3D CG, CAD/CAM/3Dプリンタ な日常でつづる クルスの冒険ブログ

このブログは引っ越しました!引っ越し先は…「とある思索の集合演算」と検索してみてください。よろしくお願いします。

工業ロボットって

2007年11月29日 | □CAD/CAMな日々
サンディーヌです。

昨日は、6時から新宿でマトンを食べながら、麦焼酎をぐびぐびやってました。
そこまでは、普通の飲みなのですが、肉も無くなり、焼酎も4杯程いただけば、そろそろ帰ろうかってなりますよね。

食事会は終了です。

店を出たら、まだ、8時前、、、、。

うーん、まだ飲みたりない。そこで、池袋に移動。いつものスナックへと行きました。一人で飲むのも、、、、ってんで、先輩に電話して呼びつけ(笑)

結局、そろそろ帰ろうかって時間は既に2時を回っていました。

テーブルには、開いた焼酎ボトルが3本。

飲み過ぎです。

もう、今日なのか明日なのかわからない状態で朝を迎えます。しかし、二日酔いでもなさそうです、酔ってるんです。きっと(笑)

そこで、28日から12月1日まで東京ビックサイトで開催されている国際ロボット展に行ってきました。

2足歩行ロボットあり、工業ロボットあり、ロボットパーツありと楽しいです。2足歩行ロボットも増えましたねぇ。きっと、今あるロボットほとんど出展されてるんじゃないでしょうか?

午後3時を回った頃でしょうか?やっと、二日酔いが来ました。いやはやつらいです。

頭いたいです。
水がうまいです。

そんな中、ぼんやり工業ロボットを見ていました。

白いのあり、、、

黄色いのあり、、、

青いのあり、、、

そして、オレンジのがあり、、、

きっと、いろんな精度の違いがあるロボットなんでしょうねぇ。

でも、ちょっと変です。

何が、へん? なにか、へん?

どれも、同じカタチをしてるんです。効率を考えるとあのカタチになるんでしょうか?
大きな工業用ロボットも、小さな工業用ロボットも同じカタチなんですよね。

きっと、工業用ロボットを作ってる人たちにはデザインを考えて作ったって人がいないのではないかと思うくらいカタチが同じです。デザインを考えて作ればもう少し違ったカタチになるんじゃないか?そうするともっと効率よいカタチになるのでは?などとぼんやり思っちゃいました。一度、見に行ってみてはいかがでしょうか。本当にどのメーカーの工業用ロボットもカタチ同じですから。

W.G.G.のメンバーにこの課題を出すと、、、、なんかわくわくするカタチになったりしませんかねぇ(笑)

株式会社 ツクルス

2007年11月29日 | □檄文
 
ごめんなさい、事後報告です。
会社をつくりました。
 
えーっと…いい加減なヤツだ…とお思いの向きもあるやも知れませんが、今日ですね、この新会社名で結構な数のお客様を前にしてお話しする機会をいただいたものですから。(ここですね→日経デザイン主催『ID FORUM TOKYO 2007』
 
「あー…こりゃ、きちんと言わなきゃいけないかなぁ…」
 
と、思い直しまして(ブログでこんな風に書くのは“きちんと”じゃないと思う)。
「マジ工場」から「クルスの冒険」に変わった辺りで一応会社は出来てた、というのが舞台裏なんですけどね。
 
本日、
「どういう会社なのか?何をするのか?」
というご質問を皆様より頂戴してまして、少なからず関心を持っていただいて大変ありがたい… という気持ちでいっぱいです。御礼申し上げます。

でもですね…
ごめんなさい、まだ全ての皆様にそれをお知らせ出来るような状況にございません。ホームページもつくりかけです。
皆様に申し上げられる時期が参りましたら、きちんとお知らせ申し上げますので、今しばらくご容赦ください。
 
一点。
 
先日まで株式会社リアルファクトリーにて行っていたような業務(いわゆるCAD/CAM、RPなどの製品販売と周辺サービス)は、もちろんご相談いただきたくお願い申し上げます。まだまだ体制面などで不備がありますが、出来る限りの対応をさせていただきます。
 
じゃ、株式会社リアルファクトリーをもう一回やるの? と言われますと、

「んー…それもありますが、その範疇よりも広く、むしろ重ならない部分が多いでしょう」

という回答になろうかと。。。

このブログでブツブツ言って来たことは、「やる」とお考えください。
…逆ですね。このブログでブツブツ言って来たことを「やる」ためには、会社が必要だった、という順番です。
今度、所信表明ってほどではないですが、アタマの中のものをこのブログで書き出すようにはいたします。そうしてみても、とても曖昧で分かり難い表現にとどまってしまう可能性大、ですけどね(笑)。

それくらい、従来ある「CAD屋さん・CAM屋さん」という観点では動いていない、ということだとご理解ください。

ということで、『株式会社 ツクルス』始動してます。

サンディーヌも、居ます(笑)
 
 

はじめまして

2007年11月26日 | □檄文
おはつです。

いつも、クルスさんのブログを楽しみにしていらっしゃる皆様すみません。

最近、クルスさんのお手伝いをしてます、サンディーヌです。
いろんな所に登場をしてますが、人のブログに登場するのは初めてだったりします。
まぁ、人のブログに他人が登場するなんて事は、あまり無いものですよね。

クルスさんも、ここの所ネタがないようなので、ネタが無い時には書き手を増やせと言う事で、サンディーヌ、、、大役を(笑)

と言っても、サンディーヌにはネタがある訳も無く、、、、(汗)

初ブログ乱入を上野駅前のプロントにて書いております。

たまに、違う人の文章で構成されてるのも、、、、ご評価宜しくお願いします。

では、徐々にネタ持参で登場しますので、まずはご挨拶まで。

あっ、ネタ募集中なのでアレってどうなったの?とか今後どうするの?ってなネタふりしてもらっても喰い付きますので、宜しくお願いします。

サンディーヌは誰ってのはなしで(爆)

山あそびは楽しいな

2007年11月24日 | □今日は休日
 
一応バイクが完成したので、なぜか愛してやまない北茨城~福島、ちょうど常磐自動車道と東北自動車道の間のエリアに行ってきた。

この辺りは、本当に観光地らしい観光地がない。
無いから困る、とか無いから行かない…というのもまぁ分るのだけど、
「そんなものが無いから行くんだもんね」
という性質のヒトも居る。ワタシがそうだ。

いや、何も無いんじゃない。
素晴しい田舎の風景があって、そこそこ楽しめる峠道があって、信号は少なく、気が向けば海も近く、未舗装路もある。都心から近いのもありがたい。キャンプ場も充実しているのに、もったいないくらい人が居ない… 難を言えば、5~60キロほどずらすと自分の田舎になっちゃうので(笑)帰省にならないようにすることくらいだ。(別に帰省したっていいんだけどさ、なんかね…)
 
で、当初の目的どおりにバイクが仕上がっているか?ということで山にある林業用の未舗装路、いわゆる林道を中心に走ってみた。

総じて「良くも悪くも、想定したとおり」という結論。
高速道路と一般道の移動は、普通のOFF車よりも結構ラクだ。足付きがいいし、エンジンもスムーズに回って振動も少ないからロードバイクに近い感覚で走れる。パワーもそこそこで、○×△㎞/hくらいまでなら、高速道路で巡航も可能だ。OFF車では一般的な○○△㎞/hくらいからフラフラ…というのが、10㎞/h以上上の速度域で発生する感じ。これは助かる。OFF重視で交換したタイヤも、意外と舗装路でフィーリングが良くて、あのブロックが潰れる「グニャ感」にもすぐ慣れた。

フロントがやや重いおかげで、舗装された峠道が楽しい。OFF車としてはやや重いハンドリングが丁度いい感じ。ナナハンに比べるとパワーが無いのは、まぁ当然なのでいいだろう。いわゆるOFF車よりずっと安定指向で峠が楽しい。

で、林道。
いや、もぅ…予想のとおり(笑)低回転でトルクが無いから回しっぱなしだし、フロントが重いから冷や冷やするし、サスペンションが前も後もフニャフニャでグニャグニャだから、何というか…ピリっとしないんだこれが。サスの初期動作が柔らかいのは歓迎すべきことだけど、ガツンと来ても全く踏ん張ってくれないのだね。最後まで「グニャ!」って入って、「ゴツッ!」となる感じ。キモチ悪い。
とてもじゃないけど、エンデューロレーサーとほとんど同じ部品で構成されてる今のOFF車と比べたら、速く走る気になんてなれません。登りはさておき、下りはとにかく我慢の連続。

でも。でもだ。
そうだ、コイツにはそういう性能は求めていなかったのだ…と思いだしたら、許せる感じがした。そうだったそうだった、この山に来るまでの間、高速でも下道でも快適だったじゃないか…と思うと、「ま、こんなモンだべ。ゆっくり行くべ」って感じになる。

経験のある人は分ると思うけど、林道ツーリングってエンジンを切る事が意外と多い。カーナビがあるわけじゃないし、林道の地図というのはいい加減なものだからバイクを止めて地図と地形を見比べたり、地元のヒトに訊ねたりすることが多いからだ。そんな時、この足付の良さとセルスターターはすごくありがたい。

うん、イイとこあるじゃん。

そうは言っても、コリャまずい… というところは手を入れよう。

・ステップ
もうね、足が滑って何度か目玉が飛び出た。やっぱりダメ。未舗装路では足で乗るってくらいステップを使ってるのに、水溜りなんかで濡れる機会も多いわけだ。
そんな時足がステップから滑ってくれると、たまったもんじゃない。
やっぱりOFF車用の金属ギザギザに交換しなきゃ。

・二次減速比
これも予想どおり。最高速要らない。上は諦めて下に振る。スプロケを注文した。

・エンジン
えーっと…カムチェーンテンショナーとタペットでしょう。調整しないとマズい。音がやや大きくなってる。

・シート
あーやっぱりなぁー…シートは完全にOFF車のソレ。つまり、おシリが痛い…もってせいぜい1時間半。これはもうOFF車の宿命。とは言え、幅と素材と厚みの改善くらいはやってみようかな…こんなに足付が良くなくともいいから、幅と厚みが欲しい。

最高に良かったのは、比較的締まってフラットな未舗装路で、コーナーの立ち上りに思いっきりよく開けてみた。
「ドゥルルルルルーーー」という今までこのシチュエーションでは経験の無い2気筒の吹け上がりと共に(音もね)リアタイヤが軽く外に流れながら、バイクが向きを変えた。フロントはしっかりしていて不安は無いし、リアも唐突ではなく、開けた分だけ、自分の意思のとおりにゆっくりと流れてくれた(18インチにしてよかった)。

イイ気分。サイコー。

未舗装路をバイクで走りに行って何が楽しいかって…
それは、ちょっとだけ冒険気分が味わえることだ。困難を乗り越えて、知らない土地へ… そんな気分がこんなに簡単に味わえることは、そうはない。

気分だけでも『LONG WAY ROUND』ね。
ユアン、チャーリー、僕も一緒に行きたいよ。


『第零回 W.G.G.会議』の報告

2007年11月19日 | □檄文
 
クルスの冒険です。
急に寒くなりました。風邪などひいてませんか?
さて、去る11月15日(木)に
『第零回 W.G.G.会議』
が行われました。会議への参加は19名、懇親会は23名って感じかな?
その報告なんですがー…
一言で言って、盛り上がった、という結論でよいかと思います。(あえて抑制の効いた表現です 笑)
もちろん、ご参加の皆さんの印象は様々だったとは思いますが、
「こういう集まりは他にほとんどない」
ということについては、ほぼ共通しているのではないだろうか?

会議で話された内容については、公表出来ない部分も多いので詳しくは触れませんが、恐らくこういった「職能」と「才」の集合として世界でも他に類例を見ないものでしょう。

誰でもご存知の超有名企業さんから依頼された映像仕事…の話、「初音ミク」(笑)の話… TVや映画の特撮用プロップ(小道具)の話… ワンフェスの話、ゲームありデザインあり、シルバーアクセサリーの話あり、工業デサインの話あり、何より面白かったのが3Dの形状データを使った商品・サービス・プロモーション企画の話にまで話題が及ぶことでした。

「これ使って、こんな事が出来たら面白いよね、売れるよね?」
という会話に呼応するように
「あ、それもう一部できてますよ」
「前にやったアレが使えるかも…」
という会話が幾度となく交わされ、企業さんの商品企画をされている人がいらしたらメモを取りっぱなしだったことでしょう…(本当、まじめに)

そして、ご参加のギルドの皆さんに共通しているのは

「3Dのデータ」

ってことなんです。ここだけは共通項がキッチリとある。全員が3Dデータをなんらかの形で業務に使っておられるわけですよ。自分でモデリングするという事を中心に。そして、既存の枠に囚われていない(こんなトコに来てくれるんだから、さ)。

ワタシは、今、自分の目の前で「3D業界」という新しい枠組みが現出している事に
興奮しました。これは、面白い。

当初はわかり易く、「3D形状データをモデリング出来る」ってことで了解していただいて結構なんですけども、必ずこうなると思っていた…
「この集団は、商品企画の鉱脈でもある」
って。だって、3Dデータを意味あるものとするためには、商品企画は切っても切れない。必ず顔を出す話題だから。この辺りはちょっと時間をかけて世間に了解してもうらおう…と思っています。W.G.G.の皆さんは凄いよ、なにせ企画だけでなく、手が動く。これ以上なく良く知っている人たちだから、企画にも無理がない。
その実力は、感動的ですらある。

で。

象徴的なのが懇親会。。。
よくある立食の懇親会って、主催側に回ったことってありますか?
こう見えてもワタシ、ホスト歴長いですから(笑)あ、夜のホストじゃなくてパーティのホスト役のことね(知ってるって)。
あれ、結構難しいものでして。何が難しいって

1.料理や飲み物の分量が難しい
 (どうでもいいように思うでしょ?違うんですよ…)
2.壁の花問題
 (誰とも話していない人が出ないようにしなきゃいけないよね)
3.途中退席問題
 (途中で帰る人が出始めると、連鎖的に人が帰ってしまうのは大問題)

こんな事を気にするわけです。まぁ、パーティものであればみんな一緒。
ところが、今回の懇親会は

1.話がしっかり盛り上がってるので料理の減りがそこそこ遅い
2.皆さんそれぞれが話しているので、こちらが気を使う必要がない
3.帰らないので心配ない

…シアワセ…(笑)楽だ~…なんて楽ちんなんだろう…
途中で余興も要らなきゃ、メイドさんも呼ばなくて済んじゃった(次は呼ぼう)。
そう思いながら、珍しく… 自分も結構飲み食いできちゃいましたよ(笑)
 
実は会議そのものよりも、こうした懇親会の雰囲気などに会議の本質が滲み出たりするものなんです。ホスト側は、それが有効であるかは別にして、結構気を回すものなんですけど、一切その必要がなかった。なにせ会議にはアジェンダもなかったんだから(笑)

うん、素晴らしい。ご参加の皆さんの「職能」と「才」に、あらためて敬服いたしました。
実力は演出を無用のものにする。
 
それで懇親会の後は、居酒屋さんで二次会… 高田馬場のバーで3次会だもん(笑) もうね、健全。健全すぎるくらい健全な午前サマ。

翌日、朝から夕方にかけて打合わせが3本あって、重い頭を振りながら出掛けたのですけれど…

とある企業さんから、W.G.G.の会議を早期にもう一度実施して、その場に参加したい、旨ご相談を受けました。詳細は申し上げられませんが、

「この集団には価値がある(かも知れない)」

と思っていただけるのは、この上ない喜びです。
お目が高い!の一言でございます。

でも、W.G.G.の「職能」と「才」にアクセスするには、前から言ってます「3D業界」という新しい枠組みに賛同していただく必要があります。これが重要なんですね。従来型の理解(枠組み、パラダイム)だと、W.G.G.の集合としての共通性が理解できなくなってしまう。新しい枠組みの出現を後押ししていただく必要があるんです。
その枠組みを実現するのが、3D-GANという業界団体に加盟していただくこと、なんですね。そういう構造。
 
もう一度繰り返しておきますけれど、W.G.G.に集まっていただいた皆さんのような「職能」と「才」に、こんなに無邪気にモロ手を上げて肯定的で、尊敬の気持ちを抱いていて、そして何より大好き!と世界で一番思っているのは間違いなくこのワタシでしょう(笑)ここには絶対の自信が、あるよ。
 
ワタシは、何かモノが欲しいんじゃない。
「手に入れる」のではなく、ただ「見たい」。
そこに「立ち会いたい」。

この大好きな人たちと一緒に、来るべき世界、思い描いた「状態」が目の前に出現するのを、どうしても見たい。そこに立ち会いたい。ただそれだけだ。
 
「W.G.G.の会議を早期にもう一度実施して…」
という話につきましては、またギルドの皆さんにはご連絡いたしますね。

  

『第零回 W.G.G.会議』最終のご案内

2007年11月13日 | □檄文
   
ご案内申し上げました、『第零回 W.G.G.会議』の参加申し込みも17~20名様ほどとなる見通しで、盛況です。会議後の懇親会に至っては合計で25名様ほどになる見込みで、結構賑やかな集まりとなるでしょう。
 
何度も書いていますが、映像・画像・ゲーム・工業デザイン・設計製造…という既存の枠を越えて、3D形状データをモデリングする、というその一点だけの共通性で人が集まり、緩やかに共感・連合する… というのは、もしかすると世界でもあまり例が無いかも知れない。
 
「それが何になるのか?どれほどの意味があるのか?」
 
これについては、明確には回答出来ない。その意味について明確な未来予想が成立している訳でもないし、確固たるシナリオがある訳でもない。
(ある程度は、あるんだけどね♪)

ただ、これだけは言える。

「面白そうだ」

面白そうなことは、やってみるだけだ(笑)
 
今日は最終的なご案内をします。

<第零回 W.G.G.会議のご案内>
・11月15日(木) 午後4:00~
・秋葉原UDXビル4階 先端ナレッジフィールド会議室
・懇親会は、午後6:00~(会費は実費で5,000円)

当日、皆さんにお会い出来るのを、楽しみにしています。
これから申込をされる方は、このブログにメッセージをカキコしてください。
お席をご用意するようにいたします。

大規模なホールを借りて、100人規模でわわーっと… というつもりは最初から全くなく、
「W.G.G.は10名くらいからスタート…多くてもまずは30名まで」
と考えていましたので、予想よりも結構多いって感じです。ありがたや。

どうして100人規模でわわーっと…と思わなかったか?といいますとですね、仕事として責任を持って3Dモデリングが受けられて、しかも映像・画像・ゲーム・製造という枠を飛び越える可能性まで理解していただけて、指示された寸法ではなく独自の感覚を入れ込んだ作家性あるカタチを提案出来る… そういう3Dモデラーさんは、世の中にさほど多くはないはずだ、という読みから来ています。しかも、インハウス(製造メーカーさんのデザイン部署勤務)じゃ動き難いから無理だよね…という点も考慮すると、さらに少ないはずだ。

W.G.G.では、3Dソフトの操作という技能は「必要条件」に過ぎず、「十分条件」ではない。よって「○×ソフトのユーザ」という定義も、「○×ソフトのオペレータ」という扱いを受けてしまうかも知れないと思うと、むしろ邪魔になるような気もする。1日お幾ら、時間お幾ら、という仕事にならないよう気をつけなければいけない。

これは当たっていると思う、多分。

要するに、「素晴らしいカタチを、3Dの形状データで提供できるよ」
という事であって、そのカタチが「何用なのか?」という事を問わない。
これからどんどん、その3Dデータが何用なのか?という事は意味を失って、境界が曖昧になって行くことだろう。
それは近未来予想であり、ワタシの強い願望でもある。そういう世界が、そういう事になった世界が見たいんだよね。

時々、
「それで?貴方はそれでどうやって儲けるの?」
と訊かれることがある。そういう時は心の底から本心として…
「これで儲かるとは思ってません」
と答えている。本当にそう答えている。だって、本当にそう思うから。

ただ、

デジカメで撮影した画像をフォトショで加工するように
自分のURLを思いどおりのデザインで仕上げるように
どんだけ手間かけたんだよ?という年賀状を意外な人が作るように
超絶手間のかかったガンプラに情熱を注ぐように

…こうした広がりをもって、3Dモデリングが位置付けられることが理想だ。
単純に3Dモデリング人口が増える、と言い換えてもほとんど同じ意味だ。広がりが出れば、階層も成立するだろう。底辺の広さは頂点の高さと相関にあると思う。
そうなれば、今とは違う儲けの糸口もきっと見つかるだろう。そういう順番なんだね。
 
結局、W.G.G.でやりたい事は、
「カタチを考えて、3Dで定義出来る」
という行為の価値を、もっと世間に認めさせたいという事だ。これに尽きる。
3Dモデリングは、単なる形状入力行為なんかじゃない。

そしてその行為に憧れて、
「よし、ボクもワタシも3Dモデリングするぞ!」
という人が増える事が、最も狙うべきところなのだ。

よくわかんないけど、「面白そうだ」(笑)
こういうことにかけて、ワタシの予想は当たる。

3Dデータから何か作るよ…という機械のメーカーさんは、どうして3Dモデリング人口を増やすということについてもっと真剣にならないのか、とても疑問に思う。
(全くやっていない訳では無いのだけど、明らかに弱い)
それらは言わばプリンターの位置にある訳だから、年賀状ソフトとかデジカメの普及を願わない訳にはいかないだろうに。入口が小さければ出口は大きくなりようが無いじゃないか。
年賀状やジデカメと3Dモデリングの事情が全く違うのは、前者は以前からそれに相当するものがあり、それがPCに置き換えられただけ、という有利度があるのに対して、後者はそれが無い(まあ、薄い)。たまたまそれに相当したのが、模型とかフィギュアとかCG趣味、ってことだ。

「3Dモデリング人口が増えて欲しい」と願う全ての企業は、是非ともこの活動を後押しすべきだと思う(笑)

ま、それが3D-GANってことなんだけどね。
 
あ。
儲からないことばっかりやてるなぁ… という感想をお持ちの方!そこの貴方!(笑)心配無用です。3D-GANとW.G.G.の活動は、クルスの冒険の仕事の中の…そうだな…15%~20%程度ですから。

でもね。

やがて全てが意味を持って繋がるんですよ。 …と、良いなぁ(笑)
と、いうことで、プリンターにおける年賀状に相当するものとして、フィギュアの写真なんかを出してみた(笑)

手の込んだ一品もののフィギュアはやがて、江戸時代における浮世絵的な評価を得ることになるだろう。100年後にお宝鑑定団に出るかも知れない。いや、まじめな話。

では、今週木曜日に!
 

3D CGからの立体出力サービス… 芽吹く

2007年11月07日 | □檄文
 
クルスの冒険です。
えー…変化する環境への適応力というか、自分を保とうとする恒常性といいますか… 自分でも呆れるほどあるんだねぇ(笑)と思いながらここのところ過ごしております。

仕事って、結構あるものだ。

この辺りの話はそのうちまとめて書きますが、
「いやぁオレって全然平気~」
なんて言ってられるのも、実際には何人もの人たちが協力してくれているからなんだよな… と思うと、ありがたくも情けないような、とにかく感謝です。
いつか、このご恩は返したい。
♪ひとりじゃないってー ステキなことねー♪(引用古すぎですから)
だから、「カイシャ」って存在するんだな… 学んだ。

写真の作品は、Z CorporationさんのZ Printerで出力された多賀 泰孝さんの作品『達人』です。もちろんCGでモデリングされたものを、最初から色つきで出力されるRP機でつくったものです。VRMLフォーマットで機械に送るので、色の情報も付いて行くんですね。色つきで立体物が出てくるっていうのは、これは結構感動します。しかし作風ってあるねぇ…表情、上手く出てるかな?多賀さんの狙ったカタチになっていれば、とても嬉しいですが。

『Taga World』 ←クリックしましょう。

次は、ブログ。すごいんだ、これが。「情熱」とか「好き」のチカラはすごい。
「効率化」は今あるものを変える話だけど、「情熱」は今は無いものを生み出すチカラだ。ユーザさんが喜んで、感動してくれるのなら我々だって嬉しいじゃないか。

『島国大和のど畜生』 ←クリックしましょう。

本来RP加工機は、すばやく試作品を作る…という機械ではあるけれど、それに加えて、「作れなかった人が作れるようになる」という意味合いも大きい。作るための特別な技術を要しないからだ。ワタシは、むしろそちらの効果に注目して来てるんだよね。

リアルファクトリーでやって来た「3D CGからの立体出力サービス」は、じわじわと皆様に認知していただいて来ているようでとても嬉しい。当初から目標としている「3Dモデリングをする人が、作れる人になる」という意味で、狙ったとおりの成果を出していると思う。作る人の人口そのものを増やすんだ、という意思は今後も続いて行きます。

前にも書きましたが、これはリアルファクトリーという「器」にある話ではなく、そこに宿っている「魂」にある話だからだ。
だって楽しいでしょう?(笑)出来なかったことが出来るようになるのは、単純に楽しいじゃん。楽しい事は、続けるだけです。

器の方は、来年早々の解散が決まったそうだけど、「魂」はあるから大丈夫。
見たとおり、ここにある。とても残念なことですが、経営判断というヤツに正解はなく、ただ見識や意思があるだけだ。そこが異なれば仕方の無い話。ワタシとは合いませんね、という以外には無い。どちらが正解という話でもないでしょう。

株式会社リアルファクトリーは、来年2月に解散する。
その事実に対しては、もったいない事ですね、としか言うことはないです。

我々の業界の話が多くて申し訳ないのだけれど、CAD/CAMとかの業界が活力を失いつつある理由の一端として「モノづくり~」とか言ってる割には、モノをつくり出す人の、その源泉にちっとも関与せず、「効率化」の話だけに寄り添っているからだろうな(解析・テスト・CAMの創成期にはそこへの関与があったね)。
良いモノを作っているその「ヒト」に役立っている、役立たなければ…という矜持や使命感から遠く離れて、単なるパッケージソフト屋になったからだ。

開発期間が20ヶ月から14ヶ月になることは、この上もなく重要なことだ。それは恐らく今後もずっと変わらない。だけど、14ヶ月で発売に至った製品と36ヶ月で発売に至った製品のどちらが売れるか?は、本質的には無関係だ。長けりゃいいってもんじゃないけど、短けりゃ当たるって保証もない。

これはモータースポーツと似ている。技術は高度化してどんどん速くなる。速くならない、という選択肢は徹頭徹尾無い。だってスピード競技だから。でも、レースそのものの面白味や興行としての成功(お客のハッピーだね)と、タイムやそれを支える技術は、本質的に相関が無いものなのだ。NASCARを見れば、iPodを見ればそれが分かる。
彼らの考え方は、期間短縮や効率化の論理の上には、無いよ。必ずしも最先端の技術を必要ともしていない。それでお客様から愛されてる。
むしろ期間の短縮には、「今当たってる競合他社と似たような製品を早く市場に投入しなきゃ!」というフォロワーの論理が見え隠れする(ことも、ある)。

これを言うと、CAD/CAM方面のヒトからは、「コンシューマ市場とはチガウ!」という反論が聞こえてくるのだけど、本当にそうだろうか?コンシューマ市場だって、イキナリiPodが成立し得た訳じゃない。自動で洗ってくれる洗濯機やカンタン便利な掃除機なんかの「効率化」が最初にあったじゃないか。洗濯機や掃除機は、「効率化」から「あるのが当然」となり、「付加価値」へと移ったんじゃないの?
しかも、その間に全自動やら一層式やらの技術的イノベーションがあり、しかもハードウェアだから陳腐化したり壊れたりするんだな。
我々の業界が、イノベーションを提供し得ないのだとしたら、しかも厄介なことにソフトは壊れない訳だから、iPod的な何かが要求されるのは当然だと思う。
保守費だけの市場になってしまうのが嫌ならば、だ。保守費をアテにするとは、マイクロソフト様の都合に食わせていただく、という事とほぼイコールだ。しかも、OSを入れ替えるサイクルは確実に長期化して来ている。

こういった効率化には、限界がある。限界というか、いつか「それより他の何かの方が大事じゃないのか?」という評価にさらされる時が来る。そんな時、一体何が重要になるんだろうか…?

経営陣が、
「もっと開発期間をたっぷり使っていいから、長く売れるモノを作りたまえよ」
と言い出したらどうすんだろうね?(笑)少なくとも、CAD/CAM屋さんの出る幕は無い。そもそもが、そういうもんだしね。

クルスの冒険の仕事の方向性は、お客様の「情熱」のそばにありたい。
今、我々の社会に足りないのは「情熱」なんだよ。
いやもう大真面目に、恥ずかしげもなく言っちゃう(笑)だって、本当のことだもん。誰もが小利口で良くものを知っていて、でもそれだけだ。
いや、評論家は居てもいい。評論家は評論の質を問われるべきだ、というだけの話だよね。

子供の時からコロンブスの卵の話が、痛快な感じがして好きだった。
最初にやったヤツは、それがどんなに簡単な事であったとしても完成度が低くても、その価値は色あせないものだと思う。
コロンブスの卵の話を初めて聞いたとき(あれは“まんがはじめて物語”だったと思う、モグタンには割と世話になった)、
「これはコロンブスを称える話ではなく、そんなのオレだって出来るさ、と言った者たちを醜いと感じさせ、戒める逸話なのだ…」
と直感した。小学生の頃だ。

今思うと、痛快だったというよりは、救われた気がしたのかも知れないね。
我ながら、早熟だったことよ。

この3D CGからの立体出力サービスによって、確かに「iPod的何か」に手を掛けた
株式会社リアルファクトリーのスタッフ達の仕事ぶりを、心から誇りに思うと共に、この魂を継続していく事を心に誓うことにした。

醜くなるのは御免だ。
胸を張って、行こう。
 
 

ひとまず完成

2007年11月04日 | □今日は休日
 
クルスの冒険です。
今日は休みなんで、バイクの話だから。
例によって、興味の無い方はスルーでOKです(笑)。

行きつけのバイク屋さんでエキパイを切って、社外品のサイレンサーを付けてもらった。今どき流行りの、断面が楕円になってるサイレンサーだね。振動対策もあって、エキパイ部とサイレンサーをスプリングのテンションで繋ぐレーサーっぽいやり方だ。スプリングを引っ掛ける所が丁寧な溶接で、ものすごく気に入った。美しい…

外観上は、このサイレンサーと18インチになった後輪、それとグリップ周りのブッシュガードが利いてる。ノーマルよりもずっとOFFっぽい姿になったと思う。

元の部品を外して、改造部品をネジでくっ付ければOKよ…(ポン付け、なんて言うね)という部分は無くて、ブッシュガードを付けるためにレバーを一度切って短くつめて溶接してあったり(わざわざ…)、後ろのウィンカーを替えるために新しくステーが溶接されてたりする(ステーは見えないんだけどね)。

手間とセンスが盛り込まれてるのだよ。

ここ10年くらいバイクにステッカーなんて貼ったことがなかったから、気分を盛り上げるために(?)色々と貼ってみた。まぁ、キブンってことで。
なんとなく、ダカールラリー出場車っぽくね?とか、一人で悦に入ってるんだよね(笑)

乗ってみると、元々の性格どおり普通のOFF車よりもフロント荷重が大きめ。悪く言うと運動性がダルで、良く言えば落ち着いている。後輪を大きくしたからもっと前下がりになるかと思ったけど、そうでもない。足付きは非常に良くて、いわゆるOFF車よりもかなり楽。その分、最低地上高は低いね。
車重は、サイレンサーやハンドルバーの交換なんかで随分軽くはなっているのだけど、未舗装路に入ったら不自由するだろう。普通に街中を乗っている分には、軽い。
あぁ、こりゃマズいなぁ…と思うのは、低速トルクの無さだ。もうね、笑っちゃうくらい下が無い(笑)。二気筒だから良く回るので、回しゃあいい話ではあるのだけれど、未舗装路だとフレンドリーな性格とは言えないね、コレ。こういうキャラクターだと、多分あまり燃費の良いエンジンでは無いだろう。

ちよっとエンジンとか詳しい人なら分かると思いますが、トルクのアップ…って一番簡単には出来ない相談なんだよね(笑)根本的には排気量を増やすとか、ガソリンを沢山喰わせてきれいに燃やすしかない。おカネも時間もかかるから、やらない。
この辺りはもう、二次減速比でやっちゃえばいいや。最高速を捨てて、下に振ろう。120キロ以上は、どうせ出さない。

一度未舗装路を走りに行ってから、二次減速比を考えよう。ステップも、OFF車の鉄のギザギザのヤツに交換したい。

バイク趣味も、人によって千差万別だ。
自分の場合、100万円を超えるようなバイクは欲しいと思わない(最近の大型バイクは簡単に100万を超えてくれる)。
外車とかも、ほとんど興味がない。所有欲を満たす…的な価値観よりも、乗って楽しいとか、イジって楽しいという所に重きを置くという感じ。オートバイは眺めているのも所有するのも確かに楽しいのだけれど、所詮は道具だ。 
仕事と見事に共通しているのは…

「グッド アイデアだ!」と思ったら、どんな小さな事でも実行しないと気が済まない、ということだね。
だって、人生って「グッド アイデア」を実行するための期間だろう?(笑)違うの?
10万そこそこで手に入れた車体をこうしてイジっている方が、高価な車体を買うよりもグッドアイデアだと思ったんだから、幸せだ。
 
世間では、誰かに「言われたこと」や、どこかで「見聞きしてきたこと」をやって、それが仕事だ、と思ってる人の何と多いことよ…

そんな仕事で楽しいかい?(笑)
僕は、楽しんでるよ。

来週は、このバイクを北関東の方の山に連れていこう。
標高によっては、そろそろ紅葉だろうな。
 

あー、次は仕事の話をします。