3D CG, CAD/CAM/3Dプリンタ な日常でつづる クルスの冒険ブログ

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デジハリ ミーツ 本気(マジ)工場

2006年08月14日 | □CAD/CAMな日々
 
夏!夏です… 強烈な雷雨は来るわ、大規模停電はするは(ウソ、これは季節に関係ない)結構激しい夏の東京です。今日も、純白に輝く積雲がモクモクと立ち上がっています。来るぞ、夕立来るぞ…と、なんか妙に期待してしまいますね。

さて、今日はイベントのお知らせなどいたします。

本気(マジ)工場は、来る9月5日(火)16:30~
「デジハリ オープンカレッジ」にて、講演をいたします。どなたでも来場になれますので、ぜひお気軽にご参加ください。

くわしくは「コチラ」

お題は、

「デジタルクリエイターへ 製造業からのラブレター」
 ~インダストリアル デザインの現場から~

としておりまして、なんと、NISSAN、SHARPのインダストリアルデザイン現場で今マサにご活躍の社員さんもお招きして、3社合同講演になります。
お二人とも、日頃本気(マジ)工場とお仕事をご一緒させていただいている方々なのですが、こういった形で共同講演が出来るなんて、とても光栄なことです。今から楽しみですよ。

デジハリさんと言えば、ホラ、日本で最大のデジタルクリエイターを輩出している学校さんじゃないですか?CGとか、映像とか、ゲームとか、そういうエンターテイメント系も含めて。そこでどうして本気(マジ)工場が?…ナニゆえ世界的に著名な自動車・家電メーカーのデザイン部さんと?

まぁ、それはぜひ会場に来ていただきたいのですが、ちょっとだけお話すると。

「CG、アニメ、映像、ゲーム、フィギュア、デジタルエンタテイメント…そういった分野に燃えてる情熱とスキルは、きっと製造業でも活かせるはず!」

という内容のお話です。嘘か誠か、賛成か反対か、賛否両論巻き起こしながら、それでも「おー、そういう見方もあったか!」という風に、デジハリの生徒さんなどに感じていただければ、めっけもん(笑)です。それもあって、CADとかCAMとかに詳しくない人向けに話しますから、詳しい方はそのつもりで来てください。

ぜひ、会場でお会いしましょう!


<<プチ上げのご連絡>>
9月5日(火)の講演終了後、講演者の皆さんと共に小さな打ち上げ<プチ上げ>を予定しています。18:30くらいから始めたいと思っています。参加ご希望の方は、当日、本気(マジ)工場本人か、本気(マジ)工場の社員をつかまえて参加意思を表明して、くっ付いて来てください(笑)つまり、初対面の人でも全くOKです。恐ろしく参加人数が大勢になってしまわない限り、こんな感じでやりたいと思います。

勇気をだして(笑)声をかけてくださいね!
(これから一緒に飲みましょう、って相手に声をかけられない、ってのもないでしょうし、本気(マジ)工場は初対面の人にもフレンドリーです)



 

新しいエアゲージ

2006年08月06日 | □今日は休日
 
どこが冷夏の予感?毎日暑い日が続いていますが、みなさん夏バテなどしてないでしょうか?

さて、久しぶりに休日のアップ。
最近、欲しかったエアゲージ(バイクとクルマのタイヤの空気圧を量る道具)を買いました。あ、そりゃもちろん前から持っていたのですけどね。大学生になって初めて公道を走れるナンバー付きのバイクを買ったと同時にとりあえず工具セットも買ったんですよね。そこに入っていたモノをずっと使っていました。15年以上使ってた訳ですから道具って安いものです。

ずっと使っていたものは、全体がプラスチック製でして、いかにも安普請。タイヤのバルブを入れてこぅ、プシッとやる部分も本体と一緒の樹脂製だったのです。それでも用は足りるのですが、樹脂ですから、何度も何度もプシッとやっているうちになんとなくガタが大きくなって来ました。だから、量る度にどうも値が違うのね(笑)で、「ちゃんとしたの、欲しいなぁー」と思い続けて来たわけです。

今回手に入れたのは、アマチュアとしてはとっても高級(つまり精度が高い)もので、よくカーレースなんかのピットで見かけるのにほど近いものです。
なんか嬉しい(笑)もちろん、プシッの部分も金属製です。

ここまでのモノを買っちゃうと、こりゃ一生使えてしまうよな…
なんて思い、嬉しいやらちょっと淋しいやら複雑なキモチです。

喜んで、プシップシッと空気圧を量っていたら、外に居るなら網戸を洗え、ということで、網戸の掃除をやらされました(笑)

夏、だね。


 
 

ジュール・ヴェルヌによろしく(Metasequoiaからつくろう)

2006年08月02日 | □CG(ポリゴン)から作ろう
 
今年は結構涼しい夏になるのでしょうか?…ちょっと期待をしてしまっている本気(マジ)工場です。

「人が想像できることは必ず人が実現できる」(ジュール・ヴェルヌ1828~1905)

コナン・ドイルと合わせて空想科学小説の祖といえる、結構有名で最近どこぞの企業さんの広告にも使われているヴェルヌ先生の言葉です。このコトバ、世間一般では、「素晴らしい」「好感が持てる」という評価になっているわけですね。

ふむ。

こういった金言・名言の類は、その言葉が発せられた時代の背景や空気を無視してはその本質を理解することはできません。ヴェルヌが活躍した19世紀の終わりというのは、人が科学によって海をおし渡り、発明が直接的に人の暮らしに好ましい変化をもたらし始めていた時代です。
電気が灯り、写真を写し、映画で驚いて、汽車で高速移動し、電話で距離を縮め、鳥のように飛ぶ… そういった事が次々と実現し始めた、科学技術と人間の蜜月関係…そういう時代の空気があってはじめて発せられた言葉でしょう。

しかし、イマ・ココの感覚としてこの言葉をとらえるにはやはり無理があるのだと思います。だって、ドラえもんの道具は想像されたものですが、一体どれほどが実現できそうですか?…ほとんどナイ(笑)それに近しいモノが出来たとしても、誰もソレをドラえもんの道具に近づいたと評価してくれるような出来栄えにはならないことでしょう。

ワタシは子供の頃
~♪空をじゆうに 飛びたいな ハイ、周遊券~♪
と歌う、イヤぁ~な子供でした。徹底的に現実的だったのね(笑)
否、子供の頃の自分の名誉のために言えば、まるでおとぎ話のようだけど実際にあった話が、大好きだったんですね。うん。

こういった金言・名言の類は、あまり否定的な表現をしないでおいた方が人をひき付けるものですが、それでもあえて、こういう表現にしておきたいと思います。

「人が想像できないことは、当然ながら実現できない」

ナイナイ、とまぁ魅力の無い修辞ですが(笑)
当たり前なんですけどね。想像力というものに大きな価値を感じながらも、あえて逆の表現です。

想像力・個性・夢・・・

そういったモノを肯定的にとらえることに反対はしません。しかし、あまりにそういったモノを持ち上げ過ぎた結果、それらの中に安住してしまって、そこから具体的なモノに踏み出すことをサボってはいないだろうか?とも思うのです。

「いいじゃん、夢なんだから」
「いいことじゃん、個性があって」
「そういう想像力って、ステキよね」

・・・で?・・・それだけ?言うだけ?言いっ放しなの?・・・ と。

実行が伴わない想像は単なる妄想に過ぎませんし、想像できることでも実現できないことはいっぱいあります。(当たり前だよね)

ワタシは、どんなに夢や想像からかけ離れた状態であろうと、つまりそれが妥協しまくりの情けないモノであろうとも、現実に喰らい付いて、想像した状態に1センチでも1ミリでも近づいて行く行為を愛して止みません。

そうすることでしか、想像した状態に近づくことなんてできっこないからです。

想像したそのとおりのモノ、そのモノでなければそんなものいらない・・・ そういうイケナイ潔癖性の人が最近はとても多いような気がします。

でも、想像できないことは、実現できっこない。
そういう意味で、想像力というものを大切にしたいものだなぁ、と思います。

『プロジェクトX』とか見ていて、
「オッサンらの頃は良かったねぇー、そんなんで良かったのかよ?」
と、愚痴っている若い技術者の方々が、ワタシは大好きです(笑)だって、やはり地には果てがあり地球を一周できてしまったように、この世のあらゆるものには、どうしたってある程度の「果て」はあり、未開拓地はどんどん少なくなっているのは事実だからです。

いや、未開拓地は依然としてあるにせよ、それは裏庭にはなく、どうにも宇宙の果ては遠すぎる… そういうことでしょうか。

あ。今日のちょっとホラーな写真は、本気(マジ)工場に7月1日に入社した新人さんが削った作品です。入社前には一切切削加工とかしたことが無かったのですが、CGモデリングは趣味で(趣味なんだよなぁー…)やっていたようで、そのCGモデルから作ったモノです。まぁ、"ポリつく"ですね。7月に入社して、もうこうなるんですよ。さすが本気(マジ)工場(笑)

Metasequoia(メタセコイア)というポリゴンモデラーで形状を作り、
Metasequoia⇒Cinema4D⇒STL⇒CraftMILL+Roland加工機
という流れで作ってくれました。
Cinema4Dを介した理由は、MetasequoiaはSTLを吐けないから、という理由。
Metasequoiaはフリー/シェアウェアで、ホントにまるでタダみたいな値段で使うことが出来ます。

…こういう時代なんですよ。
知ってるか?CAD/CAMの同業者の諸君。
本気(マジ)工場は、いち早く知ってるってワケです(笑)
 
まぁ、大事なのは、「知って」そこから先、何を想像するか?…なんですけどね。
知るってことは、全ての前提で、そこからやっと想像が始まります。

逆に言えば、知識の無い人の想像力なんて、たかが知れてるってことです。