名古屋するめクラブ

~名古屋発くうみるあそぶ~

佐渡裕指揮×反田恭平 東京シティフィル@刈谷アイリスホール(4/17 (月))

2017年04月20日 12時15分00秒 | 観る(ライブ)



二日経っても

興奮が冷めやらず状態継続中。

定時で半ば無理やり仕事を切り上げ、

風で飛ばされそうな悪天候の中、

刈谷まで走った甲斐ありました。

マエストロ佐渡裕と新進気鋭のピアニスト反田恭平。

2人が起こす化学反応は想像を遥かに上回るものでした。

何回息が止まりそうになったことか。



刈谷に訪れるのは始めてということで、

コンサート開始前、

佐渡さんご自身による「ご挨拶」がありました。

阪神の経験から、東北や熊本の震災復興が常に自分の活動の目的であること、

良いホールがあるかどうかはその町の文化レベルのバロメーターだが、

こんな素晴らしいホールがあるとは刈谷では文化が大切にされているにちがいないこと、

反田さんとの縁は情熱大陸でブレークする前に始まっていたこと、

反田さんのピアノは王道かつ繊細で、

辻井さん以来の逸材の発見だったこと、

チャイコフスキーだけじゃなくベートーベンにしてもマーラーにしても、

作曲家にとって交響曲の5番というのは特別な意味をもつこと、

ご自身のチャイコフスキー愛については、

特に3曲目に演奏する、シンフォニーの5番は佐渡さんの大好きな曲で、

チャイコフスキー:交響曲第5番
佐渡裕指揮
エイベックス・クラシックス

無人島にもし一枚持っていくとしたらこれ、

団員は嫌だろうが一年中毎日振ってもいい、

とまで思っておられること等々

佐渡さんの言葉で思いを直々にお話して下さいました。

こういう気さくなところも形式張ってなくて、

佐渡さんが人気がある理由なんでしょうね。



さて演奏については、

佐渡さんが常に一生懸命、

なお人柄であることは存じ上げておりましたが、

さすがオーケストラに息を吹き込む天才。

まるで天覧演奏会かのように、

佐渡さんはこの日全身全霊で指揮棒を振り、

東京シティフィルの皆さんもその情熱に応えておられました。

そしてピアノは反田恭平。若干22才!

気鋭の新人ピアニスト。

演奏はラフマニノフの2番。

そのダイナミックな演奏スタイルはおよそクラシックっぽくない。

クラシックのピアニストは、基本まっすぐ座って体と腕は垂直のイメージですが、

彼は、

前のめりで腰を浮かせ、

時に片ひざが床に付きそう(ていうか付いていた)な感じ。

王道かつ繊細と佐渡さんは紹介されてましたが、

加えてパワフルかつ冷静、

でした。

あんなに震えるようなラフマニノフを生で聞いたの始めてかも。

モスクワに留学されていたはずですが、

きっと頭にはロシアの気色を思い浮かべていたに違いない。

マジしびれました。

アンコールにショパンのエチュードをselectするとは、

その選曲にも若さを感じました(笑)。




コンサート後、

CD購入者向けに反田さんのサイン会があったのですが、

情熱大陸効果なのか、

素晴らしい演奏後だからか、

まさに長蛇の列で、

両親を待たせるわけにはいかないし、その列の長さにひるみ諦めたのですが、

でも実際にはサイン会というか、

ある意味撮影会みたいになってました(笑)。





今後どんな風に成長していくかほんとに楽しみなピアニスト。

今後定点観測していきたいと思っています。

頑張ってね!

ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番 [Hybrid SACD]
反田恭平
日本コロムビア

 


2 コメント

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うらやましい! (Eです!)
2017-04-20 18:13:32
貴重なコンサート反田氏の生ピアノかつ佐渡さんの指揮を体感できるとは!またじっくり聞かせてくださいね〜。
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Eチャン! (するめ)
2017-04-20 20:23:15
はい!
いつでも!
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