3D CG, CAD/CAM/3Dプリンタ な日常でつづる クルスの冒険ブログ

このブログは引っ越しました!引っ越し先は…「とある思索の集合演算」と検索してみてください。よろしくお願いします。

ワンフェス 卓番号:D12-02

2008年07月30日 | □CAD/CAMな日々
 
そんなに毎日々々、長い文章は書けないよ…(誰が頼んだ?www)
 
長い文を書くのは嫌じゃないのですが、さすがに在庫が切れました。
 
ということで、今日は業務連絡のみです。
 
「3次元形状を活用する会:3D-GAN」が、普段は秋葉原に設置していて会員さんに活用していただいている立体プリンター、3Dプリンターを担いで
 
ワンダーフェスティバル2008[夏]

に出展します。
 
卓番号は D12-02

W.G.G.の皆さんの、3Dデータから作られた創作物を展示します
 
・3Dデータからモノを作るための機材を展示します
 
・3Dプリンターで出力した「ねず美」のバストアップフィギュアを…予約販売します(写真を見てね)
 
・3Dデータって、モノをつくることに直結してるんだぜ!…というメッセージを出していますよ
 
では、8月3日(日)東京ビッグサイトでお会いしましょう!
 
レプリカント(32) (Bamboo Mook)

竹書房

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オートバイで旅行、夜はキャンプ

2008年07月28日 | □今日は休日
 
土曜の夜は、南アルプスの静岡県側、標高1000メートル位の場所でキャンプしてました。
 
朝、オートバイで東名の某所に集合して、吉田インターで降り寸又峡に向けて大井川沿いにぐんぐんと標高を上げて… で、夜はキャンプ、と。
さすがにこれくらいの標高だと、とても涼しくて快適。夜は間違いなく20℃を下回ってました。
 
あー… 写真はアレね(笑)炎天下グデグデになりながら走った後キャンプ場に着いて、買出し(今回店が遠くて難儀した)、風呂、焚火をして料理を作りながらビール、という至福の時間帯ね。それなりに料理もする。
 
キャンプ場は、必ず町営、村営、市営…なんとか少年自然の家、とか、なんちゃら自然活動公園的なネーミングの、公共の場所を選ぶ。これは絶対。
 
理由はカンタンだ。
 
今流行りの、○×オートキャンプ場…などを選んでしまうと軍事キャンプかよ?と思うほどデカいテントを建てたファミリー層が主流で、子供たちが跳ねまわっているのが普通なので、将来ある子供たちにオッサンが退廃的(笑)に一夜を飲み明かす様子はとても見せられたもんじゃないからだ。
  
まぁ、あと、そういうキャンプ場はこれがキャンプ場かよ?と思っちゃうほど高額な料金を請求されたりする。
  
このキャンプ場は、一人300円の料金で、薪もひと束200円…公営バンザイだ。
 
この夜も、広い広いキャンプ場がこの4名で完全に貸し切りでした(ホント)。
 
世間の皆さまには、今のままオートキャンプ場を予約して行ってもらって、公営のキャンプ場にはあまり立ち入らないでいただきたい(笑)
 
僕たちが、使うから。
 
オートバイで行って、夜はキャンプ…というスタイルの旅行は学生の頃からずっと続いて来ている。これから先もきっとずっと続くだろう。さすがに就職してからは、キャンプ場以外でキャンプすることはほとんどなくなりましたけどね。
 
いくつになってもこうして集まれる友人と、我々を快く送り出してくれる家人に感謝だ。

で?…おまいらそのかぶりものはナニか?… と?(笑)
 
うん、なんかさ、盛り上がるじゃん(笑)
 
野営で、焚火で、ビールなんだから、非日常を楽しまないと。
 
かぶって写真撮って、ひとしきりゲラゲラ笑った後も、ずっとかぶったまま飲み食いしてる。
 
あ、ミヤマクワガタ、捕まえたよ

ユアン・マクレガー 大陸横断~バイクの旅

EMIミュージック・ジャパン

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立体プリンタも、はじめにヒトありき

2008年07月24日 | □アキハバラへようこそ
 
**業務連絡**
写真の「ねず美」バストアップフィギュアを8月3日に開催されるワンダーフェスティバル会場で展示…販売…まで行かないかなぁー… 予約受付… くらいのユルーい感じで(笑)売ろうかなぁー… と思っています。
ちょっと今日の画像がよろしくなくて、ごめん、って感じですが。実際のモノは散々写真をあげたアレです。
 
これは、「3D CGからの色付き立体出力サービス」をご利用いただいた際、配達後にお客様ご自身でやっていただく「パウダー除去」「含浸」の2工程を、予め安価に体験いただくための商品を兼ねている… というものです。
 
「3D CGからの色付き立体出力サービス」のご利用をお考えで、「パウダー除去」「含浸」作業って何だよぉ…? と不安になっている方にうってつけです。

ご期待ください。このキャラクターは、Studio*Meetsが版権を所有しています。
**連絡おわり**

おかげ様で、結構各所にリンクを貼っていただいたり、ブログで採り上げていただいたりで
「3D CGからの色付き立体出力サービス」
は、何とか始まれた感が出てきました。
 
ありがたい限りです。
 
ブログなどのコメントを拝見していると、
 
「こんな仕上りじゃまだまだだ」
「ここまで(と、すげぇフィギュアの写真が貼ってある)出来るようになったら凄いと言ってやる」

的なコメントも目について… うんうん、とうなずいてしまう(笑)
 
やぁ、ホントにそうだと思う。 

このテの立体プリンタは、進化し続けるでしょう。
現に、今の状態になる前はもっと良くなくて、これでもすごく進化したし安価になった。
 
というか、皆さんが一般の報道で目にしているのはすでに「最先端」ではないです。
 
素材も方式も色々な種類があり、もっとピッチ細かく(表面が平滑ね)、強度も高く、そこそこ後加工もやり易い素材もあり、理想に近づいて来ています。
 
ただし、良いモノは高価です。それこそ模型やフィギュアを作るために使うのでは、全く採算が合わない価格。
機械が高いということは、それの出力サービスも高価だ、ということになります。
 
じゃあ、そういった理想的な機器がより素晴らしく、より安価になるのは…
 
それは、まず間違いなく絶対そうなるでしょう。徐々に、だけど。
(まぁ、コストという要素を入れるとそう簡単には切削や手作りに追いつかない面はありますよ)
 
でもね、そんな、理想的な立体プリンタが世に登場したとしても、一切変化しないことがある。
 
それは、立体プリンタが立体物を出力する元となる、3Dの形状データの重要性。
 
立体プリンタは、ただのプリンタだから、プリントする元…すなわち3Dの形状データの出来が悪いと、デキの悪い立体を正直に出力してくれる。
 
繰り返し繰り返し、しつこいほど申し上げて来てますが、これはプリンタだから。
 
どれほど高精彩な紙のプリンターであっても、出力するデータの解像度が低かったり、デザインが悪かったりしたら… 高精彩もイミがない。
 
素晴らしい3Dデータをモデリングする人がいるから、
 
立体プリンタの存在もその進化も、意義があるんです。
 
立体プリンタがどんなに造形精度を上げ、仕上がりが平滑になり、手仕上げのし易い素材になり、リーズナブルな価格になっても…
 
3Dのデータがダメなら、ダメなとおり忠実に、立体で出力されます。
 
はじめに、3Dモデリングありき。
 
たとえ出力装置である立体プリンタの進化に目を奪われても…
 
最後には、3Dモデリングの重要度に、その関心は帰ってくる。
 
最後には帰ってくるのなら(それが分かっているのなら)、
 
最初から3Dモデリングに関心を払っておいて損はない。
 
3Dモデリングって… その多くは、2次元の絵を立体としてコンピュータで定義すること。
 
そもそも立体として成立させるには全く情報量が足りない「絵」というものに、
立体として成立させるため情報量を加えていく作業。
 
これは、フィギュアの原型師さんがやっている作業と酷似している。
彼らは、それを物理的な素材に対して手で行っている。
 
これは、クルマのデザインの仕事とも酷似している。
 
あらゆる工業デザインとも、とても似ている。
 
モチベーションの所在が「スーパーカー」にあるか「美少女キャラ」の違いはありますけどね
(この違いこそが大きい、とも言えるけど 笑)。

賢明な読者の方は、もう気付かれたでしょう。
 
「絵」を「3Dデモリング」で定義して、その3Dデータを元に実際のモノを作る…
 
これは、何も立体プリンタに限った話ではなく、
 
現在3次元的加工で世の中の主流を占めている、NC工作機械による3次元加工とも全く共通しています。
(金型とか金属部品加工ね)
 
NCのツールパスは3Dデータの上に計算されますから、CAMとNCを使うのであれば、まずは3D形状データの存在が不可欠であり、そのデータがダメなら実際の仕上がりも期待はできません(まぁ、だからデータを直すんだけどね)。
 
3D形状データありき、で始まることは非常に多いのです。
 
3D形状データを作るのは… 「優れたヒト」です。
 
最初にヒト… そして結論もヒト。
 
くどい!と言われても、ずっと言い続けるぞ(笑)
 
そうしないと、なんか機械にばっかり目が行きそうで。
 
それは全く、本質じゃあ、ございあせん。
 
注目すべきは、「モデリングをしたヒト」です。
 
Chu×Chuアイドる チューア・チュラム (ノンスケールPVC塗装済み完成品)

アルター

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ジャパン・アニメコラボ・マーケット(JAM2008)応援中!

2008年07月22日 | □アキハバラへようこそ
  
なんと言いますか…
こんなに募集ごとばっかりでどうするの?…
と言われてしまいそうなんですが(笑)
 
日本動画協会さんと、大変有意義な打ち合わせをしました。
 
それは…
 
「アニメも、そのコンテンツ力を生かして商品化(=モノづくり)をもっと推進したいのです」
 
というお話をした、ってことですね。
 
日本動画協会さんは、我が国の名だたる動画(アニメ)製作会社さんが加盟する、言わば業界団体で、アニメ製作業の振興をなさってらっしゃる(立派な業界だ…)。
 
元来が子ども向けコンテンツであるアニメは、誕生の初期から
「マーチャンダイズ」
と呼ばれる製品戦略を採用して来ており、その是非は別にして、映像作品は二次利用をある意味前提として扱われて来た感がある。
 
しかし、それをもっともっと、過去の作品についても展開したい…
 
ということで、
 
『ジャパン・アニメコラボ・マーケット2008』(JAM2008)
 
が、この秋、ここ秋葉原UDXで開催されます。
 
まぁ、上記のURLを見ていただければ早いのですが、要するに…
 
「過去のアニメ作品を使って商品化企画を募集しちゃうぞ」
「優秀なアイデアは、商品化しちゃうぞ」
「そのために、このJAM2008では下記のコンテンツを使ってもOKだぞ」

(南ちゃんじゃない、ぞ ←アホ)
 
→ このコンテンツ(もぅね、スゴイ数があるっす)
 
…という主旨ですね。
 
「アニメ・チャレンジオーディション」分野では…
プロおよびアマチュア(法人・個人問わず)、アニメビジネスに活かせる技術や
素材などを利用した商品アイディア・企画を有するコンテンツクリエーター
 
というのが対象なので、こりゃ広い。要するに、ほとんど誰でもOKってことだ。
 
日本動画協会さんとお近づきになれたので、何かお役に立たなければ… って事もそりゃ当然あるのだけれど、それより、
 
…これって、「3次元形状を活用する会:3D-GAN」のメイン・テーマである
 
「コンテンツ」×「モノづくり」
 
とその発想が一緒だ。うーん、素晴らしい。
 
紹介せずには、いられんです。
 
これに、最近のアニメであれば、主要なメカは3Dデータを使っているのが当たり前になっているから、「3D形状データで…」ってのが付くわけですよ。
 
ね、おんなじ。
 
今回使ってOKよ、となっているコンテンツを見ても、3Dデータを使っている作品がチラホラ見受けられて(青の6号は3Dだね…あ!雪風あるっ!ネガドンもあるやん!スゲー…)、今後は3Dデータを使っている作品はとても多くなって行くだろう。新しいから、こういうのに乗らないだけだからね。
  
3Dデータがありゃ… ねぇ(笑)こっからは、3Dで「何を・どう」作るか?っていういつもの話題だ。
  
試作もラクだから、プレゼンもやり易いし、元がアニメ用のデータだから監修も楽になるだろう。
 
あ!別に今回のJAM2008は「3Dデータを使わなければならない」という決まり事は一切無いですからね。そこは誤解なきよう。
 
「3次元形状を活用する会:3D-GAN」事務局では、このJAM2008のパンフレット・ポスターなどを置き、応援しています。
 
10月16日(木)~18日(土)の期間、「3次元形状を活用する会:3D-GAN」として
 
「アニメ用の3Dデータから、モノが作れるよ!」
 
といういつもの展示を行うと共に、ステージで
 
「アニメの人も、3D-GANおいでよ」
 
という主旨のプレゼンをさせていただく予定です。 
 
JAM2008に応募したいのですがー… というご相談も3D-GANで受け付けますよ。
試作としての立体出力などで、お役に立てるものと思います。
 
…ワタシも何か考えてみよっかな?
なんか、いつも募集するばっかりだからー…(笑) 
 
日本のアニメ全史―世界を制した日本アニメの奇跡
山口 康男
テンブックス

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Cool Japan プロダクツ コンテスト説明会報告

2008年07月20日 | □アキハバラへようこそ

梅雨明けキタ━━━(゜∀゜)━━━ !!!!!
…とは無邪気に思えない年齢となりましたが(苦笑)
それでも「夏」に対するある種の高揚感ってあるね。
 
来週は、一泊でツーリングに行こう。5月の連休以来のキャンプだ。
 
「3次元形状を活用する会:3D-GAN」の会員さんも20社を超え、社内で許可やコンセンスサスを取るのに時間がかかりがちな大手製造メーカーさんの名前もちらほら。

 → 3D-GAN会員企業ご紹介
 
会の主旨に賛同していただいて、会の特色を活用していただける企業さんが増えるのは無上の喜びです。今、稟議書回しているからね…という企業さんもあったりするし。
 
がんばろう。
 
さて、去る7月18日(金)の夕刻、事務局にて
 
「3D-GAN Cool Japan プロダクツ コンテスト」の説明会が行われましたよ。主には審査をお願いする企業さんとメディア向け。
 
サラっとコンテストの概要をご説明すると
 
・PC周辺機器で有名なバッファローさんのご協力を得て
・バッファローさんのUSBメモリの部品を使い
・オリジナルのUSBメモリ商品をデザイン
・そのコンテストを行い
・優秀作品を製品化 → 本当に販売します
・百貨店の丸井さんにもご協力いただいております →コチラ
 
というもの。
 
・応募はとても自由で、会社でも個人でも、匿名でも可能
・一人何点でも、一社何点でも応募可能
・ただし、3Dのデータで応募こと(フォーマットはSTLで)
 
うーん、フリーだ(笑)

詳しくは、コチラをどうぞ →コチラ

このコンテストは、「3次元形状を活用する会:3D-GAN」のメインテーマである
 
「コンテンツ」×「モノづくり」を3Dで融合する
 
ということの体現でもある。
 
「コンテンツ」とは、「何をつくるか?」と言い換えていいし
 
「モノづくり」とは、「どうつくるか?」と言い換えられる。
 
「何をつくるか?」と「どうつくるか?」は、何かを生み出すときの両輪だ。
 
「つくりたいけど、どうつくればいいか分からない」人と

「つくれるけど、何をつくればいいか分からない」人が会う
 
会って、新しい仕事の仕方、製品、サービスを生み出す
 
これが「3次元形状を活用する会:3D-GAN」だね。
(その時の共通言語として、3Dのデータがあるよ)
 
ということで、ご応募、待ってます!
 
・・・でね。
 
この説明会では、思わぬ…というか、まぁ、狙っていた部分もあるのだけど、副産物もあった。
 
RP加工機を輸入・販売している商社さん2社が、懇親会で色々とお話していたことだ。まぁ、商売仇と言えば商売仇。同業者だからね。結構話も合うようなんだな。
 
・・・別にフツーじゃん? と思うでしょ?そう思うでしょ?
 
違うんだなぁ!それが!
 
もうね、ワタシ長きに渡ってCAD/CAM/CAE PLM NC工作機械、RP加工機、3Dスキャナ… という製造業支援IT業界で働いて来て、最も「イカンなぁ」と思って来たのは、
 
「業界じゃない」
 
ということなんだよね。「業界団体」も無ければ、交流も話もロクにしない。全くないと言ってもいいね。
 
成熟産業における「業界」ってのは、やはりそれじゃいけないと思うのだ。
 
なぜか?
 
そんなのカンタンだ。企業における投資対象というのは、分け隔てなんてない。

つまり、CADのライセンスを購入するのも社員寮を建てるのも、別にきまってなんてないんだよ。
 
CADの業界は、同業のCAD会社と競合する前に、他の投資対象と(例えば社員寮を建てることと)競合しているのさ。
 
わかる?… たぶん、分かってないよ、CADとかCAMのソフト屋さんはね(笑)
 
ジャイアンツは、タイガースと競争しているように見えるけど、それ以前にサッカーという競技を相手に競争している。お客様の持っているお金・時間の奪い合いをしている。
 
お客様の可処分所得・時間をめぐっては、ケータイもクルマもPCも、野球もサッカーもジーンズも、全部競合なんだよ。
 
こんな事ジョーシキじゃん?でも、その常識がないんだもん(笑)

無いんなら、ツクってやんよ!(シュッシュッ)
 
これも、「3次元形状を活用する会:3D-GAN」設立の主旨にはある。
 
もぅね…最高だった。微笑み過ぎてちょっと涙目になった。
 
だって、とてもメジャーなRP加工機を輸入されている会社さんどうしが
 
「とにかくガイジンの持ってくるコンペティティブ・アナリシス(競合情報資料)って、役に立たないですよねぇー!!」
 
「おたくもそうですか?ウチの扱ってるメーカーもそうなんですよ!」

「そんな事より、ソフト日本語化しろ、ってんですよねぇ」
 
「ほんと、ホントにそうですよねぇー!」
 
という話題で盛り上がってた!(爆)
違うメーカーの製品なんだけどね。想いは一緒。

この業界、アメリカからもEUからもなーんも大して新しい情報は来ないよ。
 
うん、皆さんは、国際人ですよ。全くの国際人。 
 
英語がちょっとしゃべれたって、ちっとも国際人なんかじゃない。
 
自分の経験と知識、文化、背景からくる「基準」をきちんと持てるか?
 
これが、国際人だかんね。(ワタシの基準ではね)

それを、ガイジンに言えるようになると、完璧な国際化。
言葉はヘタで構わない、所詮他人の母語なんだからさ。母が異なることを気にするヤツがあるかぃ?ちなみに英語でもmother tongueと言ったりする。
必要なら、通訳をつけりゃいい話だ。 
英語の勉強ってのは、通訳のDIYだかんね。お金の節約にするだけだよ。
  
こうして、その自分の「基準」に正直であろうとすると…
 
ガイシケーになんて居られないんだよなぁー…(しみじみ)
 
だから、今もガイシケーに居る元の同僚たちには結構そこで悩んでいる人も居るみたいだ。(給料いいから別にかまわないーって人も多いだろうけどさ)
 
ワタシには、もうムリっぽい(笑)
 
おそらく「3次元形状を活用する会:3D-GAN」の活動は世界の最先端ですよ。 
 
先か元かはワカランとしても、個性的ではある。
 
だって、類似の活動は世界中のどこを探しても、ないからだ。
 
もし類似の活動があったら、飛んで行ってハグする。
 
心から賛同を申し上げ、同じ考えに至ったことを共に喜び合いたい。
 
NHK Cool Japan 外国人が感激するニッポンの魅力 (AC MOOK)

アスコム

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「色付き立体出力サービス」 初出荷!

2008年07月16日 | □CG(ポリゴン)から作ろう
 
*業務連絡*

前回ご紹介したクモハ52003(新製時形式:モハ52003)HOゲージ出力のお値段は…
 
19,563円 です。(送料別)
 
また、形状という形状を、何でもかんでも立体出力する必要はないので、鉄道車両に多い手すり(なんていうの?棒状の…つかまるための…アレ)などの形状は出力対象とせず、後から針金やプラ棒などを加工して付ける…のが良いかも知れません。まぁ、普通のキットでやるディテールアップという感じで。市販のキットもあるしね。
 
こういった立体プリンターは、形状の断面を積層して造形しますので、どんな形状でも作れてしまいます。切削とは違い、アンダーカットも意識せずに大丈夫です。
  
しかし作れるからといって、部品分けせず一体で作る必要は、必ずしもありません。部品に分けて出力して、後から組み上げてもいいと思います。その方が、表面処理(ヤスるとか塗装ね)はやり易いでしょう。以前ご紹介したバトラクターは、球体間接を仕込むために最初から部品に分けて出力しています。
 
皆さまの参考になれば幸いです。
 
お問い合わせいただきましたので、ご連絡まで。
 
 
さて、クルスの冒険です。
 
各方面より結構な勢いでご注目いただいております
 
「色付き立体出力サービス」
 
…本日早くも初出荷しました! ご依頼ありがとうございました。
 
専用ページに詳しいですが、
 
「色付き立体出力サービス」
 
は、写真のような箱に入った状態で発送されます。

箱に入っている理由は、ZPrinterは、機械から出力したそのままの状態だと大変壊れやすいからです。機械から出した後、二つの工程があって造形が完了するんですね。その工程が済むまでは、モロい。
 
まぁ、別に箱は白いのっぺらしたものでも役目を果たすのですが、せっかくだから…ね。こんなデザインにしてみました。
 
このあたりが、ツクルスらしい…でしょ?(笑)
 
ZPrinterは、このあと
 
「パウダー除去」「含浸」(…というよりはコーティングに近いですかね)という2つの工程があるのですが、
 
それは、ご依頼いただいたお客様にやっていただくことで
 
驚異の(?)低価格でご提供しています。 
 
最終的な仕上がりにまで責任を持とうとすると、
 
それは「出力サービス」ではなく、むしろ「試作請負い業」となり、
 
相応の価格をご請求せざるを得ません。そのほとんどが手間賃になります。
 
しかしそれは、こういった「プリンターの出力サービス」にとって、決して本来あるべき姿だとは思っておりませんで、苦肉の策と言えば苦肉の策、しかし価格を下げるには当然の決定打となる決断をいたしました。
 
安いんだから「パウダー除去」「含浸」はそっちでやってね!…と、こうしてサラっと言い放つだけなのも不親切だと思いますから、近く
  
「色付き立体出力サービス 体験セット!」
 
的な商品をさらに手頃な価格でご用意しようかな… と考えております。
 
出来合いの小さい形状ですが安価にてお送りします、という感じですね。
 
また、土日ののどかな時間帯に
 
「色付き立体出力 後処理体験講座!」
  
も、いいかも知れませんね。アキバで、少人数でのんびりと。
   
これで全体の流れを理解してから、あらためてご自分のデータでご依頼くださいね、ということです。
 
とにかく、こうしてサービスを開始することができました。
 
お問い合わせ、出力のご依頼、お待ちしていますー! 

・・・・ね?3Dモデリングやってると、スゴイこと出来るでしょ!(ニコニコ)
 
CADでもCGでもかまわない。
 
とにかく3Dモデリングを出来る人は、威張っていいと思う(笑)


TRAIN MODELING MANUAL Vol.1 (ホビージャパンMOOK 249)

ホビージャパン

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クモハ52003(新製時形式:モハ52003)

2008年07月15日 | □CG(ポリゴン)から作ろう
  
クルスの冒険…鉄道趣味は無いんですけど、今日はHOゲージだ。

クモハ52003(新製時形式:モハ52003)
昭和11年に国鉄京阪神間でデビュー、最後は飯田線で活躍した流線型が美しい車両です(超受け売りですー…)
 
えーっとですね…

「色付き立体出力サービス」は、別にフィギュアを作る道具ってわけじゃないぞ!
 
というお話だ。
 
何と言うか…「色付き立体出力サービス」を、フィギュアを例にお見せすると
 
「なんだ、おもちゃ用か…」
とか
「フィギュアかよ…」
とか、そういう反応が結構出てくるのね。
 
…そんなわけないじゃん(笑)どこの世界に「フィギュア専用の機械」があるものか(笑)
 
フィギュアも、できます。当然、スケールモデルもできます。機械部品もできますし、アクセサリー的なモノ、美術品的なモノ…できます。
 
というか、そもそも機械設計・製造における試作部品をつくる…という用途が多いのだから、どっちかーと言えば、機械的形状の方が全体としては多いんですよね。
 
何回もしつこく言っておりますが、
 
これは、「PCとアドビのソフトとプリンター」と全く同じなんです。
 
だから、写真用もマンガ用も年賀状用もチラシ用も…ねぇっすよ(笑)
 
プリンターは、プリントするだけの機械です。

何をプリントするかは、アドビのソフトの操作でヒトが決める話。
 
だから…
 
・キャラクター(あーそう、こなたもハルヒもOKだから)
・メカ(あーそうそう、ガンダムもOKですよ)
・戦車
・艦船
・航空機
・鉄道車両
・橋梁
・建築物
・クリーチャー
・ライダーもウルトラも戦隊モノも…
 
モデリングした3Dデータと、プリンターの性能の限界まで、なんでもできます。
 
ただし… 弊社では著作権への責任は負いかねます。
(だってプリンターだものー…)
依頼時に、依頼主自身が著作権を所有するか、著作権者から承認いただいていることを前提として、サービスを行っております。
これは、予めご了承ください。
 
ということで、
 
別にフィギュア専用じゃないぞ!
 
貴方の作りたいモノを、作る機械ダ!
 
さぁ、夏休みだ、工作(=3Dモデリング)だ!

鉄道模型を楽しむ本 HOゲージ小型レイアウトの作り方
池田 邦彦
誠文堂新光社

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安さの秘密(秘密でもなんでもないよ)

2008年07月13日 | □CG(ポリゴン)から作ろう
  
クルスの冒険です… 暑ぃっすねー…
 
もうね、家中の窓に簾(スダレ)付けましたよ。
洗面所もトイレまでも(笑)。
これで「みつを」の額と一輪刺しでも置いたら
どっかの居酒屋さんみたいですよ(笑)。
 
今日は、
「パソコン持ってて、アドビでやってる人ならカラープリンタを使えるよ…」
って話です。
 
ナニ?当たり前だ?… そう、当たり前の話をします。
  
「3D CGからの色付き立体出力サービス」
 
のリリースを流してから、結構色々と採り上げていただいてありがたい限りです。
 
・マイコミジャーナルさん 
・アキバナナ(英語サイト)さん
 
ありがとうございますー。ぜひ現場を取材にも来てくださいね。
 
価格設定に関するお問い合わせも早速いただいています。
 
なぜか?っちゅうとですね… それは安いからです。
 
他の類似のサービスと比較して、すごく安い。
 
それと、料金算出の基準が明確です。
 
そこにはウソも偽りもありませんで、ね。 
 
要するに…
 
「ある部分の作業を私たちは行わず、お客様にやってもらうから」
 
だから、安いんです。それだけです。
(そこをご依頼いただくと別途料金がかかります)
 
私たちツクルスでご提供している立体出力サービスは共通して、以下のことにとても気を使っています。
 
<大前提>
○3Dプリンターは、“所詮プリンター”だから、ご依頼いただいたデータ以上の仕上がりには、絶対にならないことを理解していただく。(これは紙のプリンタでも一緒で、預けた画像の解像度が上がったりはしないでしょ?)
 
データを作ることの責任は、すべてお客様にあるものとします(つまり、紙のプリンターと同じってことですよ、キンコーズがデザイン直してくれたりしないですからね)。
 
○3Dプリンターは機械だから、性能に限界がある。その限界を事前にきちんとお知らせしておく。
 
○3Dプリンターが機械として行う「全自動の部分だけ」をお請けし、全自動でない部分の作業はお客様に委ねる。(だから安い)
 
○「全自動の部分だけ」を行うので、当然安価な価格設定をする。
 
… ということです。なにも特別なこっちゃないです。
 
要するに、広く普及して当然のこととなって久しいキンコーズとかの、紙における出力サービスと同じ扱いをする… ってことですね。
 
これが最も自然で、サービスとしての当然のあり方だ、と信じています。
 
付け加えるとしたら…
  
○手作業との比較は、ナンセンスです
 
ってことですかね。
 
もぅね、やめたい。最初っからその話題は意味がない。
 
手作業は手作業の良いところがあって、
 
3Dデータからの出力は、その良さがあって、
 
目的に応じて使い分ければいい… それだけですよ。
 
マンガだって、手描きの原稿をスキャナで取り込んでMacでトーン貼ったりするでしょ?

ペン入れ後Mac… という人も居れば、もっと前、もっと後…いろいろだ。
 
目的に応じて、最適な手段を選べばよい… というだけのことですよ。
 
こういうサービスが出てくると必ず…
 
「これからは、手でやってるモデラーは食い上げだ…」
とか、
「今の手仕上げの原型と比べたら、仕上がりがまだまだだ…」
とか、

ほんと、どーでもいい感想が出てくるからね(笑)
 
そんなの、どーでもいい。
 
むしろこう考えてみると、いい。
 
どっちも使える人が居たら????
 
「…それは理想的だよね…」
 
でしょ?(笑)それに、
 
「3Dが使える人は、必ず手仕上げが出来ない」
 
のか?
 
「手仕上げが上手い人は、絶対に3Dが使えない」
 
のかな?(笑)
 
…ね。二元論って、意味ないでしょ。

「勉強出来る子は、ココロが冷たい」

って、大馬鹿な話があるけど、じゃあさ、
 
「勉強出来ない子は、暖かい」
 
のか?…そうかぁ????
 
ツクルスでは、手仕上げが上手で、それで食ってるぞ… という人を尊敬して止みません。職人的手仕事の価値は、絶対的にあると思います。

そして、ある一定の分野は、どんなにこの手の機械が進歩しても絶対に手仕上げに追いつくことは無いでしょう。

だって、材料が違っていて、手法が違うのだから、そう簡単に同じにはなりようがない。
 
でも、そもそも手仕上げが得意で、それでやれている人こそ3Dの道具も使えたら…
 
これ、最強、ね。
 
同じように、手先は器用ではないけれど3Dのモデリングが得意だ、という人にとっても、自動で立体出力が出来る… っていうことだけで、新しい出力形体が用意されるのだから、それだけで純増。
 
すべての人にとって、プラスだ。
だって、出来なかったことが出来るようになるのだから。
 
どれくらいのプラスか?どれくらい有用か?という程度の部分は、
 
これは、各自で評価が分かれることでしょう。
 
「3D CGからの色付き立体出力サービス」
 
は、3Dの形状データがあることが前提なので、
 
3Dの形状データが手元にある人から、そのサービスに接することができます。
 
それは、
 
パソコン持ってて、アドビでやってる人ならカラープリンタを使えるよ…
 
っていうのと、全くおんなじなんです。
 
何も特別なこっちゃ、ありません。
 
Macもアドビもプリンターも、仕事しないから(笑)
 
やってるのは、「人」ですわね。
 
そこも、全く一緒です。
 
メタセコイアからはじめよう!―無料で作る3Dキャラクター
原田 大輔
技術評論社

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立体プリンター・3Dプリンター 出力サービス開始!

2008年07月11日 | □CG(ポリゴン)から作ろう
 
 
クルスの冒険です… 皆さま、お待たせしました!
 
Z Printerを使っての
 
「3D CGからの色付き立体出力サービス」
 
を開始いたしました!
  
1個からの個別のご依頼も受付けいたしますし…
 
「ワールド・オブ・ウォークラフト(World of Warcraft、WOW)」
 
のような立体出力サービスを、自社のゲーム・メタバース・アバター…
などのユーザ様に提供したい…
 
と、お考えのゲーム会社さん、メタバース運営会社さんなどからのご相談も承っております。

こういったオンラインサービスの会社さんでは、そうですね… 
「ユーザ様への夏のプレゼント企画!限定30体!!」
としても、ユーザ様を飽きさせず、ぐぐっと惹きつける面白い試みになるでしょう。
 
しかもこの「3D CGからの色付き立体出力サービス」…
安い!すげぇ安い!…んですよ、これ。
従来からすると、考えられないくらい破格の価格設定です。
 
もちろん、安いには理由があります。

でも、ウソ偽りなく、あるがままをお伝えして、
その上でお客様からご判断をいただこう…
  
という意味において、すごく正直に真面目な価格になっていると思います。
 
色々ご意見はおありになると思いますが… 
結局は、真実を広く伝えて、理解していただいて、信頼していただかないと、広く普及なんてしないんだ… と、信じています。
  
ご自分で「ひと手間かける」人…そういう人は、安く上がるもんです。なんでも、そう。

これが、私たちツクルスの出した、ひとつの回答です。
 
とにかく今日は、これだけです。
 
「3D CGからの色付き立体出力サービス」

を開始いたしました! 
 
あ・・・

これ、機材ごと夏のワンフェスに持ち込みますよ!!
 
乞うご期待!

ウォークラフト3 コンプリート 日本語版

カプコン

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コンテンツのチカラ

2008年07月10日 | □アキハバラへようこそ
クルスの冒険です。
そろそろ梅雨明け…かなぁ?という今日この頃。
 
自分の会社ツクルスとしても、「3次元形状を活用する会:3D-GAN」としても、
 
「コンテンツ」×「モノづくり」
(何をつくるか? どうつくるか?の直結、と言い換えてもいいね)
 
という、我が国のキャラクター(お国柄)を支え、また、
世界に類例がないほど強力な競争力を有しているこの二つの要素を融合させる中で仕事をして行こう…
 
そして、それらを融合させる媒体となるのが3Dの形状データだろう…
(3Dのモデリングで形状定義が出来る人、ということもね)
 
これが一大テーマなんですが…
 
秋葉原に居ると、やっぱりコンテンツのチカラはスゲェなぁ…
 
と、素直に実感することが多い。
 
写真は、米国の高校生が修学(?)旅行で秋葉原に訪れて、マンガの描き方を体験する… という体験型の観光プログラムの様子だ。ここのところ、何回もやってるね。
 
大手の旅行者が主催し、知り合いのシンガポール人がツアコン+通訳を務め、ホンモノのマンガ家さんが講師で来て、楽しそうにやってる。
 
先に「Cool Japan」って話でも書きましたが、こういう事が毎日なにかしら目の前で起きているのがこの街、秋葉原。
 
「モノづくり」の皆さんも、「何をつくるか?」に出会える街として、この街を意識していただけると嬉しいなぁ。

すぐれた製造技術は、コンテンツ性と直接出会うことで、その価値を何倍にも訴求することが出来ると、思う。
 
コンテンツは、製造技術と直接出会うことで、その出口(商品性)をもうひとつ増やして行くことができる。
 
この二つの幸福な出会いを下支えして、状況を変えて行くのは…

少量生産の試み+技術+流通… なんだと、思うのだけどね。
 
「3D-GAN Cool Japan Products Contest」
の募集も始まっていますよ。
 
3Dでカタチを表現している皆さま。
是非この機会に、この波に乗ってみてください。

あ、そうだ。

最近こんなニュースもありましたねぇ(笑)あなどれませんぜ。
 
→ こんなニュース
 


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コスパ

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Second Lifeと『市民政府論』(ジョン・ロックね)

2008年07月03日 | □CAD/CAMな日々
 
*ちゅうい*
今回は、割と自分の知識が足りないメタバースのことを書きます。
もしワタシの知識に誤りがあった場合は、どうぞご指摘ください。
謹んで、訂正いたします。

じゃ、書きます。
 
この前、Virtual World Conference & Expoに出展する機会があったものだから、メタバースというものへの理解が一気に進んだ。その後、メタバースのサービスをなさっている人たちとも割と多くお話しする機会もありました。
なるほどねー…ってカンジ。
まぁ、今回は全てのメタバースという概念をわかりやすく"Second Life"の一言でくくって書きますね。
 
…で、思い浮かべたのが『市民政府論』だ(笑 いや、本当なんだよ)歴史というよりも、公民とか現代社会の授業で登場して来る15世紀イギリスの哲学者…でいいかな?ジョン・ロックが書いた名著。
英国のジョンと言っても、ジョン・ポール・ジョーンズじゃないよ。
 
皆さんは、初めてSecond Lifeの存在を知り、それを眺めて見たとき何を感じましたか?
 
ワタシ、すごくシンプルに、これしか思い浮かばなかった。
もうホント、一点突破にこれだけ。
そしてそれは、Second Lifeの核心を突いていて、誰が何と言おうとコレが一番大事で、しかもすごく大変なんじゃん…って一瞬で判断した。
そしてそれは今も全く変わっていない。
 

「3Dモデリング…結局これが大事だ」
 

これだ。もう、見て、1秒で思った。
 
で、ほぼ同時に『市民政府論』を思い浮かべたんだよね。

なぜか?

『市民政府論』は、アメリカ革命(宗主国イギリスに対する植民地アメリカによる独立戦争だね)において、独立を欲するアメリカ側を啓蒙し、その動機に正当性を与える背骨の役割を果たしたのだけれども、そこには大まかに言うとこんなことが書いてある…(あー引用じゃなくて、ワタシの記憶ね、もちろん他のことも書いてあるよ)
 
「人の手が入ってない大地があるとするじゃん?そこにさ、家建てて、一生懸命耕して農業やって、牧畜やってさ、頑張った分だけ収穫するとするじゃん?… そうなったらさぁ、その土地は頑張って耕した、その人のものだよねぇ?そうだよねぇ?」
 
って書いてあるんだよ(笑)すげぇ簡単に言うとね。
 
この本、「近代」と「アメリカ合衆国」を理解するには絶対外せない本なので、結構真面目に読み込んだんだよね。岩波の訳が退屈で、しかも意味不明な傍点が多用されていて必ずしも面白いわけじゃないんだけど…

さらに困るのは、『市民政府論』は本当につまらないんだよね(笑)それはなぜかというと、完成した「近代」に暮らす私たちには、あまりに当たり前のことが書いてあるからだ。じゃ、なんでそんな当たり前のことがわざわざ書いてあるのか?…
うん、書いた当時は「当たり前じゃなかった」からだよね。逆に、あまりに当たり前のことは、どの時代でも本になんてならないものだ。

もちろんこういった『市民政府論』みたいな本は、超革新的な思想を提示したのではなく、どちらかと言えばジワジワと人々の間に広まりつつあった、ある種の新しい感情や常識を、ひとつの思想として書籍にまとめ上げたのだろうな。
 
まぁ、革命ってのにはその是非は別にして精神的な背骨になる思想があって、それは大抵啓蒙的な書物になってたりするのだけど、これがアメリカ独立の思想的正当性を担保したと思う。
簡単に言えば、
「ここはイギリスの土地じゃないぜ、一生懸命耕したオレらの土地だぜ」
ってキモチと、
「先住民は居るけどさ、彼らは耕してはいないじゃん。だからオレらの土地だぜ」
という大義名分を下支えしたはずなんだよね。
もちろん、そのキモチと大義名分の是非は、ここでは問題にしません。
少なくとも、最初のアメリカ人はそう考えたという事実の話。
  
何が言いたいかって?(笑)
 
Second Lifeにおける世界とはすなわち、3Dデータのことなんだよね。
ここまで還元しちゃっていいと思いますよ。あったりまえですよ。

Second Lifeが数あるSNSや2ちゃんねるや、ネトゲや掲示板などと唯一異なるポイントは、3Dの形状データで世界がつくられている…ってことだ。まぁ、ネトゲもそうだけどさ。(あ、ここではビジネスモデルの違いは無視してますよ)
もしそこに3Dの形状データによる世界が無かったら、SNSも2ちゃんねるも、掲示板もネトゲも…なんか大して変わらない。

ジャンジャンサーバを増設して「世界」を広げてみたって、そこに3Dデータが無ければ「世界」になんかなりゃしない(笑)暗い空間にポツーンとアバターがあって、何が楽しいのか?自己の外が無ければ、自己が存在する意義もまた無いんだよね。

で?Second Lifeって土地を売るんだってね?うふふー… Second Lifeを考えた人は、アメリカ人のくせにジョン・ロックを読んでないのかねぇ?と思いましたよ(その人本人と、この前ちょこっとお話したけどね)。
 
『市民政府論』を背骨にするのであれば、よく耕した(=3Dモデリングで建物や風景、マップなどを作った)人は、その土地を所有できるようにしなきゃいけないじゃんね。
 
そうしなきゃ、だれも世界を作ってくれないんじゃないだろかねぇ?(だって、モデリングって大変だよぉ?)

と。

まぁ、この際ビジネスモデルとかの話は置いておいてさ。
少なくとも、
「空間売ります、買った空間は自分で世界を作りなさい」
っていうのと、
「モデリングしてくれたら、その空間を差し上げます」
っていうのと、どっちがモチベーションが上がるか?ってことだ。
 
この、Second Lifeにおける世界とは、すなわち3Dの形状データのことだ… という話抜きに、やいのやいのととり上げている各種報道の姿は、ワタシには全く理解できませんでした。

なんか、本質が見えてない気がしてね…


「こりゃ、3Dのデータが少なくて、またはモデリングに手間とカネがかかり過ぎて、世界が広がらないんじゃないの?そこが弱点だよねー」


って、一瞬で思ったんですよね。
 
…そんなこともあって、今、masterpiece製作委員会の仕事は、とても楽しい。
(ここから我田引水スイッチが入るけどさ)
 
だって、製造・建築に沢山うなっている3D形状データを、Second Lifeに持ち込むことで世界(=3Dデータの量)を広げよう…って機能もmasterpieceには持たせ得るからだ(いや、ぜひ持たせよう)。
 
そして、それは…
 
「コンテンツ=メタヴァース」 と 「モノづくり=設計・製造・建築」が3Dデータで融合する…ってコンセプトのとても分かりやすい実例ともなるだろう。

まぁ、建築の話は只今その状況を勉強中なんだけど、恐らく、建築における3Dとは製造ではなく、VRやマーケティング、レイアウトという呼び名の構想設計や、今であれば「建築パース」って形で存在しているのだろうな…と予測してます。(建築については、ある程度勉強したらまた書きますね)
 
読者の方で、このブログが「ほぅー面白いこと言うなぁー…」と思っていただけたら、ぜひ秋葉原の当社をおたずねください。
 
Second Lifeを見て、ジョン・ロックを思い出してる人が、秋葉原に居ます。

世界ってのは、作るもんなんすよね。
そして、つくった人のもの、なんすよ。
これが、私たちの暮らしている近代ってもんでしょう。
少なくとも、近代の初期においては。
これは、前近代と近代を分ける大きな思想的ポイントでもあるだろう。

世界を、より豊かにするために維持管理し経営して行く対象と見るか、恩恵豊かな所与の条件と見るか… この前者のキリスト教的な世界観が西洋思想の基礎にはあって、それが近代を生み出す揺りかごでもあった…んじゃないかなぁ?

まぁ、そんなことを考えました。

市民政府論 (岩波文庫)
ロック
岩波書店

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3D-GAN Cool Japan プロダクツ コンテストが始まる!

2008年07月02日 | □アキハバラへようこそ
 
↑写真は「3次元形状を活用する会:3D-GAN」事務局の本棚…
自然とこうなっていまして。分かっていただける人にはすごく統一感を感じていただけ、そうでない方には…サッパリ…というね(笑)そんな場所。 
 
さて、皆さま。
 
前回の「3D-GANセミナー」において予告をしました、
 
「3D-GAN Cool Japan Products Contest」 
の概要が発表され、作品の募集が始まりました。
 
世間にある工業デザインのコンペとは異なり、いくつかの特徴的な試みが為されています。

6つの特徴にまとめてみました。

<特徴1.製品化への道筋がハッキリしている>
協賛企業として対象となる製品の製造メーカーさんに加わっていただいています。
これにより、部品や設計情報が明確になっており、製品化がより具体的です。
製造手法もある程度明示されており、審査には流通業、商品企画などの会社さんに加わっていただいているので、製品化後の施策が常に視野に入っています。

<特徴2.作家性へのリスペクトを最大限に>
デザイン=カタチの価値には、報酬でお応えすることを前提としています。
製品化が実現した際には、売上に応じた一定の額をデザイン料としてお支払し続ける契約をとります。売れ続ける限り報酬が受け取れるということです。
もちろん、デザイナーさんのお名前も公表し実績としてアピールしていただけるようにいたします。(詳細は契約書によりますので、ご承知おきください)

<特徴3.3Dのモデリング能力をリスペクトしています>
カタチを、より具体的に決定するのは3Dによるモデリングという行為です。
この能力は、もっとその価値を認められるべきだと3D-GANでは考えています。
これは例えば…デザイン・スケッチを元に3Dモデリングする… とか、アニメ絵などを元に3Dでキャラクターモデリングをする… という事です。デジタルを使ったフィギュアの原型師的な要素とも言えますね。
この能力を応募の前提としており、応募は3Dのデータのみで受け付けます。
これにより、審査はRP出力した試作品にて行うことが出来、審査員もより具体的な情報を元にデザインの評価をすることが可能となります。
 
<特徴4.コンテンツ系3Dもウェルカム!>
「コンテンツ」×「モノづくり」を3Dのチカラで!
を、コンセプトとしていますので、普段は工業デザインの仕事をしていない、ゲーム、映像、画像、ネットコンテンツ…等のクリエイターの方でも、3Dのデータでカタチをつくれるのであれば、その想像力をいかんなく発揮していただけます。
 
<特徴5.自由な活動をリスペクトしています>
本コンテストは、「匿名」による応募も歓迎しています。
応募者が何らかの理由により匿名を希望される場合、その意思を最大限に尊重いたします。

<特徴6.審査に落ちても、アピール!アピール!>
応募作品は、3D-GANの分科会活動の実績として機会あるこごとに公表して参ります。
もし、残念ながら今回のコンテストで入賞することが無かったとしても、そのカタチの価値は残り、その作家性は応募者の名前と共にアピールされ続けます。
 
さあ、季節も夏です!(←なんだ唐突に…)

「コンテンツ」な3Dのクリエイターさんも

「モノづくり」な3Dのクリエイターさんも

「3D-GAN Cool Japan Products Contest」

への応募をお待ちしております!!

ポイントはー… ですねぇー…

「COOL JAPANを体現していること」

だと思いますよ。これ、多分すごく大事。だって世界に売って行くんだから。
あなたの考える「COOL JAPAN]をカタチに込めて表現してください。

あ… 応募に際しての質問・本件への取材などは…

info@tkls.co.jp

まで、メールでお願いいたします。

秋葉原でお会いしましょう。

 
私は日本のここが好き!―外国人54人が語る

出窓社

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Akihabara LOVES technology...

2008年07月01日 | □CAD/CAMな日々
 
クルスの冒険です。
本日は、株式会社ツクルスのお仕事で筑波に来ています。
 
えー… この度、株式会社ツクルスは、中小企業庁の
「平成20年度経営力向上・事業承継等先進的支援体制構築事業」
における、
「TCIつくば地域力連携拠点事業」(PDFです、茨城県の欄に弊社の名前があります)
のパートナー連携企業ということで、認定をいただきました。

それって一体何をするの?…というお話は追々ご紹介して参りますが、
要するに、
 
「コンテンツ」×「モノづくり」
 
というコンセプトを推進する「3次元形状を活用する会:3D-GAN」を舞台にして、
「モノづくり」の一部である「研究開発」も入れ込んで双方の活性化を図って行くよ!
ということです。

人様がどう評価するかは別にして、ワタシとしてはCAD/CAM/CAE、PLMなどの仕事で製造業のお客様と長年関わって来たから出来ることです… と申し上げておきたい。

そもそも筑波研究学園都市とのご縁ですが…
「3次元形状を活用する会:3D-GAN」が秋葉原にあって、つくばエクスプレスで直結していることが大きい。
 
で、秋葉原は…「コンテンツ」×「モノづくり」の発想は、テクノロジーに並々ならぬ関心を常に寄せている。
 
本当です。

ゲームやアニメ、マンガなどの下敷きとして存在する、あらゆるサイエンティフィックなコンテンツと、製造業、研究開発というのは、ヒトの心の底で矛盾なく同居して来ていると思うのだよね。

すごく短絡的に言ってしまえば、幼少の頃からシャワーのように二足歩行ロボットの姿を浴び続けなければ、私たちの国で今の姿のロボット開発は行われなかったろう。

こういうことは、至る所で見かけることが出来る。
(クルマなんて要らない、タチコマがほしい!←ムリだから)
 
ただ、個人がその中だけで自閉して行っても世界が広がらないように、「研究開発」も他の多くの世界と交わって行くことで新しい局面を迎えることができるのは間違いない。それは確かに最初は居心地の悪いことにもなるのだけれど、そのお手伝いをして行きましょう… というお仕事です。

公的な(つまり国の)お仕事を仰せつかった訳ですから、身を引き締めて臨みたいと思います。

またこのブログでもイベントなどの形でご紹介する機会があると思いますので、ぜひ皆さまも関心をお寄せください。

……あ。

戯れに、今日からアフィリエイトを始めてみました。
こんなもんでおカネ持ちになれるなんて、思ってないよ(笑)
ただ、近くネットで小売(まぁ、小売ですね)を始めようと思っていて、ネットでモノを買う・売るとはどういうことか?… ということに、もっと関心を持って、知ってみようと思い立った。
 
だから、いきおいお付き合いのある人が関わっている製品をちょっと貼るって感じになると思います。
もしくは、これを書いている“クルスの冒険”なる人物は、こんなモノ、こんな本、こんな音楽、こんな映像…を成分として出来上がっているのだな… くらいの感じでわかっていただければ幸いです。
 
ただね… ワタシの話のネタは基本が読書からなので… 
「あ、その本読みました」
とか言われるのはー… どうなんだろうねぇ(苦笑)…
今までその出典を口にしないことで、もの知りさんぶって来たからさぁ!(爆)
ま、いっか。もの知りさんをやるのにも陰で努力が要るんだよ…ってところをわかってもらお。

攻殻機動隊 S.A.C. GOODSMILE合金 タチコマ

グッドスマイルカンパニー

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