ずっとチェコの中世の世界に憧れてて、たまたま今
従妹がポーランドに留学中ってこともあって、今年の
ゴールデンウィークは中欧へ行こうと計画。
中欧への旅の前には、この本を読んでおくといいと、
Wさんに薦められて読んだのがこれ、宮本輝著「異国の旅から」。
宮本輝が小説『ドナウの旅人』を書く前、
構想を練るために出かけた旅の紀行集。
道中知り合った、解放前の東ヨーロッパの
人々の暮しと風景が垣間見れる紀行文集。
西ドイツ紀行文中の一節。
『ロシアの文学をすべて読破したとしても、
私達はロシアの星の色を、人々の匂いを、空気の肌ざわりを、
理解することなど断じて出来はしないのだ。
ある概念として、2、3歩、そこに近づけるだけである。
だが、私たちの知らない場所の、よるべない1点に立ちつくして、
何を考えるでもなく、ぼんやりとあたりを見渡しているうちに、
個々の心の領域に応じて、それまで見えなかったものが、
言葉にならないにせよ、確かに見えてくることは事実なのだ。』
これが、彼の感じる旅の意味なんだろうな。
別編「イタリー」紀行中、老夫婦と出会った一節。
『心というものがいかに大切であるか。
ひとつの心が、いかに周囲の汚れを洗い流していくか。
それを、人は異国の孤独の中で考えるといいだろう。
群集は、私をミケランジェロの壁画の一部でさえ、ゆっくりと
見させてはくれなかった。しかし、群集はその老夫婦との一日を与えてくれた』
そんな思いがけない出会いと、脈絡のない物思い。
そんなのも旅の醍醐味ですよね。
どっか遠く行きたいな。
申し込んでたツアー、「チェコ・ポーランド13日間の旅」
人数不足のため催行しないことが決定。
あ~ぁ。
え~っと、つまりね、何が言いたいかって言うとね、
GW空いちゃったから遊んでくださいってことなんです。
ね~、お花見パーティやろうよ!
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川がライフワークなんだ、きっと!
ヨーロッパものでも川をテーマにするとは、川が好きな人だよね。