いいことだ。
 
特に、各社が熱心なのが500万円以下、200万円程度の廉価版でしょう。
 
ここに来て、自動車などの大物の市場が冷え込んでいることもあり、
 
いずれのメーカーさんも小型機にチカラを入れ始めています。
 
自動車製造業などの市場が冷え込んだ、というよりは、その市場は伝統的な市場で、
 
少し行き渡った感があるのだと思いますよ。すでに結構な数が入った。
 
しかし、小型機については新市場だ、ということなんでしょう。
 
要するに、プリンタと同じ経過を辿るわけですね。
 
で。
 
宣伝、というわけではないのですが。。。
 
日刊工業新聞社刊『機械設計』2009年11月特集号(10月10日発売)の取材で、
3Dプリンタ(RP機)各社さんを一気に訪問しています。
 
例によって、この分野に見識ある「3次元形状を活用する会:3D-GAN」会員のメンバーを中心に
各社を訪問、クロスレビューを書こう… という企画です。
 
同じ時期に一気に見て来ると、それはそれで分かることがある。
 
「…どれも完成度上がってるなぁ… 機械としては買い時だなぁ…」
 
ということですかね。徐々に成熟した製品になって来ているのを実感しますね。

今回訪問しているのは以下の会社さんと製品です。

・PERFACTORY  鈴峯さん
・Alaris 30   アルテックさん
・u Print    丸紅情報システムズさん
・PRO JET 3000 イグアスさん
・Z Printer   Z corporationさん
  
と、いうことで。
 
そろそろ小型の3Dプリンタ(RP機)が気になるなぁ…
 
という人には、『機械設計』2009年11月特集号、お勧めです!