3D CG, CAD/CAM/3Dプリンタ な日常でつづる クルスの冒険ブログ

このブログは引っ越しました!引っ越し先は…「とある思索の集合演算」と検索してみてください。よろしくお願いします。

夏のシアワセ

2010年07月19日 | □今日は休日
 
どうやら梅雨明け夏本番… という東京です。
 
やー… 今年も来ましたね、夏。
 
皆さんは「おー夏だー…」と思った時、何か必ずやることってありますか?
 
ワタシ、あります。
  
癖というか、儀式というか、毎年必ずこの行動にでます。それは…
 
あの、よくジーンズ屋さんで山積みになっている、ヘインズのTシャツを買うんですね。
 
Hanesの3枚パック。今でも3枚パックで2千円しない、綿100%のアレ。

というか、何かどんどんお安くなっている気がする…
 
白一色の、何の変哲もないただのTシャツ。
 
で、タンスにある着古した同じヘインズのTシャツと入れ替える。
 
古い方は、ガレージに行ってバイクの整備用になる、と。
 
昔とは違って、エリのタグが無くなってプリントになったりしてますが、(これ歓迎)
 
基本20年以上、何も変わってない。
 
新品はあまりよろしく無くって、一回洗って、お天道様で乾かされた状態の
 
肌触りが、素晴しい。
 
柔軟剤は要らないし、乾燥機はよろしくない。天日に限る。
 

おフロ上がりにこのTシャツを着て、青いソーダアイスを咥えながら
 
扇風機に当たっていると…
 
あー… 夏だ… なんかシアワセだ…
 
と、思います。
 

『幸せは白いTシャツ』 なんてのも、あったか。

(や!ダメだ!あの頃の話は気恥ずかしいから、やめとこう)
 

我ながら「安いもんだなぁー…」と、思う。
 
幸福感と金銭の相関、というのは何とも個人的なものだと。
 
ワタシは、すごいおカネ持ちにはなれないかも知れないね。
 
ほら、言うじゃないですか。
 
何か手に入れたいものがあったら、それをとにかく好きになることだ、と。
 
それほどまでには、好きじゃないっぽいもんな、おカネ(笑)
 
もちろん嫌いなわけは、ないけれど。
 
おカネは手段だかんね、と考えるタイプですね。これは間違いない。
 
どこまで行っても目的には、なり得ない。
 
もちろん、手段だからこそたんまりと欲しいよね、という感覚も、分かります。
 
でも…分かんないよな。
 
あんなに好きで好きで、とにかく好きでたまらなかったものでも、
 
指の間をすり抜けて手に入らなかったものだって、あるんだからさ(苦笑)
 

ともあれ、夏だ。
 
皆さま、金曜のセミナー、ご参加お疲れ様でした。
 

オカエリナサイ

2010年06月14日 | □今日は休日
  
第20号科学衛星(MUSES-C)“はやぶさ”
 
無事(いや、全く無事ではなかったけれど)任務を完了し、帰還。
 
あらゆるところで色々と、十分に語られているので、他を読んでいただくとして。
 
神話から天孫降臨、そして歴史へとゆるやかに繋がるように(最近は酷い扱いだけど)
 
科学(=浪漫)から技術、そして商売へとゆるやかに繋がって行くといいな。
 

“はやぶさ”の遺した最大の成果とは
 
今後の宇宙開発予算を留保したこと
 
多くの子供たちに、「もっとすごいのを作ろう」
 
と感じさせたこと…
 
だろうな。
 

あんまりたくさん書くと感傷的な事を言い出すから、やめとこう(涙目)
 

ROI(投資対効果)の限界

2010年06月07日 | □今日は休日
 
JAXAの小惑星探査機「はやぶさ」(MUSES-C)がアツイ。
 
「はやぶさ」が何なのか?というのはJAXAのURLを見ていただくこととして。
 
どれくらいアツイのか?というのは、まぁ、ニコニコ動画あたりを見ていただくとして。

【初音ミク】 はやぶさ 【オリジナル曲】


探査機はやぶさにおける、日本技術者の変態力


【合唱】はやぶさ【PV】

 
確かに、アツイ。
 
共感、でしょうね、これは。
 
ただの人気、という話ではなく、共感でしょう。
   
「戦う理数系」が好きなワタシとしては、この「はやぶさ」についても偉業だ感動だ、というよりも
 
「良かったですねぇ… 一つ目的が達せられましたねぇ… 次の予算も認められるといいですねぇ…」
 
という感じで見てます。
 
勝手に感動している周囲と、やっているご本人達の意識の違い、というのもあるでしょう。
 
…ちょっと情緒的に過ぎないかい?という照れも、あります。
 
でも、科学というのはこれだけ多くの人からの共感を呼ぶもの… なんだね。
 
しかも、そこには投資対効果なんて話は出て来ない。
 
そここそが、注目すべき点なんだろうと思う。
 
何なんだろうね、これは?
 
実業を成功させ、お金を儲け、それを社員に分配し、多くの人の生活を少なくとも金銭的には裕福に、将来に安心をもたらす。
 
この仕事はとてもとても大変な事で、そうそう簡単には出来ない。
 
そういう意味では、私たちの社会は決して失敗なんてしていない。
 
それなりに成功している、と評価するのが妥当だ。
 
でも、今のこの閉塞感は何だ?
 

人は、必ず死ぬ。
  
人は平等には生まれない。しかし全員に死が待ち受けていることにおいて、人の一生は平等だ。
 
そこそこに豊かで、とても安全で、大きな変化もない安定した社会における一生とは
 
死までの長い長い期間を、どう過ごすか?という面倒なテーマと向き合い続けることでもある。
 
人は朗らかに日々を過ごすため、夢を見て、勝利の予感を感じ、勇気づけられながら生きる必要があるだろう。
 
豊かで安全でありさえすれば満足して過ごせるわけではない、厄介な生き物だ。
 

今、社会のリーダーとされる人たち、政治家や企業経営者に全く欠けているのは
 
おカネじゃないものを求めている人々に何を与えられるか?
 
なのではないだろうかね?
 
子供手当や減税が、福利厚生の充実やボーナスが、
 
政治家や経営者の評価を上げないのだとしたら、どうだろう?
 
政治家や経営者にとって、こんなに面倒くさい要求は、無いよ(笑) 
 
「はやぶさ」に共感している沢山の人たちは、人が一生その領域に踏み出すことなどあり得ない宇宙に
 
何十億円というカネを放り投げて燃やしてしまうことを、肯定している。
 
宇宙開発と企業経営を同列視するわけではないけれど
 
困難な事業に立ち向かったその姿に勇気付けられ、明日また朝日を浴びてそれぞれの仕事に出かけていく
 
そのチカラを「はやぶさ」からもらっている、ってわけだ。
 

「さあ皆さん、夢を見てください」
 
「じゃあ、皆さんの夢を聞かせてください」
 
そんなんじゃ、無いんだと、思う。
 
出て来ないんだよね、そんなもの(笑)。その、「皆さん」からは。
 

「月に行く」
 
と言いだしたのは、「皆さん」からのアイデアだったのか?
 
という話だ。
 

そんな大それた、それこそ夢の話というのは、「皆さん」の仕事ではない。
 
皆さんに尋ねちゃった時点で、終わっちゃう。
 

つまり、そういう、今までとは全然違う才覚や能力が、私たちの社会には
 
いよいよ必要になって来ていると、ワタシは思う。
 

種目が違う、ということだ

2010年05月30日 | □今日は休日
 
<最初に解説> 
「3次元形状を活用する会:3D-GAN」は、非営利の業界団体です。
従いまして会員企業さんにお仕事を紹介することは多数ありますが、
中間マージンは頂戴せず、会員に対して無償で紹介・仲介を行っています。
ただし、当会の事業は多岐に渡っており、「お仕事の仲介をする」ことが
会の中心的目的ではないことをご理解くださいますようお願いいたします。
当会は飽くまで業界団体であり、製造業の受発注あっせん事業ではないことを
ご承知おき下さい。
 

さて。先週、とある「雑誌出版社からのご相談」でこんな仕事を取り次いだ。
 
あるカタチをした造形物の

「全体をちょっと小さくて、少し各部のバランスが違うバージョンを作りたい」
 
こういうご依頼。元になる造形物は、手で作ったものだった。
 
よくご存知の方であれば、
 
「3Dスキャン(デジタイズ・計測)して、モデラーソフトに持って行って、修正して、
RPとかで出力だな…」
 
と、一瞬で理解出来るお話し。
 
依頼主から訊かなきゃならないこともすぐ思い浮かんで、確認して… 
 
依頼主の不安を解きほぐして、「大丈夫ですよ、出来ますよ」と。
 
慣れたものです。
 
その道の仕事を知っていれば、「どれどれ…」とカタチを見せてもらい
 
「…あ、出来ますよ。大丈夫」
 
と、すぐに判断も出来る内容でした。
 
なので即座に、すぐ動いていただけそうな会員さんに電話…
 
「じゃ、明日スキャンして、その時点からモデリングもしますね」
 
という素晴しいスピード感でお仕事が進みました。
 
結果は?と言えば、モノを見て判断したとおりの納期で出来ちゃったわけです。

依頼主の雑誌社さんの目的は達したし、会員さんにお仕事も紹介できたしで、
 
「めでたし、めでたし」…
 
…そうか?本当に、それでめでたいのか?… とモヤモヤしています。
 
そのモヤモヤの原因は、自分でも分かってます。
 
「こういう事が道具とある種のスキルをもって可能、ということ自体が、本当に知られていないのだな…」
 
ということが原因です。
 
例えるならば、手書きの書類を持っている人が居て、その人が
 
「明日の会議でこの書類を20人に配らなきゃならない…書き写すのは大変だし、間違ったらどうしよう?…」
 
と思いつつ、ワタシの所に来るようなものです。
 
で、ワタシは、「世の中にはコピー機というものがあるのですよ!」
 
と、言っているわけです。
 
もちろんコピー機をよく知っているワタシは
 
「…大丈夫、きれいにコピーできますよ。20枚ならこれくらいの値段です。明日に間に合いますって」
 
てな事を説明して、コピーをして差し上げる… と。
 
で、「めでたし、めでたし」…
 
いやいやいやいや… 違うと思う。ダメだダメだ。
 
ワタシのモヤモヤは、
 
「手書きの書類を20枚に増やしたいときは、コピー機がある」
 
ということが、あまりにも世間に知られていないことにある。
 
「出来た!スゴイですねー!」
 
と喜んでいただくのはこの上なく嬉しいし、笑顔もこぼれるのだけれど、
 
次の瞬間モヤモヤとしてきて、表情も曇ってしまう。
 
 
なぜ曇るか?といえば、こういう状態のままだと
 
「3D形状を扱う仕事やスキルは、一向にその市場を大きく出来ない」
 
からだ。
 
市場を大きくする、ということはすごく単純化して言えば
 
「今までのお客様ではない、新しいお客様をつくる」
 
という事に尽きる。
 
そしてそれを実現するには、
 
新しい単価や、価値基準を作る(お客様が違えばおサイフ事情やコスト感が変わる)
 
こともすごく重要になる。
 
自分が実業の分野で成功する(=お金が儲かる)
 
ということは、これはこれで、ある。重要なことだと思う。
 
だけど、
 
とにかく自分の居るこの市場、それ自体を大きくして、その中で自分の分もある程度儲ける
 
というアプローチは、やっぱりすごく大変だ。
 

…とまぁ、ここまで書いて気が付くのだけれど…
 
今回、モヤモヤしながらも

 
「今までのお客様ではない、新しいお客様をつくる」

という事では、今回また作ったわけだ。しかも、設計・製造業などではない「雑誌社」だ。
 
間違いなく今までのお客様層では、無い。
 
こういった一回々々の仕事を積み重ねることが
 
私たち、3D形状データを扱う仕事の市場を大きくして行くことだろう。
 

そうして、表情を曇らせたり、ニコニコしたり、繰り返しながら
 
世界を広げて行くしかないだろうな。
 
CADとかCAMとかRPとかが発展して来て、今や成熟市場になっている中で、
 
従来から「在る」市場に対して何かを売る、という話ではなくて
 
同じ道具やスキルを売っているとしても、

従来には「無かった市場を作る」、という今までとは全く違う種目をやっているのだな…
 
と、思う。
 

東京国際アニメフェア2010で、3Dについて感じたこと

2010年03月28日 | □今日は休日
 
先日「NHK朝のニュースに出ました(自分は映ってないけど)」と書きました。
 
実はこれ、『東京国際アニメフェア2010』に出展している
 
「3次元形状を活用する会:3D-GAN」展示ブースでのこと。
 
ビジネスデーである25日(木)26日(金)は、NHKさんに限らずロイター通信さんやら
 
ラジオやら(ラジオで「3D」とか言うことの大変さったらないぞ!)、ネットの動画生中継やら…
 
結構多くのメディアから取材を受け、関心をお寄せいただいた。
 
展示していた内容について関心があった、ということも当然あるけれども
 
「3D・3次元」というコトバに反応してのことであるのは間違いないだろう。
 
いくつかの取材を通して、またも深く理解したのは…
 
「ヒトは、最終製品に関心があり、その知識を容易に獲得するが、
最終製品に至るまでの制作過程には関心を持たないので、知識もないままだ」
 
ということ。
 
まぁ、当たり前と言えば当たり前、そのとおりなんだけどね。
 
どうしてかー? と言いますと
 
メディアや映像業界で仕事をしている人たちの間でも
 
「3D CG形状のデータ」と「飛び出して見える映像技術」の相関関係はほとんど理解出来ていない
 
というのが分かったからだね。(ほんと、驚くほど整理出来てませんよ)
 
つまり、一般の、それがメディアの人であれ、映像業界の人であれ、
 
制作過程にあまり馴染みの無い人にとっては、「3D」というのは
 
消費者に提供される「飛び出して見える映像技術」のことなんだな。
 
そう分かれば、
 
 
「日本のアニメは、3D化が遅れている」
 
「日本のアニメは、3Dと馴染まないのではないか?」
  
「日本のアニメは、3Dの時代が来たら廃れてしまう」
 

という、自己生成した、ほとんど「結論」からものを訊ねる態度にも納得ができる。
 
なので、ワタシが…
 
「すいません、3Dって飛び出して見える方の話ですか?」
 
と確認したり
 
「えーっと…そこのロボットも、そっちのキャラクターも、向こうのメカや背景もたくさん3Dで作られてますよね」
 
とか言ったりすると、すっごく混乱するのね(笑)もう手に取るように混乱が見て取れる。
 
面白いくらいだ。
 

・CGツールで定義された3Dの形状データが存在して、それは絵ではない(実写の俳優に相当する)
 
・3D形状データを動かす(実写における俳優の演技に相当する)
 
・動いている3D形状データを撮影する(PCの中なので撮影という言葉も混乱の元だろう)
 
・「飛び出して見えるようにする」撮影手法とそれに対応した映写の手法によって「飛び出して見える映像」になる
 
・「飛び出して見えるようにする」撮影手法を取らずに、従来の映像にすることも出来る
 

この流れ、概念、全体の理解… これが無いので
 
「飛び出して見える映像」ではない映像作品は、「3Dとは一切無縁の絵の連続」と認識している。
 
これが、ごく普通の人が了解している事だ。
 
ホント、面白い。
 
もちろんコレは、3D CGのモデリングがとても上手になり(というかアニメ的なカタチに対応出来るようになり)
 
レンダリング(3Dの形状データに色を付ける手法)がすごく進化してセル画っぽい表現が出来るようになった
 
だから、余計に「3D CGじゃなくて、セル画じゃん」と思われるようになったのだろう。
 
まぁ、もう「セル画」すら制作現場にはあまり無くなって来ているのだけれどね。
 
それを言うと、きっとさらに混乱は増す事だろう…
 
実写と見間違うばかりの色表現よりも、ある意味「セル画」的色表現の方が3D CGには難しい…
 
とか言ったら、さらにさらに混乱は増すだろうなぁ… ふぅ。
 
ほんと、人は自分に提供される最終製品にしか理解を持てない。
 
制作過程の知識は、なかなか持てない。
 
良いとか悪いとかでなく、そういうものなんだ。
 

じゃあ道は遠いのか?… それが、全くそう思わないんだね(笑)
 
ホント、強がりでも何でもなく、そう思わない。
 
昔から、「正体の分からないものは怖い」のだけれど「分かってしまえばさほど何も怖くない」
 
というワタシの性格もあるのだろう。
 
思い返して欲しい。(こういった体験は世代、年齢によるけれども)

初めて、音楽CDをパソコンに突っ込んだ日のことを。
 
「…あ、曲ってファイルなんだ…あ、そうかー…そうだよな…うん」
 
そう思った人はとても多いはずだ。ね?思い出した?
 
レコード…CD…と来て、PCのファイル=曲…
 
この関係を了解するのに時間なんてかからなかった。
 
そこから、曲=ファイルをダウンロードして購入するようになるまではすぐだった。
 
「人は自分に提供される最終製品にしか理解を持てない」
 
逆に言えば、
 
「最終製品として提供されれば、すぐに理解する」
 
こうなる。
 

この状況を一変させるのは、「3D形状データ」を一般の人に最終製品として提供することだ。
 
ロイターさんは全然分かっていなかったようだけれど、ワタシはインタビューでこう回答しておいた。

「日本のクリエイティビティの強さは、裾野の広さです。
だから、政府の補助金を3Dアニメの人材育成に投入することよりも
3Dのリテラシーをより多くの人が獲得して、創作活動の裾野が広がることの方が
ずっと重要で、意味のあることです」

と。 
 
「東京国際アニメフェア2010」は、またしても、ワタシ自身が自説を補強する機会になった。
 

大丈夫、世界は変わる。
 
動き出せば、早いだろう。
 

株式会社サンジゲンさん、リスペクト

2010年03月22日 | □今日は休日
 
下の映像は、3D CGで作られてます。

なんと言うか…
 
リミテッドアニメであること、セル画的な色、質感、影であることは、
 
ひとつの必然なのだね、と思える。
 
それは制限なのではなく、追求すべきものになったと。
 
最初は飽くまで「リミテッド(=制限された)」ものであったのだろうけど
 
それを逆手に取って表現の手段とする間に、ひとつのスタンダードになった。
 
慣れることでそれが普通になってしまった、とも言えるけど、
 
それ自体が気持ちイイ表現にまで到達したとも、言えるだろう。

スタンダードになったら、道具が変わろうがどうしようが
 
“それ”を追い求めたくなるのは、必然だろう。

3D CGである以上、リミテッドである必要もなければ、セル画的な色や影である必要もない。
 
リミテッドな動きやセル画的な色や影は、かつては「仕方ない」ものだったけれど、

今や「そうしたいから選ぶ」という、積極的に選択する表現手段になったのだよね。
 
これは、「本当は映画が撮りたけれど…アニメを作ってます」という人たちから
 
「そもそもアニメが作りたくて…」という人たちに代替わりをしている
 
現在の状況と妙にシンクロしていて、興味深い。
 
サンジゲンリミテッドアニメPV v1.5[グランドボック]

  
ピクサーやホッタラケ的な動き、色、質感とは違った、
 
進化したセルアニメ的な感じは、なんか新鮮。
 
極端に作画が上手くて、やたらとカメラが動くセルアニメ…? そんな雰囲気。
 
『サクラ大戦3巴里』のOP辺りで 「おおお、結構来たなー…」と思っていたけれど、
 
まだまだ先があったんだ… それならば、もう少し先もあるだろう。
 
これだから、私たちの国のコンテンツ産業は侮れない。
 
なんと言うか… 外に惑わされない独自のテイスト、感性、追い求めている理想がある。
 
これは、私たちの国の製造業よりもずっとずっと頑固で、外国からも一目置かれるだろう。
 
株式会社サンジゲンさん、リスペクト。素晴しい…
 
さらに素晴しいことに、サンジゲンさんには、「模型部」があるという。
 
このブログを読んでくれている人には、なーんにも説明は要らないと、思う。
 
願わくは、こういった会社さんがキャラクターメカだけでなく、
 
デザインの面から、本格的に工業製品づくりに参加してくれたら… と思う。
 
株式会社サンジゲンさんに、いつかどこかでお会いしたいと思っています。
 

効率の閉塞感 非効率の喜び

2010年03月14日 | □今日は休日
 
金曜は、いつものクセで
  
「○〇○会社さんとビールを飲むんですが、○○さんもご一緒しませんか?
え?別にいいじゃないですか、面識なんて無くても。この機会に知り合いましょうよ」
 
的なノリで、知らない人どうしを交えてビール飲みまして。
 
細心の注意を払って人選をしている… 事はない(笑)、意外とない。
 
よほどの事が無い限り、ワタシそういう事は考えてないです。
  
世の中、何でも洗練されて、高度になって、とにかく効率もいい。
 
失敗しないように、確実であるように、問題が起きないように… と。
 
それでもまだ、「もっと効率よく、もっと確実なように」と言ってる。
 
食べ物ひとつ取っても、「安全・安心」とか気にする始末。
 
そんなに「危険で不安」なのかね?(苦笑)そんなこと、ないでしょ。
 
「安全・安心」って言われるから、逆に「危険で不安」が助長されるのだよね。
 
キブン、として。
 
実際、現在の私たちの国ほど何でもかんでも「安全・安心」な空間はない、と思うよ。
 
要するに、冷静な判断基準があるわけではなく、キブンとクウキに支配された
 
時代・空間に居るような気がする。
 
野菜の「安全・安心」にやたらと気を取られてる割には、
  
外国という私たちとは違う文化・法律への「危険・不安」には目を向けようともしない
 
何かヘンな時代・空間になってる。
 
山本七平先生、私たちは、何も変わっていないようです…
 
 
そんなこともあって、危険も感じなければさほど不安でもないワタシは、
 
「ままま、いいじゃないですか。一緒にビールでも飲んで、まずは仲良くなりましょうや」
 
と、知らなかったどうしを誘ってビールに行くのさ。
 
確実性?確からしさ? 何かの効果を見越して? …んー… ない(笑)
 
だって、ただビールを飲みに行くだけだから。
 
あるとすれば、「発見と変化への期待」ですかね。

これは大抵満たされます。だから、知らないどうしを誘ってビールに行く。
 
3Dデータにまつわる共通項さえあれば、話題も全く心配してません。

どんな事にも日向も陰も両方あって。
 
洗練されて効率もいい今の時代の陰の部分とは、退屈で閉塞感がある、ってことなのだろう。
  
色々問題はあるにしても、どんどんダメになって来た… ということではなく、
 
どんどん良くなって来た、その果てに、この閉塞感が待っていた、ということなのだと思う。

考えてみれば、贅沢な話。

 
そんな事もあって、極力趣味性には効率を持ち込まない、ということで。
 

 
昨日は、125ccのスクーターのFフォークオイルを交換。
 
バイク屋に頼めば、さほど高くもない工賃でやってくれるのだけれど、やってみたいんだから仕方ない。
 
オイルの粘性が落ちちゃって、ダンパーがシャバシャバ、バネがポヨンポヨンになっていたけど、
 
これでしっかりとした。
 
素人整備だから洗練されていないし、効率も良くないけれど、
 
友達呼んで手伝ってもらい、楽しいよ。
 


「空気」の研究 (文春文庫 (306‐3))
山本 七平
文芸春秋

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トヨタのアクセル部品は、他のメーカーには採用されていないのか?

2010年02月21日 | □今日は休日
NHKは、また良い番組を作った。
 
『追跡!A to Z「トヨタで何が起きているのか」』

「結露などが生じた場合凍結し、アクセルペダルが戻らなくなることがある(と危惧される)」
 
確かにクルマのアクセルが戻らなくなったら大変なことだ。
  
番組では、問題になっている米国製部品と、国内で採用されている部品を分解し、
二つの設計思想は違っていて、実際にその機構は明らかに異なることを丁寧に示していた。
  
これで分かるのは、
「トヨタは国内のトヨタスタンダード(基準)を、海外でも頑なに採用させているわけではない」
ということだ。少なくともアクセルペダルについては。
国内基準を海外部品メーカーにも採用させているのであれば、このような違いは生じない。
同じ機構を採用させて現地メーカーに生産させるか、国内生産の部品を採用するか、だ。
 
トヨタは、現地メーカーから、同じ機能を実現できるのであれば異なる機構であっても構わない、
という判断をして、この部品を採用したのだろう。
 
その方が安く、その方が早いから。
また、部品の現地調達はその土地に受け入れられるためにもトヨタにとっては重要な
問題になっていたことだろう。
 
そして、その納入メーカーというのは、過去にも他の米国自動車メーカーに同様の部品を
納入して来た実績があるにちがいない。
 
トヨタに納入するために、わざわざトヨタ基準とは異なる機構を採用し、
新たにアクセルペダルの設計を起こした… のか?
 
そんなことがあるはずがない。過去の設計を流用しているはずだ。
  
これで、なんとなく分かった。

米国メディアや一部の政治家が問題視しているのは、
 
「本件において、情報の開示等の対応に遅れはなかったか?」
 
である。それがどうした?いや、これは政治だ、ということが分かった。
 
「これは本当に危険か?どの程度危険か?どこまでの範囲が危険か?」
 
は、なぜかあまり語られていないようなのだ。飽くまで問題は、「対応が遅かったのではないか?」 である。
 
リコールは一義的に、そこに想定される(危惧される)危険に対して行われるものだ。

対応の遅れについては、また別の問題だろう。
  
モノづくりにお詳しい、または関心の高い皆さんには、もうお分かりだろう。
 
「絶対に他メーカーにもほとんど同じ機構の部品が採用されているはずで、結露が生じることや
それが凍結することの危惧などの程度において、トヨタに採用された部品と大きな違いがあるはずがない」

(結露の生じ易さや、凍結し易さを犠牲にしてコストダウンをさせていない限りにおいて)
 
ワタシも、そう思う。
 
つまり、

「その問題のアクセル部品は、他の自動車メーカーには採用されていないのか?」
  
これこそが、最も重要で、本来米国の政治家が最も反応すべき事である。
 
彼らが言うように、消費者の安全を最優先する、のであれば。
 
米国の政治やロビー活動、訴訟事情のために、行われる多くのこと。
チャイナの巨大な市場とその将来性と引き換えに、目をつむる多くのこと。
 
時代は、どんどん野蛮になって来ているように感じるのは、ワタシだけではないと思う。
 
我々にとっての、米国とチャイナに共通していること。
 
それは、モノを買ってくれるお客様である、ということだ。
 
このまま人類は、カネ以上の価値を喪失し続けるのだろうか?
 

ワンフェス2010[冬] 幕張メッセで会いましょう~

2010年02月06日 | □今日は休日
 
今日のトピック、カテゴリーが「今日は休日」て…(苦笑)
 
まぁ、仕事ですね。世間様が土曜ー日曜というだけです。
 
写真は、先ほどまでやっていました、「ワンダーフェスティバル2010[冬]」会場設営の様子。
 
毎度のことながら、直前までは「いやー…大変なこと始めちゃったなー…」と思うものの
 
その日が来てしまえば、割とウキウキする(笑)。
 
今日この時点で今一度その主旨を書くことはいたしませんが(以前の文章を参照ください)、
 
確認しておきたい。「これは、仕事です」と。
 
楽しくないのか?… 楽しくは、ありますよ。でも、娯楽じゃない。
  
大変じゃないか?大変に決まってるじゃないですか(笑)
  
でも、楽しくて嬉しい。
 
こういうのを何て言うんだ…? あー、やり甲斐、か。それだ。
  
日本では、いや、世界でも珍しいでしょうね。
 
私たち「3次元形状を活用する会:3D-GAN」の、この展示は。

そして、これこそがワタシがここ数年来思い描いて来た「3Dデータ業界団体」の姿です。
 
まだ小さくて、まだまだ狭いのだけど。
 
そうそう、今週3D-GANの事務局に理経さんが訪ねてくれました。
 
ワタシが来客中で全然お話し出来なかったのですが、
 
理経さんが取扱いを始めたこの機械も持込みたかったな…
 

 
イスラエル Solido社 SD300 PRO

だってこの3Dプリンタ、材料が「PVC」なんだもん(笑)場所としてピッタリだ。 
 
理経さん、ぜひ日をあらためて3D-GANの事務局にお越しください。歓迎です。
 
始まる前から何ですが、今回卓がバラバラになってしまった3D形状データな皆さんと、
 
次回は全部、本当に全部固まって、また一回り大きくして出展したいと考えています。
 
<別卓ですが、こちらの皆さんもよろしく!!>
・出力番長とzzz団
・T-Square Lab
・造形工房MRD
 
とりあえず、明日はしっかりと働こう。。。
 
会場にお越しの皆さんも、ぜひ気軽にお立ち寄りくださいね。
 
私たちは、「3次元形状を活用する会:3D-GAN」です。
 
ワンフェス、幕張メッセで会いましょう~
 

『龍馬伝』を見た

2010年01月03日 | □今日は休日
 
公共放送たるNHKが商売に走ってケシカラン…という話は、置いときます。

見た。大河ドラマをきちんと一話分見たのは、たぶん10年ぶりくらい。もっとかな?
 
岩崎弥太郎が回想する『坂本龍馬伝』、なんだね。なるほど。
 
生き残って、成功した人しか言葉を残せないからな。総括出来ない、というか。
 
ベースは司馬先生、小山ゆう先生(おっと原作は武田鉄矢だ)的だというのは、
 
定番だし安定感もある。

このベースが気に入らん、史実と違う、という事が気になって仕方ない人は、
 
この先は見ない方が、いい。

別にワタシもそれが史実そのものだと思っちゃいない。ただ、物語として秀逸であると、思う。
 
「ずいぶんと後になって“掘り出された偉人”である」

という示唆もちゃんと最初にありましたね。(脚本の人を応援しようと思った)
 
…でね。
 
個人的に嬉しかったのは、

1.岩崎弥太郎をして、坂本龍馬が“大嫌いだ”と二度も言わせたこと
 
2.「近代」のキィワードがきちんと強調されていたこと
 
です。まぁ、気を付けて見ていないと分からないかも知れないけど。
 
1.は、いいね。ワタシが前回

>もちろんすごく可愛がられたし、可愛がられる資格もあった人でしょう。
>でも、妬み嫉みの対象ともなって、嫌われもしたと、思う。
 
と書いたとおり。つまり愛憎半ばの存在、ってこと。
 
あの男を評価出来る“男”は、非常に素直か、実力があるか、どちらかだ。

「嫌い嫌いも好きのうち」って感情を受け入れられない人は、嫌いだろうね(笑)

もっと背がデカくないと… というのも無くはないけどさ、
 
男が嫉妬する、そういう存在として福山のキャスティングは大賛成。

龍馬は、そうでなくちゃ。 


2.は、もうセリフにバッチリあった。
 
「上士も下士も のうなるがじゃ」

学問(あの時点では儒学だろうけども)に絶対の自信を持つ岩崎弥太郎をしても
 
抗うことは出来ないパラダイム。所与の環境。
 
それが「近代」によって大きく変わるわけですよ。
 
彼らが憧れないはずがなく、彼らが動かないはずがない。

じゃあ「近代」(=我々のイマ、ココだ)って何なんだよ?って思いながら見られるようになってる。

「近代」って何だよ? ところでどうして世界は「近代化」したんだよ?
 
皆さん、説明できます?
 
ワタシの持論だけれども、「近代」というものの理解については、イマの我々よりも、
 
明治の偉人たちのほうがずっとしっかりしていた、と思う。
 
だって努力して理解し、獲得し、世の中に広めようとしたのだから。
 
(『学問のすゝめ』が大ベストセラーだったのだから、明治は侮れない)
 
ただその恩恵に浴して、漫然と過ごしている我々よりもずっと上だったはずだ。
 
役者がほとんどカメラ目線にならず、ずっと手持ち(ステディカムだろう)のカメラで
 
まるで主人公たちと一緒に居るようなカメラワークといい(『ER』から流行ですな)。
 
ちゃんと南国土佐の植生を再現してある風景、とかね。

面白い、と思いましたよ。

あ、幕末~明治モノはさ、勝海舟なんすよ(笑)勝海舟と高杉晋作なの。(←ファン)
 
武田鉄矢も、龍馬って歳じゃないしね~(笑)
 
どんな勝先生をやってくれるか、楽しみだ。
 
総じて、近現代モノは、各方面から色々なツッコミ(時にはクレーム)が入って大変だと思う。
 
まぁ、脚本も書けなきゃカントクや演出として声の掛からない人たちからの声は聞き流して
 
製作者の皆さんには頑張ってほしいものです。 

毎度、ダラダラの文章、失礼しました。
 


明日からは、仕事に戻ります。
 


明けましておめでとうございます

2010年01月02日 | □今日は休日
 
皆さま、明けましておめでとうございます。
昨年は大変お世話になりました。
本年もよろしくお願い申し上げます。
 

唐突ですが… NHK、最近幕末~明治モノですね。
 
しっかり予算をかけた『坂の上の雲』といい、大河ドラマは『龍馬伝』だそうで。
 
ズルイよなぁー…
 
何がズルイって、元木雅弘と阿部寛が秋山兄弟、坂本龍馬は福山雅治…
 
(福山はね、「声」だと思う。あの声は男もホレる…あと、目が子犬のように可愛い) 
 
幕末~明治モノはとても人気のあるコンテンツ(歴史ってコンテンツそのものだから、版権フリーのね)
 
だから製作者側のプレッシャーも大きいものがあるでしょうが、そりゃ見ちゃうじゃない(笑)
 
イイ役者、揃えてるもの。。。

これは個人的な感覚ですが、やはり~戦国モノっていうのは時代が古すぎて少しファンタジーみたいだよね。
 
それに対して幕末~明治モノっていうのは、イマにつながる肉体感のある歴史。

爺さんの、ひい爺さんの…っていう自分のイマにつながってる感じが、燃える。
 
まぁ、あれだ。
 
先進国ではかつてほとんど無かった、デフレという困難な経済状況もあったり、
 
あらゆるところで散見される、成長と高度化と成熟の先にあった閉塞感とか…
 
そんなことで、国民全体で元気の出る物語を… ということなんでしょうかね。
 
みんなで振り返るべき歴史があり、みんなで元気が出る物語がある… というのは、

我々がとても恵まれている点でしょう。
 
そう、私たちはとても歴史に恵まれていると、思う。面白いもん。
 
この、幕末~明治モノというジャンルのワタシの見方としては、
 
「近代」です。これ、皆さんも歴史家も小説家も、意外と分かっていないと思う。
 
なぜ幕末~明治初期(なんと短い期間だことよ!薩長同盟から日露戦争までたった38年ぜよ!)に、
 
これほど凝縮された物語が生まれたか?というと、全てが「近代」というきっかけによる。
 
「近代」が無ければ、幕末も明治も無かった。
 
その全ての源、「近代」っていうものについて、我々はあまりに無知じゃなかろうか?
 
と、思ってるんですね。
 
「近代、近代化、近代的… ポストモダン(近代の先)…」とかね。
 
割とよく口に出すわりに、「近代」ってなに? について分かっていないし、
 
分かろうという努力もしていないと思う。
 
特に、流行遅れになっちゃったけど「ポストモダン」を語ってたその作家さんたち自身が
 
どうやら「モダン(近代)」をちゃんと理解してなかったんじゃないだろうか?…
 
とも思うわけで。
 
幕末~明治モノの物語を楽しみつつ、

「じゃあ、彼らを突き動かすきっかけになった近代って何だろう?」
 
という見方をね、ぜひ自分もしたいですし、皆さんにも意識して頂きたいなぁ…
 
なんて、思う。

ポストモダニズムが「行き詰っている」と評した「近代」。

坂の上に輝きつつ立ち上る銀色の夏雲は、正にその「近代」だったわけで。

(これさ、欧州という国だと思っている人は間違いだと思うよ。
彼らに共通している感覚は、徹頭徹尾攘夷だと、私は思う。ただ順番が違うだけ。
この攘夷の感覚は、1941年までずっと心の底でつながってる話だと、思う。
それは、もしかしたら今も。)
 
龍馬が感じた閉塞感を打ち破ってくれる、輝かしい世界が「近代」だったわけで。
 
幕末から明治期の青年達は、その「近代」に夢を描いたわけで。
 
それは、当時「前近代」では立ち行かない何か、があったからですよ。
 
確かに「近代」は行き詰っている、と思う。これはもうかなり前に呉智英先生とかが指摘したとおりだ。
 
でも、じゃあ、
 
行き詰まりを自覚して、ポストモダン(近代の先)を標ぼうするほどに、
 
我々は近代を理解しているのか?… ということ。
 
近代って、彼らにとって素晴らしいものだったんだ。
 
過去100年、我々はその恩恵に浴して来たんだ。
 
ひとまずは、そういう評価から、イマを考えてみるのが先だろうと、思う。
 

あ、坂本龍馬については…
 
敵の多かった人だよね(笑)そう、思う。
 
もちろんすごく可愛がられたし、可愛がられる資格もあった人でしょう。
 
でも、妬み嫉みの対象ともなって、嫌われもしたと、思う。
 
あんなに沢山の人から可愛がられる人は、
 
反面沢山の人から疎ましいと思われた、ってことだろうね。
 
ってことでは、彼の話は、やっぱり元気が出るよね(笑)

何かを成そうと思えば、そりゃあ色々言われるものさ。
 
では、今年もよろしくです。
 

年末年始 営業のお知らせ

2009年12月27日 | □今日は休日
 
事務的なご連絡…

・「3次元形状を活用する会:3D-GAN」事務局
・株式会社 ツクルス
・株式会社 マスターピース



12月30日(水)~1月3日(日)

年末年始のお休みをいただきます。
 
12月29日(火)と、明けて1月4日(月)は、

秋葉原UDXの事務局がオープンしています。
 
普段ですと20:00くらいまでは事実上人が居りますが、

この年末年始の期間は、営業時間終了の18:30キッカリには人が居なくなってしまう…
 
という事はあると思います。
 
「あ…29日、都心に行くんだよな…」
 
とか、
 
「お?4日は神田明神に行こうと思ってたんだよな…」
 
という方。
 
秋葉原UDX4階の、「3次元形状を活用する会:3D-GAN」事務局にも

ぜひお立ち寄りください。
 
「3次元形状を活用する会:3D-GAN」事務局は、とても少人数でやっていますので、
 
「アレ?明かりがついてるのに入口にカギがかかってる…」
 
とかいう時は、大抵
 
お昼を食べに行っている、コンビニに行っている、喫煙室に行っている、トイレに行っている…
 
という程度の都合です。
 
アニメセンターなどに行って、ほんの少し時間をズラしていただくと
 
戻って来ていると思いますので、ご了承ください。
 
年末年始も、秋葉原でお会いしましょう~
 

スモーク… なう (笑)

2009年11月03日 | □今日は休日
 
あーあ、我ながら理解される確率がとっても低いタイトルだなぁ…と。

2つのことに通じてるヒトにしかわかんないけど、いっか(笑)
  
「なう」、ですけどTwitterはやってません。
 
(そう言えば、とあるマンガでTwitterがとても効果的に使われるシーンが出ましたね)

で。
 
「スモーク… ナウ!」を今日は見てきました。
 
とても寒かったのだけど、エアショウには打ってつけ、これ以上は無いというくらいの
 
素晴らしい青空でした(見て見て!)。
 
少し風があったのも、コンディションとしてはサイコー。
 
(無風だとスモークが残り、次の演技のスモークと混ざってしまうけど、少し風があると適当に消えてくれる)
 
いつ見ても、T-4は可愛らしい練習機だ。
 
実に可愛らしいカタチをしてる。大好き。

クルマの外観というのは、基本「見たくれ」がメインだけど

(レースカーは、違う。それは性能というよりも規則のカタチだ)

航空機の外観というのは、そのまま機能であり性能。
 
機能とか性能というのは、技術トレンドだったり、法則の発見だったり、技術者の考え方のことだね。

もぅね、うっとりする。
 
伝統のキメ! ローリングコンバットピッチも決まって、大満足。


 
子供の頃、ハチロクがやってたのと変わらない美しさ。(今は5番機がないけどね)
 
さて、ということで、日が沈む前には家に帰って仕事の続きが出来た。
  
家の近くに基地があるというのも、割と気に入っている。
 
もちろん、自衛隊の基地だから、だけど。

ということで、ハートっ!(笑)
 

久しぶりに「とらのあな」 吉田社長さんが来てくれました

2009年10月18日 | □今日は休日
  
ワタシ…同人誌とか買ったことないんですけどね。
 
コミケも、まだ行ったことないんですけどね。
 
なぜか、「とらのあな」の吉田社長さんとは以前から何度かお会いしたことがありまして。

以前は「とらのあな」さんも近くのビルにいらしたので、お訪ねしたりして。
 
で。

今週、「とらのあな」吉田博高社長が
 
「3次元形状を活用する会:3D-GAN」事務局に立ち寄って下さいました。
 
久しぶりにお会いできたので、なんか嬉しかった。
 
たまたまお持ちになっていた「虎々ちゃん」(?)ぬいぐるみをいただいたので、
 
「あー、せっかくだからサインください」
 
とか、ミーハーなことをお願いしたところ
 
とても気さくに応じていただきました。
 

 
ありがとうございました。いつお会いしても紳士です。
 
あの会社の社長さんとか、この会社の社長さんとか、
 
「会いましたよ」とか「仲いいですよ」とか
 
言った方がいいのかな・・・? 自分に箔が付くのかね・・・?
 
とか思わなくもないですが、
 
そういうのは自分に向いてないから、ほとんど書かないですけどね。

全部書くと、結構「秋葉原紳士録」になると思いますよ(笑)
 
今回は、ぬいぐるみにサインをいただけたのが嬉しかったので(笑)
 
ちょっとネタにしてみました。
 
もちろん、「3D形状データを使った、新しい事業」についても
 
今度ご説明に行きますよー
 
とか、そういう話をしました。これはお仕事の話として、真面目に。
 
 
…ギャルゲーとか、同人とか、○×ゲーとか…
 
ちょっとその世界にも足を踏み入れた方がいいのかな?…
 
と思ったりして。
 
…こ、向学のためなんだからねっ。

(笑)


原付二種、これはクル!?

2009年10月12日 | □今日は休日
 
週末だ…
 
書き物なんかはしてるのだけど、どうも昼間は書けないので
 
友人を呼んだ(笑)
 
ホンダから新しく出た「スーパーカブ 110」を買ったっていうから、それを見せて欲しくて。
 
自分は普段の足に使っているヤマハのスクーターで、所沢の航空記念公園まで一緒に行った。
 
散歩程度の距離。

スーパーカブって…そう、あのカブ。新聞配達とかの。
 
街中で見かけるカブは50ccが多いのだけど、コイツは110ccある。
 
郵便配達とかは、50ccより大きいのが多いようです。
 
このカブ、キャブレターじゃないよ、フュエルインジェクション。
 
皆さんご存知の板金プレスで作られたフレームじゃなくて、鋼管フレーム。
 
詳しい人はご存知だろうけど、フロントのサスペンションも「カブのそれ」(カックンってやつ)じゃない。
 
普通のオートバイと一緒、テレスコピック、という方式。
 
最近モデルチェンジしたピカピカのブランニュー、新型だ。
 
この2台の共通項は、原付二種(甲種)ということだね。
 
排気量が51cc以上で、125cc以下。
 
燃費は呆れるほと良く、50ccにはある法的規制(二段階右折とか)が無く、
 
自動車との混合交通の中でも十分に速く、二人の乗りもOK、そして保険もベラボーに安い。
 
高速道路に乗れないだけだ。
 
自動二輪の普通小型限定免許以上が必要になるけど、
 
400ccまで乗れる、いわゆる「中免」以上を持ってる人はそのまま乗れる。
 
以前はオートバイに乗っていて、しばらくブランクがあった後またバイクを乗るようになった、

いわゆるリターンライダーというのが増えてきた。
 
そういうリターンな人って、金銭的な余裕もあるし、所有欲ってのもあって
 
デッカイ外車…なんかに行きがちだ。
 
でもどうだろう?何年もバイクに乗っていなかったリターンな人ほど、
 
この原付二種という選択は?(免許はあるわけだからね)
 
オートバイは、クルマよりもずっと身体的な能力や慣れを要求される乗り物だ。
 
久しぶりのオートバイなんだから、このサイズから身体を慣らして
 
徐々に思い出して行っても無駄にはならないと思う。
 
オートバイ本来の楽しさは、大きなバイクと何も変わらないことを保障するよ。
 
あ。ワタシは16歳からずっと、それなりに大きなバイクを乗り続けてきてます。
 

…もちろんこのスーパーカブ110、運転させてもらいましたよ。
 
スーパーカブは、思い出すことが多いバイクだ。
 
環境に合わせて変化し続けるテクノロジーと、
 
変わらないことが思い出させてくれる、たくさんの事と。
 
予想以上に楽しい午後になりました。
 

でも、ワタシは大型も手離さないけどね(笑)
 
ちょっと恐ろしくなるくらいの大馬力を
 
この右手の中に持っているという快感も、もちろん捨て難いさ。
 

来月、寒くてどうしようもなくなってしまう前に、
 
オートバイでキャンプに行こう。