にわかに読書の秋モード。
久しぶりに本読んでます。
あまりにも有名な、藤原ていさんの「流れる星は生きている」。
藤原先生の著作に触れるたび、いつかいつかと思っていながらなぜか手が伸びずにいた一冊。
「黄土の疾風」の参考図書として紹介されてたのを見て今度こそ読んでみようとポチっとね。
すごい。
あまりにも。
とてつもなく劇的で、
とてつもなく壮絶。
一気に読みました。
「よくぞ活字に残してくださった」というのが、まずもっての感想。
夫である作家の新田二郎さんも、別の地でこの激動の時を過ごされていたとはいえ、
生涯当時のことにはまったく触れなかったと聞くと、
すべてが、一瞬でも脳裏をよぎることすら辛い事実ばかりのはずで、
どんな思いを持ってこの本をお書きになったかは知りませんが、この紛れもないわが国の歴史的事実を後世に残してくださった功績は計り知れません。
淡々と描かれた、ひとつひとつの出来事に、
私ですら「マジか」って思うのに、今の若者たちが読んだらまさしくフィクションだと思うにちがいないけど、
これは、まさに後世に伝え継ぐべき日本史上の重要な事実。
いやはや、この時代の女性のたくましさは想像を絶する。
自分はなんと甘ったれなのか、
と自らを省みる。。。
お薦めの一冊。
流れる星は生きている (中公文庫BIBLIO20世紀) | |
藤原 てい | |
中央公論新社 |
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