3D CG, CAD/CAM/3Dプリンタ な日常でつづる クルスの冒険ブログ

このブログは引っ越しました!引っ越し先は…「とある思索の集合演算」と検索してみてください。よろしくお願いします。

ホットプロシードさんから、安価な3Dプリンタ 15万7,500円

2009年11月26日 | □CAD/CAMな日々
 
クルスの冒険です。
 
今週東京ビッグサイトで行われている『2009東京国際ロボット展』ですが。
 
その中で、「お?」と目を引いたものが。

「おー…RepRap project、日本でもやる人出て来たんだ~…へー…」
 
それが、コチラ。
 


これ、3Dプリンタ(RP機、立体プリンタ)。
 
お値段なんと、157,500円! 奥さん!20万を切って来ましたよ。
 
もう、「でもお高いんでしょう?」とは言われない… かな?(笑)

方式は、ABS樹脂を熱で溶かしてソフトクリーム的に積み重ねるタイプだ。
 
まぁ、Stratasys社のDimensionあたりと同じ、と考えてよろしいかと。
 
以前このブログでも書きましたが… →ココをポチッと参照!

ワタシは、「この機械がクル」とか、「この機械がヨイ」と言いたいのではないです。
 
「3Dプリンタ(RP機、立体プリンタ)って、この程度のものなんだよ」
 
と、言いたいだけです。
 
でもって、また同じことを書くわけですよ。
 
「こういった安価な3Dプリンタの市場を牽引するには、世の中に3D形状データを溢れかえらせる必要がある」
 
と。
 
でもって、
 
「単なる絵から、3D形状データをモデリングする、という能力はとても世の中にレアで、すごく大事なものです」
 
「我が国の製造業の将来を思えば、国民全体の3Dデータリテラシーを向上させることがとても重要でしょう」
 
「だからワタシは… ○○○○やってます」
 
…ふぅ… 何回でも何回でも、同じことを言って行こう。

何度も言う、飽きずに言うぞぅ(笑)
 
機械は、いい。それは、ひとまずいい。(それはそれで、とても重要ですけどね)
 
3Dデータのファイルを、どうやったら世の中に溢れかえらせることができるか?

今の1万倍も10万倍、100万倍もの数を。
 
これが、全てを牽引していく。
 
世の中にあるファイルの数の問題だ。ひいてはモデリング出来る人口の話。
  
残念ながら、機械それ自体は牽引しないと思う。
 
この機械を販売されているホットプロシードさんもぜひ、
 
「3次元形状を活用する会:3D-GAN」に一度お越しください。

「3次元形状を活用する会:3D-GAN」事務局に、一台展示しましょうよ。
 
ご連絡、ココロからお待ちしております。


ついしん:

「だからワタシは… ○○○○やってます」

の部分ですが。
 
ようやく、また新しい「○○○○」の部分を発表出来る時期が来ます…
 
只今、ハンコ集めに忙しいです…
 
もう少し!
 

STLをIGESに変換するには(from stl to igs/iges)

2009年11月25日 | □CAD/CAMな日々

場所柄もあるでしょう。

「3次元形状を活用する会:3D-GAN」の性格もあるかも知れない。
 
なので、安易にこれが全体傾向だ、とは申しません。
 

 
最近とても増えております。
 
「STLというファイルで納品されたのですが、加工現場はIGESでくださいと言ってます。変換できませんか?」
 
これ。一社や二社ではない、そんな状況。STLだけでなくobjで、というのもあるね。
 
どちらもB-repのデータ(CAD)ではなく、ポリゴンのデータ、だ。
 
結論からいえば、可能です。出来ます。STLからIGES、OBJからIGES。
 
ただ、いろいろと制限や条件が付いてしまう。
 
どうして制限や条件が付いてしまうのか?… ということについては
 
以前「3次元形状を活用する会:3D-GAN」の会員さん向けに実施した
 
「忙しい人のための3次元データ講座」
 
で詳しくお話しした。(これ、またやろうと思います…もっと上手にやろうと心に誓ってます…)
 
ぶっちゃけ、STLからIGESのフォーマットにするのは「変換」とはちょっと違う。
 
なんだろ…?
 
「近似生成」
 
かな?そんな感じ。
 
例えるならば、昔むかしのモノクロフィルムを着色してカラーにする試み…そんな感じだ。
 
だから、正確には「変換」じゃなく、もっと高度な処理をパソコンでさせることになる。
 
え?あ、具体的には、そういう機能を持ったソフトを使って
 
「IGESに変換!」 ってするんですね。
 
このソフトをお試しになりたい方は、毎度お馴染み「3次元形状を活用する会:3D-GAN」事務局に
 
お越しください。
 
会員企業さんは、事務局でお使いになる分には自由にお使いいただけます。
 
これも、会員さんの特典です。
 
STLをIGESにしたい方は
 
3次元形状を活用する会:3D-GAN」事務局へ!
 
 
(あとがき)
STLからIGESに変換したい… ということは、CGのデータが製造の対象として扱われている
 
ということの証明だ。
 
CGとは、ある意味コンテンツ世界のことでもある。
 
ほらね、
 
「モノづくり」と「コンテンツ」は3Dのデータを介して
 
動き出してる。
 
    …もうすぐだ。

 

忘年会、やります。(3D-GAN会員は、只今58団体!)

2009年11月19日 | □CAD/CAMな日々
  
忙しい…です。でも、忘年会はやります!
  
「3次元形状を活用する会:3D-GAN」の忘年会を行います。
 
すでに会員さん、個人会員さんにはお知らせいたしましたが、
 
「会員じゃないんだけど、行ってもいいの?」
 
という方が必ずおいでですので、このブログでも告知しておきます。
 
「もちろん、来て下さい!」
 
という意味で。
 
「3D-GAN会員数は、只今58団体となりました」(11月17日現在)
 
 
<<3D-GAN 今年もありがとう!忘年会2009>>

日時: 2009年12月17日(木)午後7:00p.m.~10:00p.m.
場所: 秋葉原UDX 2階 「IL BAR」 *貸切りの予定
地図: クリック!
会費: お一人様 実費4,000円 (領収書の用意がございます)

特記事項: 3D-GANらしく、会場にもPC接続用モニターを用意しますので
会員の皆さまにご覧に入れたいデータやDVDなどご持参ください。
 
お連れ様とご一緒の参加も歓迎いたします。お誘い合わせの上ご参加ください。

3D-GANらしく、リラックスしたカジュアルな集まりです。
遅れてのご参加、途中の退出も気兼ねなくどうぞ。
 
お申込み: 本ブログのコメントに書き込むか、ご存じの方はワタシのメールにご連絡ください。
書込みはハンドルネームでも結構です。

        「○○です、合計○名で参加します」  等

本件につきまして、ご不明な点はお気軽に書き込みしてください。
 
秋葉原でお会いしましょう。
 
 

ワンフェス2010[冬] さて、世界を変えようか

2009年11月15日 | □CAD/CAMな日々

少々大袈裟なもの言いであることは承知の上で。
 
それでも、コンピュータを使った3次元形状に関する世界というのは
 
基本、仕事のためのもの だった。
 
どのCAD会社も、どこのCG会社も
 
この世界が一般に認識され、一般に利用されるかも知れない

そうなったら、いいな…
 
そういう想像力や願望を持っていなかった。
 
色々意見は、あると思う。反論もあるでしょう。 
 
でも断言しておきます。
 
何も出来ちゃ、いなかったんだ。
 
だから、それをやる。
 
なぜ一般に認識され、理解される必要があるのか?
 
それが手つかずの新しい市場であるから…
 
うん、それもあります。
 
でもそれだけじゃない。
 
その道でずっとやって来た我々が
 
新しい使い方や、新しい市場を紡ぎだせないのは
 
我々には、想像力が枯れているからだと思う。
 
明らかに、枯れている。閃きも無ければ、行動も起こせない。
 
ならば、せめて
 
この世界を今まで触れることが無かった一般の人々に

広く認識してもらい、彼らの理解を深め、彼らのものにしてもらおう。
 
そして、彼らの想像力に賭けてみよう…
 
そう、思うわけです。
 
写真は、2010年2月7日(日)に幕張メッセで開催される
 
ワンダーフェスティバル2010[冬]のガイドブックに掲載される
 
「3次元形状を活用する会:3D-GAN」ブースの広告です。
 
このイベントを世界で一番楽しみにしているのは、間違いなく
 
ワタシだ(笑)
 

アンサー ソング

2009年11月07日 | □CAD/CAMな日々
  
3D CADが明白に進化を止めたのは、実は結構以前のことでして。
各CADベンダーが…
「これはプロセスの改革である」
と盛んに言い出した頃から、現在に至る道筋はもう付いていたのだと思います。
 
その理由は割愛しますが、それによって
「CADってカタチをつくる、カタチを決める道具だよね」
という意識がCADベンダー社内において忌避されるようになったのです。
(事実“ツール”と言うと、怒られたりしましたよ)
そんな中で働いていて実感したのは、
「カタチをつくるなんてことは、もう出来てんだよ」
という現実を知らない経営の意識でした。
 
その時期も現場は、というと、
 
「ここのフィレット、0.5Rだとかかんねぇよ…0.6Rならかかるよ…何だよこれよぉー…」

「シェル、抜けねえよぉー…サーフェスにしてオフセットかけて面貼り直しだよぉ…」
 
という、まさに「カタチを決める」ための格闘の最中だったというのに、です。

何とも皮肉なことに、「プロセス」の入り口であるところの「カタチづくり」が
 
「プロセス」の一番のネックになってたんですね(笑)

「カタチ」が決まらんで、何が「プロセス」か?と。

ワタシは、これにずっと憤って来ました。

逆だ!と。カタチさえきちんと決められれば、プロセスはそれに合わせて変わり始めるさ、と。
 
過去の事はさておいても、この次に何を起こすべきか?

これについて、ワタシのビジョンはとてもクリアです。ホントに。
 
モノを作るとき、カタチというのはどうやら3つに分類されるみたいです。

あ。分類で大事なのは、カタチを対象とすることです。
 
業務を対象としては、イケマセン。
 
(金型用の… とか、ゲーム用のとか、もうこれ以上やってもムダです)

1.寸法の結果として決定される、機能や構造を実現するためのカタチ
 
2.張力のある線を滑らかに繋いでつくる特徴曲線を重視するカタチ
 
3.上記2つを拒絶するような、生物的、有機的なカタチ
 
で。ここからが面白いと思うですが
 
これら1.2.3.を同時に持っているカタチは「とても少ない」、ということなんですね。
 
少なくとも、部品としてはまずほとんどが別になってます。
 
で。
 
これら3種類のカタチ要件を満たすことは過去のソフトでは出来なかったので
 
クルマもボディサーフェスとそれ以外のCADは一度も一緒にならなかったのです。
 
・クルマのボディサーフェス

・クルマのエンジンブロック
 
・クルマの生産設備

この3つが同じCADにはならなかった現実を、ワタシは目の前で見て来ました。

来るべき世界は、これら1.2.3.のカタチ要件を満たすCAD…
 
というか3Dモデラーであるべきで、それには、3.を満たす技術が、1.2.をも

満たすようになるべきだと思います。
 
なぜなら、1.2.の技術は、絶対に3.には対応出来ないから、です。
 
しかし、3.の技術も1.2.に対して挑戦していないのも事実です。
 
なので…
 
ポリゴンメッシュや点群、ボクセルのような離散構造でありながら
 
1.と2.の要件を満たし…
 
データ構造としては1.2.3.共通であるも、
 
操作としてGUIは、1.2.3.は全く別の体系でも構わない。

というのが、ワタシに持っているビジョンです。
 
最初の最初に、今思えば実にぶっきらぼうに
 
「ポリゴン、寸法で作れないですかねぇ…?」

という話をしたのは、以上のビジョンから出たものです。
 
ただし、以上は「機能」に対するビジョンであり、
 
「普及」に対するビジョンではありません。

「機能」と「普及」は、全く別のストーリーを用意しなければなりません。
 
残念ながら、「機能」は「普及」を牽引しないでしょう。
 
今、まさに、その「普及」に対するビジョンを優先して、新しい動きを始めます。
 
「機能」に対するビジョンは、近く、必ず必要になると考えています。
 
ワタシのビジョンは、こんな爆裂ニッチな話題(笑)を了解して、呼応し合う
 
「情熱」と「エゴ」を必要としています。
 
技術は、探せばあるはずだと信じています。
 
技術者には申し訳ないのですが、技術は手段です。道具ですから。

まったく得にくいのは、「情熱」と「エゴ」を織り込んだ技術です。
 
これに出合えれば、どんな困難も克服して、ワタシは手を取りに行くでしょう。
 

最後に。。。
 
ワタシが以上カタチの3つの分類をするに至ったのは、

バルセロナ、 サグラダ・ファミリアにあるガウディの記念館を訪れたときです。
 
3つのカタチを併せ持つ「とても少ない」カタチがそこにはありました。
 
しかも、死してなおそれを創り上げようというエゴは、
 
その3つの分類をきちんと自覚していた、ということですね。
 
「なんだよ…100年も前に、理想的な3Dモデラーのビジョンはあったんじゃねぇか…」
 
と、ガッカリしながらも、

「これ、気がついたCADマンって、多分日本じゃオレだけ…」
 
という優越感にも浸りましたね(笑)
 

スモーク… なう (笑)

2009年11月03日 | □今日は休日
 
あーあ、我ながら理解される確率がとっても低いタイトルだなぁ…と。

2つのことに通じてるヒトにしかわかんないけど、いっか(笑)
  
「なう」、ですけどTwitterはやってません。
 
(そう言えば、とあるマンガでTwitterがとても効果的に使われるシーンが出ましたね)

で。
 
「スモーク… ナウ!」を今日は見てきました。
 
とても寒かったのだけど、エアショウには打ってつけ、これ以上は無いというくらいの
 
素晴らしい青空でした(見て見て!)。
 
少し風があったのも、コンディションとしてはサイコー。
 
(無風だとスモークが残り、次の演技のスモークと混ざってしまうけど、少し風があると適当に消えてくれる)
 
いつ見ても、T-4は可愛らしい練習機だ。
 
実に可愛らしいカタチをしてる。大好き。

クルマの外観というのは、基本「見たくれ」がメインだけど

(レースカーは、違う。それは性能というよりも規則のカタチだ)

航空機の外観というのは、そのまま機能であり性能。
 
機能とか性能というのは、技術トレンドだったり、法則の発見だったり、技術者の考え方のことだね。

もぅね、うっとりする。
 
伝統のキメ! ローリングコンバットピッチも決まって、大満足。


 
子供の頃、ハチロクがやってたのと変わらない美しさ。(今は5番機がないけどね)
 
さて、ということで、日が沈む前には家に帰って仕事の続きが出来た。
  
家の近くに基地があるというのも、割と気に入っている。
 
もちろん、自衛隊の基地だから、だけど。

ということで、ハートっ!(笑)