名古屋するめクラブ

~名古屋発くうみるあそぶ~

シン・ヘソン”Keep Leaves”ツアー2009@JCBホール

2009年09月22日 18時55分00秒 | 観る(ライブ)

私の人生に於いて一つの重要な区切りとなる、2009年8月の終わりに、

大好きなミュージカル「RENT」と大好きなヘソン君が同じタイミングで日本にやってくるなんて、

自分への応援歌だ!私に会いに来てくれた!

と、思い込んだとしてもぜんぜん不思議じゃない、でしょ?

てわけで、RENTもへソン君も追いかけました。

シンヘソン東京公演。JCBホール。

  

東京ドームシティの入口に2008年3月オープン。

その名の通り、JCBカードがメインスポンサー。


   

アリーナはスタンディング、2、3階は着席。

どこもいっぱい満席、満員御礼でした。

日本で活動もしてないのに、きっちり入るもんですね。すごい。

体もシェイプアップ、リハもしっかりライブに安定感、

顔映りのいい白や、スカイブルーの衣装を着てくれてたし、ダンスも

そこそこまあまあだったし、なにより喉の調整がうまくいっていて、

満足です。

歌のウマさは天下一品ですよね~

日本人で彼に匹敵する、歌のウマさや音への反応を持ってるのは、

私の知る限り、ゴスペラーズの黒澤くんくらいしか思い当たりません。

ほんとにお上手。

声量、音程、のび、バイブレーション、ファルセット、どれをとってみても、

とてもすばらしい才能を持ったボーカリストだと思います。



ただ、ちょっと気になったのは、セットリスト。

彼が日本でセールスポイントとするべき(主観です)チャームポイントは、

『ウマカワイイ』ところだと思うんですけど

(あまりに悲劇的な曲調は日本では受けないと思う)、

そんな魅力をアピールしやすい、

「僕たちが最初に出会った日」や、「ピーターパンのセレナーデ」が、

そこまでアピールされることなく適当に歌われてしまい、

うら哀しいバラード曲を中心にセットが構成されてたのはちょっと残念でした。

それから、

歌に対する真摯な態度や決意を書いた手紙を読み、その後、

台に乗って高いところへせり上がりながら歌うという、

ライブ終盤のメインイベントとも言うべき演出。

彼がそのタイミングで歌う歌として選んだのは、「You raise me up」。

たしかにこの曲、名曲ですよ、英語の歌詞もわかりやすいし、

曲調もドラマチックで盛り上がりにはもってこい。

しかも、日本人には荒川静香さんのテーマ曲としてよく知られる曲。

でもね、ここで歌うのは「同じ思い」か「初恋」だと思うんですよね。

決意表明の直後に歌うのは、やっぱり自分のヒット曲じゃないかなー

ここで他人の曲を選んじゃうと、その決意が薄らいでしまうような気が。。



もし!

日本進出を真剣に考えているのなら、日本流をうまく則って

できるスタッフを携えて、あらゆるリソースを利用して、プロの

マーケティングスタッフの下、エイベックス辺りから大々的に上手く

売り込んでもらいたかったところだけど、オトナの世界の話もあって

敢えてエイベックスとは契約しなかったんでしょうね。

でもせっかく!

日本で本腰入れて活動することを決意したのなら、

アルバムコンセプトや、キャラの設定、日本語のレッスンも欠かせないだろうし、

何より、日本で売る!という覚悟を持って活動してもらわないとねー


アイドル路線から少しずれるかもしれないけど、

ヘソンの声に惚れ込んだ綾戸智恵さんや、若手ジャズミュージシャンと共演して、

本国にはまだあまり多くない、Jazzyな路線でいくのも一つの道だと思うんですよね。

Michael BubleやHarry Connick Jr.みたいなね。

ステキと思わない?

マーケティング担当者殿!

いかがでしょう?

ともかく、いいアルバムを持って、

上手に日本の市場に乗り込んでもらいたいものです。

親心、親心。


JCBホール
東京都文京区後楽1丁目3-61
(JR水道橋駅下車徒歩5分)


今日の1曲:Peterpan's Serenade/Shin Hyesung

Side 1 - Live And Let Live(3集)
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