3D CG, CAD/CAM/3Dプリンタ な日常でつづる クルスの冒険ブログ

このブログは引っ越しました!引っ越し先は…「とある思索の集合演算」と検索してみてください。よろしくお願いします。

7月16日 セミナーご講演者の横顔 その2

2010年06月30日 | □アキハバラへようこそ
 
昨日に続きまして、7月16日(金)の「3D-GANセミナー」講演者の横顔、その2。
 
「ボーダレス化するIDとアート、日本のコンテンツパワーと最新動向」
 ご講演者:エクシオン ・インク 代表取締役 宮田 典昭様

宮田さんとは… 思い返せば結構長いお付き合いでして。。。
 
ワタシと一緒に雑誌の対談(座談会?)に出ていただいたり、セミナーで講演したり…
  
ありました。
 
「良い意味で」この仕事です、という定義が難しい方です。
 
何が「良い意味で」かと申しますと、どうしても
 
○○CADでモデリングが出来ますよ…
 
とか、
 
○○ソフトのスペシャリストですよ…
 
とか、
 
そういうある意味で分かり易いくくり方を世間では求められたりするのですが、
 
その分かり易さは、同時に、自分の仕事を限定してしまう…
 
という宿命も持っています。
 
そこから最も遠い人である宮田さんは、簡単に説明しましょう… という事が
 
「良い意味で」難しいのです。
 
クルマなどの世界でヨーロッパからのお仕事も受けている工業デザイナーであり、
 
ジュエリーのお仕事もされている方であり、
 
最近では、ファイナルファンタジーのキャラクターデザインなどで有名な天野喜孝氏
 
とお仕事をされていたり…
 
そうかと思えば、突然「3次元形状を活用する会:3D-GAN」事務局に
 
ヨーロッパからのお客様をお連れになり、
 
「萌えとか、フィギュアとか、マンガとか、そういう場所を教えてください」
 
とか、おっしゃって来たり…(そうは言ってないか… 笑)
 
ビジュアライズ系のお話も、そうかと思えば金型や試作の話もお詳しいですからね。。。
  
関心事の幅が、割と似ているということが言えるかも知れません。

ワタシなどとお付き合いしてくれている理由としては、
 
やはり「3Dデータの…」という括りが非常に範囲が広く、その可能性を共に認識している、
 
という所なのかなぁ?と、勝手に思っています。
 
あと、ツールではなく、こういう世界は徹頭徹尾「ヒト」によるものなのだ、
 
だから「ヒト」にフォーカスすべきだ…
 
という意識も、共通しているかも知れません。
 
紹介しますね、と言っておいて 「んー…紹介が難しい」とは失礼千万と
 
自分でも思いますが(すみません)、ワタシ自身が、「おー…この人のお話は是非聞きたい」
 
と思う筆頭の方です。
 
「ボーダレス化するIDとアート、日本のコンテンツパワーと最新動向」
 ご講演者:エクシオン ・インク 代表取締役 宮田 典昭様
 
期待しましょう。
 
7月16日(金)のセミナー、申込受付中です! 
 

7月16日 セミナーご講演者の横顔

2010年06月29日 | □アキハバラへようこそ
 
すでにお伝えしました、7月16日(金)の「3D-GANセミナー」
 
お申込受付開始しまして、定員の1/3ほどが埋まってきました。
 
せっかくなので、今回のご講演者の横顔などをご紹介しましょう。
 
 
セッション1.「3Dアニメとセル画的表現の最新手法 ~ハリウッドにはない3D表現の萌芽~」
 株式会社 アニマ様
 
アニマ様は、あまり多くの説明を要しないかも知れません。
 
以下の映像作品を世に送り出していらして、3Dデータをアニメーション作品に、
 
それも、「世界中が見慣れていて、好ましいと感じるようになったセル画テイスト」
 
の映像制作を得意とされている会社さんです。
 
【初音ミク】君に胸キュン


ハレ晴レユカイ 涼宮ハルヒの戸惑 宇宙初!フルCG「踊るSOS団」

 
こういったアニメ映像にも3Dデータの利用は大変増えてきております。
 
しかし、面白いのは、「出来るだけ従来からあるセル画の色彩・影の表現に近いように…」
 
という進化をしている、という点でしょう。
 
もちろん、それだけが3D CGアニメではないのですが、表現として従来型のセル画的表現は
 
欠かせない、というところでしょうか。
 
今後、3Dデータ、という点でこういったアニメ制作会社さんが
 
「3Dデータから物体を作る」という動きも本格化してくると思います。
 
(というか、ワタシは何社さんもお手伝いしてますので、すでに本格的ですね…)
 

「今、3Dデータを使ったアニメはどうなっているのか?」
 
という大枠の関心も結構だと思いますし、
 
「この映像、レンダラーは何を使ってるの?」

という非常に具体的な関心事でも良いと思います。

「あ、この映像知ってる。これ作った会社に会いたい」

という動機でも、もちろん歓迎です。
  
ある意味、一般の人が最も目にする機会の多い3Dデータであるアニメーションについて、
 
じっくり聞いてみましょう。
 
7月16日(金)のセミナー、申込受付中です! 


明日も、セミナーご講演者の横顔、続きをお送りします。

7月16日の3D-GANセミナー 申込受付開始です

2010年06月22日 | □アキハバラへようこそ
 
すでに一報をお知らせしました、定例の「3D-GANセミナー」申込受付開始しました。
 
今回、 

・セミナー 60名様
・懇親会  40名様

の定員がございますので、お早目にお申込みくださいますようお願いいたします。
尚、お申込者多数の場合は、3D-GAN会員を優先させていただく場合がございますので
予めご了承ください。
 
<セミナー概要>
日時 2010年7月16日(金) 13:30スタート
場所 秋葉原UDX 6階 UDXカンファレンス
懇親会 18:30 スタート予定
 
セッション1.
「3Dアニメとセル画的表現の最新手法 ~ハリウッドにはない3D表現の萌芽~」
ご講演者:3D CGアニメ制作会社プロデューサー様(現在最終確認中です)
 
セッション2.
「ボーダレス化する工業デザインとアート、日本のコンテンツパワーと最新動向」
 ご講演者:エクシオン・インク 代表取締役 宮田 典昭様
 
セッション3.
「3DデータとWebをフルに活用した、試作・少量生産用金型製造ビジネス」
 ご講演者:Plot Labs プロトラブズ株式会社 代表取締役 矢田 勲様
 
セッション4.
 会員企業アピールタイム (あと残り2社、募集中です!)
 
セッション5.
 3D-GAN事務局よりお知らせ:NPO法人化の作業報告

セッション6.
講演者の皆さまを交えての懇親会
 
 ご案内・お申込みのページは… →コチラ!
 

えー…
 
恐らく、昨今のこの手のセミナーとしては最も興味深い、面白い内容でしょう。
 
興味の対象、その幅を大きく取って行くことが、変革期にはどうしても必要になります。
 
その場合、3Dデータというのは絶妙に幅広く、それでいて共通項も多い便利なものです。
 
セミナーのみのご参加、懇親会のみのご参加、共に歓迎です。
 
ただ、3D-GANのセミナーは、懇親会が非常に非常に、意義深いです。毎回。
 
これは、ご参加いただければお分かりいただけるものですので、お勧めです。

会員でない方も、毎回何名様かは必ずお越しになります、気兼ねなくお申込ください。
 
皆さまお誘い合わせの上、お越しください。
 

7月16日(金)の午後、秋葉原でお会いしましょう
 

7月16日(金)午後です 3D-GAN 次回のセミナー

2010年06月16日 | □アキハバラへようこそ
 
<3D-GANセミナー 先行情報> 

日時:7月16日(金) 13:30~
 
場所:秋葉原UDX 6階 UDXカンファレンス(会議室)
   秋葉原UDX 2階 TRATTORIA Alioli(レストラン)
 
参加費:セミナー 3D-GAN会員1,000円 / 一般5,000円 / 学生2,000円
    懇親会  4,000円
 
定員:セミナー(60名) / 懇親会(45名)


<講演アジェンダ>
1.3D CGアニメーション制作会社さん
  3Dデータによるアニメーション制作、セル画的表現の最新手法についてご講演いただきます。

2.ヨーロッパと日本で活躍されている工業デザイナーさん
  工業デザイン界における、日本のコンテンツパワーとその最新動向についてご講演いただきます。

3.Plot Labs プロトラブズ株式会社 / 代表取締役 矢田 勲様
  3DデータとWebをフルに活用した、試作・少量生産用金型製造ビジネスについてご講演いただきます。
  今後注目を集めること必至の、「同人的モノづくり」には不可欠な情報です。

4.会員企業さんアピールタイム(只今会員の講演者を募集中です、先着2名様)
  ・理経様
  ・募集中
  ・募集中
 
5.3D-GAN事務局よりお知らせ
  NPO法人化の作業について、その経過と今後の予定をご報告いたします。

6.講演者を交えて 恒例の懇親会

*上記内容は、予告なく変更される場合がありますことを予めご承知おきください*
*お申込み多数の場合、会員を優先に受付をさせていただきます*


と、いう感じで3D-GAN セミナーを実施いたします。
 
ひとまずは「16日の予定をぜひ空けておいてくださいね」という意味で先行してお知らせします。
 
近日中に講演者のお名前、講演タイトル、内容の詳細をお知らせし、Webにお申込み受付ページをご用意いたします。
(講演者のご予定を最終確認中ですので、本日時点では社名お名前を伏せております…ご了承ください)
 

何度か当会のセミナーにご参加いただいている方は…
 
「あれ?定員がある・・・」
「あれ?今回はセミナー無料じゃないの?」
 

 
「あれ?懇親会は缶ビールじゃないんだ…」
 
など、変化にお気付きかと思います。
 
3D-GANの事務局も、様々な事情に対応すべく、色々と工夫をし、試行錯誤を続けております。
 
会員の方にも若干の会費をご負担いただきますが、十分にご納得いただける
 
内容にして参りますので、何卒ご理解のほどお願い申し上げます。
 
また、懇親会については…
 
「そろそろ事務局でやるには人数が限界…(泣)」
 
というのが、事情です。
 
これは、何度かご参加いただいた方にはご理解いただけると思うのですが、
 
ありがたい事に、もう限界です。
 
また、懇親会をちょっと抜けて仕事の打ち合わせを… という会員さんがいらっしゃるのですが、
 
その場合には事務局をお使いいただこう…
 
という理由もございます。
 
今回もまた、「ワタシが聞きたいと思っている講演」が揃ってしまいました(笑)

きっと皆さまにも、発見と出会いと、何かしらお仕事のヒントがある午後となるでしょう。
 
梅雨の時期ですが、割と湿度が低めの(?)「3D-GANセミナー」にぜひご参加ください。
 
  
7月16日(金)午後、秋葉原でお会いしましょう。
 

オカエリナサイ

2010年06月14日 | □今日は休日
  
第20号科学衛星(MUSES-C)“はやぶさ”
 
無事(いや、全く無事ではなかったけれど)任務を完了し、帰還。
 
あらゆるところで色々と、十分に語られているので、他を読んでいただくとして。
 
神話から天孫降臨、そして歴史へとゆるやかに繋がるように(最近は酷い扱いだけど)
 
科学(=浪漫)から技術、そして商売へとゆるやかに繋がって行くといいな。
 

“はやぶさ”の遺した最大の成果とは
 
今後の宇宙開発予算を留保したこと
 
多くの子供たちに、「もっとすごいのを作ろう」
 
と感じさせたこと…
 
だろうな。
 

あんまりたくさん書くと感傷的な事を言い出すから、やめとこう(涙目)
 

(ヒト)モノ→3Dスキャン→3Dデータ(ヒト)→(ヒト)モノづくり

2010年06月11日 | □アキハバラへようこそ
最近、このブログは寝る前に書いてアップ、または

寝る前に書いて翌日の昼休みにアップ… というパターンになっているのですが、
 
眠いので(笑)今日は短めにしよう…
 

先日、

…あるカタチをした造形物の

「全体をちょっと小さくて、少し各部のバランスが違うバージョンを作りたい」
 
こういうご依頼。元になる造形物は、手で作ったものだった…
 
というお話を書きました →コレね

結果として超特急でやっていただき、ご依頼主にもご満足いただけたようです。
 
で。
 
そのお仕事を、非常に素晴しいレスポンスで引き受けていただいた
 
「3次元形状を活用する会:3D-GAN」の会員、XYDOVE(キシドーブ)さんが
 
当会事務局内に移転して来ました。機材まるごと、ヒトまでも。
 
以前もお知らせしましたとおり、3D-GANの中には会員さんがシェアしているオフィス部分がありまして、
 
そこに機材を設置された、ということですね。
 
専用スペースを取ることもあって、その分会費も高いのですが、こういったお仕事の拠点としては最適でしょう。
 
と、いうことで…
 
「コニカミノルタさんのVIVID、いらっしゃーい!」
 
「FreeFormも、いらっしゃーい!」(2コ目だね)
 
おー解放型3Dデジタイザだ、これで大きいものもOKだ。

測定(撮影、3Dスキャン)は、ここで行っていますので事務局にお越しの際は目にされることもあるでしょう。
 
こんな感じ。
 

 
当然ながら、機械が来たって何もできない。大事なのは、ヒトだ。
 
XYDOVE(キシドーブ)さん、歓迎です。
 
事務局にいらっしゃる機会も増えると思いますので、皆さまもどうぞご相談ください。
 

STLポリゴンからIGESに変換したい(from stl to igs,iges)

2010年06月10日 | □CAD/CAMな日々
 
RPGゲームには、アイテムを手渡してくれたり、売ってくれたり
 
謎を解くヒントをくれる存在がいる。
 
自分がプレイヤーになってそういう店やキャラクターを訪ねることはあっても、
 
武器屋の店主や預言者なんかになって、主役であるプレイヤーの訪問を受けるという経験は普通あまりない。
 
(…あ、ネトゲではあるのかな?知らん)
 
ワタシは今、その武器屋とか預言者として、勇者が立ち寄るのを待っている立場を味わっています。
 

最近

「stlをigesに変換したいのですが、どうすればいいでしょうか?」

というご相談をたくさん受けます。
 
質問いただくその頻度といったら、少し驚くくらいのもので、
 
1日に2組から全く同じ質問を…という日も結構あります。
 
「…あれ?あなたもデスカ?…アレアレ?」
 
という頻度。
 
1日に2回、週に3回、4回とあると、まるでデジャヴのようです。
 
それも、あちらからわざわざ足を運んでいただいて
 
「stlをigesに変換したいのですが?」
 
というご質問を頂戴します。
 
このご質問に回答する事は、簡単です。
 
とりあえず変換したいカタチの特徴をお聞きして…
 
「あ。そういうカタチは何とかなりますよ、細部は分かんないですけども…」
(こういうケースはとても少ないです。その理由は、ちゃんとあります)
 
「お?そういうカタチは無理ですね、ええ、駄目でしょう…」
 
「ちなみに、正確には“変換”は出来ないんですけどね」
 
と、お答えするだけです。

…でも、わざわざワタシをお訪ねいただいて質問していただく方には、
 
単にそれを回答するだけでは全く不十分なのだと考えています。
 
実際には

「何のためにigesにしたいのか?」

を知る必要がありまして

「なぜ“変換”できないか?といいますと…」
 
という理由の説明が必要で

「ではどうすれば良いか?」
 
という具合に、情報・知識・思考のプロセスを踏んでいただく必要があると考えているのです。


こういう方が来た場合

「あ~それはアレですね?中国か香港か台湾の金型屋さんから、送ったstlを突っ返されて、
igesかstepかsldprtでよこせ、と言われましたね?」
 
と言うと、まるで超能力者か予言者でも見るように
 
「どうして分かるんですか???」
 
と、いう反応が返って来ます。預言でも超能力でもありません。
 
単に、全く同じ質問を何度も何度も受けている、というだけのことです。


こんなスーパーニッチな質問をされる方が多数、わざわざお越しになる場所は、
 
世界広しと言えどもここだけです。他にありはしません。
 
このヒトと情報の集積は、驚くべきことだと思います。自分でも驚いてます。
 
そしてこういった事を、世界で一番分かりやすく、上手に説明出来るのも
 
他には無いでしょう。ワタシは、これには絶対の自信があります。

なにせ、こなして来た場数が違う。
 
このご質問には、

「この商品を買えば大丈夫デスよ」

という事は、残念ながらありません

「このヒトに、この会社に会えば何とかなりますよ」

という事は、あります。

それでも完全ではなく、まだまだ改良すべきプロセスですが、何とかなるのは事実です。

変換、というのとはちょっと違う話ですし、そのやり方を採用していただけるかどうかも人によって違うのですが。 
 
何より、まず大切なのは

「なぜそうなのか?」

を理解して頂くことであり、その後

「ではどうすれば良いか?」

は、必ずお教えしています。
 
これが、ワタシが「業界団体が要る」と考えた所以です。

すごく大切な事なのですが、こんな事は営利目的の企業活動ではとてもやれません。

やれないから、やらなくなってしまって、
 
今ではCADやCGを売っているお仕事の人で、これをきちんと説明出来る人は
 
とてもとても少ないことでしょう。
 
(なにせCADを売っている営業マンから訊かれる事もあるのですから…)
 

謎を解き、旅の安全に役つアイテムをお求めの皆さま。
  
お探しのアイテムは、ここにあります。

「3次元形状を活用する会:3D-GAN」の活動に、ぜひご参加下さい。
 
今、目の前にあるその問題を解決しても、この先もまた厄介な事は顔を出すでしょう。
 
旅は続くのです。
 
その旅に、私たちはとてもお役に立つ事でしょう。

80社を超えるお仲間も、悩める勇者の皆さまをお待ちです。
 
皆さまは独りではありません。

秋葉原でお会いしましょう。



ROI(投資対効果)の限界

2010年06月07日 | □今日は休日
 
JAXAの小惑星探査機「はやぶさ」(MUSES-C)がアツイ。
 
「はやぶさ」が何なのか?というのはJAXAのURLを見ていただくこととして。
 
どれくらいアツイのか?というのは、まぁ、ニコニコ動画あたりを見ていただくとして。

【初音ミク】 はやぶさ 【オリジナル曲】


探査機はやぶさにおける、日本技術者の変態力


【合唱】はやぶさ【PV】

 
確かに、アツイ。
 
共感、でしょうね、これは。
 
ただの人気、という話ではなく、共感でしょう。
   
「戦う理数系」が好きなワタシとしては、この「はやぶさ」についても偉業だ感動だ、というよりも
 
「良かったですねぇ… 一つ目的が達せられましたねぇ… 次の予算も認められるといいですねぇ…」
 
という感じで見てます。
 
勝手に感動している周囲と、やっているご本人達の意識の違い、というのもあるでしょう。
 
…ちょっと情緒的に過ぎないかい?という照れも、あります。
 
でも、科学というのはこれだけ多くの人からの共感を呼ぶもの… なんだね。
 
しかも、そこには投資対効果なんて話は出て来ない。
 
そここそが、注目すべき点なんだろうと思う。
 
何なんだろうね、これは?
 
実業を成功させ、お金を儲け、それを社員に分配し、多くの人の生活を少なくとも金銭的には裕福に、将来に安心をもたらす。
 
この仕事はとてもとても大変な事で、そうそう簡単には出来ない。
 
そういう意味では、私たちの社会は決して失敗なんてしていない。
 
それなりに成功している、と評価するのが妥当だ。
 
でも、今のこの閉塞感は何だ?
 

人は、必ず死ぬ。
  
人は平等には生まれない。しかし全員に死が待ち受けていることにおいて、人の一生は平等だ。
 
そこそこに豊かで、とても安全で、大きな変化もない安定した社会における一生とは
 
死までの長い長い期間を、どう過ごすか?という面倒なテーマと向き合い続けることでもある。
 
人は朗らかに日々を過ごすため、夢を見て、勝利の予感を感じ、勇気づけられながら生きる必要があるだろう。
 
豊かで安全でありさえすれば満足して過ごせるわけではない、厄介な生き物だ。
 

今、社会のリーダーとされる人たち、政治家や企業経営者に全く欠けているのは
 
おカネじゃないものを求めている人々に何を与えられるか?
 
なのではないだろうかね?
 
子供手当や減税が、福利厚生の充実やボーナスが、
 
政治家や経営者の評価を上げないのだとしたら、どうだろう?
 
政治家や経営者にとって、こんなに面倒くさい要求は、無いよ(笑) 
 
「はやぶさ」に共感している沢山の人たちは、人が一生その領域に踏み出すことなどあり得ない宇宙に
 
何十億円というカネを放り投げて燃やしてしまうことを、肯定している。
 
宇宙開発と企業経営を同列視するわけではないけれど
 
困難な事業に立ち向かったその姿に勇気付けられ、明日また朝日を浴びてそれぞれの仕事に出かけていく
 
そのチカラを「はやぶさ」からもらっている、ってわけだ。
 

「さあ皆さん、夢を見てください」
 
「じゃあ、皆さんの夢を聞かせてください」
 
そんなんじゃ、無いんだと、思う。
 
出て来ないんだよね、そんなもの(笑)。その、「皆さん」からは。
 

「月に行く」
 
と言いだしたのは、「皆さん」からのアイデアだったのか?
 
という話だ。
 

そんな大それた、それこそ夢の話というのは、「皆さん」の仕事ではない。
 
皆さんに尋ねちゃった時点で、終わっちゃう。
 

つまり、そういう、今までとは全然違う才覚や能力が、私たちの社会には
 
いよいよ必要になって来ていると、ワタシは思う。
 

3Dの新市場(フロンティア)

2010年06月04日 | □CAD/CAMな日々
 
何度でも同じ事を書いておこう。

3Dデータにまつわる市場は、CADにしてもCGにしても成熟し切っていて、
この先目覚ましい成長は見込めない。

それは、日米欧に共通している。
この分野で新興国市場が活発になるにはまだまだ時間がかかり、
第一ワタシは新興国市場と呼ばれる地で暮らす事を望まない。
 
3Dデータにまつわる市場を大きく成長させようとするならば、その対象は
コンシューマ以外に選択肢がない。
 
しかしコンシューマは3Dデータをモデリングすることはない。
安価なモデリングソフトを与える事はこれを解決しない。

使いやすい3Dモデリングソフトを開発すれば… というのもそれを牽引はすまい。
マンガは、最初から今ほど多くの作家が居たわけでなく、まず大量の読者が居たはずだ。
 
3Dデータには道具が不十分なのではなく、「読者」が不十分なのだ。
 
コンシューマは3Dデータが提供されればそれを使って遊び、
それを素材として画像や映像などの創作も行うだろう。
 
ならば。
 
コンシューマに3Dデータを提供し、遊び、創作してもらう環境を作る必要がある。
 
アプリケーションソフトに高額なおカネを払うスタイルは、今もこの先も成立し難い。
特にエンターテイメント分野において、これは確定的だ。
 
しかし音楽・書籍で証明されたように、少額を払ってファイルを購買する文化は根付きつつある。
 
3Dデータはファイルそのものがコンテンツ商品として購入の対象になるべきだ。
つまり、3Dデータは楽曲、3Dモデラーはミュージシャンと対置されるべきだ。
3Dデータの供給者は売れるデータを全力で考え、品揃えすべきだろう。
 
3Dモデラーの存在、3Dモデルファイルの流通環境に加え、
コンシューマが入手した3Dデータで楽しく遊び、創作の素材とする
アプリケーションソフトやサービスは必要だろう。
 
このアプリケーションソフトやサービスは一社が頑張るものでもなく、
開発・販売や、サービスの提供を糧とするディベロッパーと手を携えるべきだろう。
 
ここは、一社がやり過ぎない事が肝要と考える。
 

以上を実現する事で…
 
3Dデータにまつわる市場は、今一度フロンティアを得て市場規模を拡大できるだろう。
 
要するに、世の中にある3Dデータのファイルの数自体が増えさえすれば、
 
自ずと3Dのフロンティアが創造される。
 

同人製造 とか 同人モノづくり と呼ぶことにしよう

2010年06月02日 | □CAD/CAMな日々
 
本日、某新聞社さんからの取材を受けました。
 
業界紙ではなく一般紙、それも全国紙だ… と思って、少し嬉しかったですが(笑)
 
「3D」というキィワードが、「立体視映像」だけでなく
 
「3Dデータ」や、「3Dプリンタ」に及び、その先の「モノづくり」にまでダイレクトに繋がっている…
 
という事を、正確にご理解いただけたのはとても良かったと思う。
 

そこで、「パーソナル ファブリケーション」という言葉も出て来たのだけれども…
  
「ファブリック」=「何かモノをつくる(繊維っぽいニュアンス強い?)」
 
という単語は、私たちの中で外来語として全く定着していないものだから、
 
(そういう意味で、スマート グリッドなども誤解されそうなアブナイ臭いがしますな)
 
「…んー…そうですねぇ… 言ってみれば、同人ですよ。同人出版や同人音楽ってあるじゃないですか?
それをモノづくりでやってるわけです」
 
と、口をついて出た。
 
あ!? 自分でも少し驚いた。
 
何で今までそう言わなかったのだろう?
 
これっていわゆる「同人」じゃん。
 
「同人」という単語は、ほとんど死語であったものが息を吹き返して再定着した
 
割と珍しい単語だと思う。
 
しかも、死んでいた期間がすごく長いにも関わらず、復活した。
 
(これによる誤解って、以前『さよなら絶望先生』のネタにもなってました)
 
これは言わずもがな、「コミケ」のおかげだろう。
 
今や「同人」という単語は息を吹き返し、再定着した。
 
だから、これからは
 
同人製造(業)
 
とか
 
同人モノづくり
 
と、呼ぶことにしよう。
 
尤もモノづくりの場合、「同人」と呼ぶには非常に高価な道具を使っていたり、
 
非常に高度な技術を用いて、中小の製造業さんが本気で加わっていたり、
 
「同人活動」以外ではプロフェッショナルなお仕事をされていりたりする人が多いのだけれど
 
行われている行為の本質は、正に「同人」であるのは間違いない。
 

よかったよかった。
 
またひとつ、初めての人に分かって頂きやすい表現を見つけた。
 
これから適切な時に、使おう…
 


量産しよう (たくさんつくろう)と、思ったら…

2010年06月02日 | □CAD/CAMな日々
 
最初にハッキリ申し上げておきますが、ワタシはこう思います。

・加工全般に職人的技能(暗黙知)は絶対に必要です。今後も不要になることはありません。
・でも、ある部分については形式知化することは可能で、それはもう行われています。
・実際、CAMソフトウェアというのは形式知化のための道具です。
 (CAMと職人という概念は、突き詰めれば矛盾する概念です。突き詰めれば、ですが。)
・もし顧客からの要求がそこそこのモノであれば、顧客にも一定の知識を持ってもらい
 形式知による自動化を駆使することで、市場全体を少し大きくすることが出来るでしょう。
 
なんか、難しいですかね?(笑)

今日の話は、ちょっと大変です。。。
 
よく知っている人と、あまり馴染みが無い人とでは知識の差がとても大きい話題だから。 

しかも、好意的にとらえる人と、懐疑的にとらえる人と、知らないからそのまんま受け取る人と…
 
何のことかサッパリ分かんねー… という人と(笑)
 
いるでしょう。

とにかく反応が様々なのは目に見えている。
 
なので、やや手抜き気味か?と思いながらも… 写真とリンクで押して行く事にしよう(笑)
 

<この黄色い、「PM」って書いたプラスチック部品を作りたい…としましょう>


<いわゆる金型ってものはこうなっていて、それを分かり易く模したモデルです>
*よく出来てますよ!色合いもなんか、“マイ ファースト カナガタ”って感じで可愛らしい(笑)*



 
<各部の名称もきちんと書いてあって>

 
<スライド型とイジェクターピンもあって>

 


結論として、金型ってモノ、量産するって事、を分かり易く伝えてくれています。
 
これが手元にあるだけで、ずいぶんと話もし易くなるものでしょう。

<こんな事を気をつけましょうね、というカタチのサンプルも用意されてます>



どうしてこのビジネスをやろうと思ったのか…? →コチラ

prot labs(プロトラブス)さん、リスペクト!
 
つまり、
 
「3Dデータはある。そこそこの品質で良いから、そこそこの数しか作らないので、素早く、しかも安価に樹脂部品の金型ってできないものかね?」
 
という事に取り組んでいらっしゃるサービス。

「金型発注はすべからくこうなるべし!」 なんて、思わない。
 
ただ、知識のありかは、どんどんユーザ側にシフトして行く事で市場全体が少し大きくなる。
 
これが、ITであり、技術ってもんじゃないだろうか?と、思う。
 
3Dデータをモデリング出来て、それがハンドリングできれば
 
量産だって、限りなく近づくって訳ですよ。
 
選択肢は、多い方がいい。

できれば、このプロセスがポリゴンデータでも行われると、いいなぁ… と、思います。
 
このモデル… ユーザ登録をするともらえるようですよ。