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APTツアー興奮冷めやらず

2014年11月18日 11時55分58秒 | スポーツ

まだ、APTのセミファイナルの「しびれ」継続中。

以下、Web Sportivaの記事より抜粋。

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最高のシーズンを終えた錦織圭「2015年への決意」
神 仁司●取材・文 text by Ko Hitoshi


ワールドツアーファイナルズの準決勝には、第1シードのノバク・ジョコビッチ、第2シードのロジャー・フェデラー、第3シードのスタン・ワウリンカ、そして、第4シードの錦織圭、上位4シードが順当に顔をそろえた。


錦織は、ジョコビッチに、1-6、6-3、0-6で敗れ、決勝進出はならなかった。(もうひとつの準決勝はフェデラーがワウリンカに勝利)


ツアーファイナルズ準決勝でジョコビッチに敗れたものの、着実な成長を示した錦織だが、ツアーファイナルズ初出場でのベスト4は、日本男子として前人未到の結果であり、錦織がまたひとつ金字塔を打ち立てたことに変わりはない。


「もちろんここまで来られたことは、嬉しいですし、最後の4人に残れたことは評価できることですけど、やっぱりいい試合をしたところで、(負けたら)何も得られないというか、どんな相手でも勝たないと悔しさが残る。ツアーファイナルズといえど、やっぱり負けるのは悔しいですね」


ツアー最終戦で3回優勝をしているジョコビッチは、準決勝直前の試合で、3度目の年間ナンバーワンを確定させて、心身共に充実した状態で錦織との準決勝に臨んで勝利。決勝ではフェデラーがケガで棄権したため、1985~1987年のイワン・レンドル以来の3連覇を達成した。


錦織との準決勝、ジョコビッチは第1セットでファーストサーブを77%入れて、ポイント獲得率は82%、さらに、セカンドサーブでのポイント獲得率は100%と、まったく隙がなかった。USオープン準決勝では錦織に敗れたジョコビッチだったが、同じ轍は踏まないという気迫のこもったプレーだった。


対する錦織は、第2セット、第1ゲームでいきなりブレークを許したが、第2ゲームに30-30から、ブレークバックに成功。ジョコビッチのプレーがやや硬くなってミスをしたところを逃さず、ゲームの流れを引き寄せた。


錦織のストロングポイントのひとつが、相手の一瞬の隙を突き、攻撃に転じる感覚、勝負どころをかぎ分ける嗅覚だ。そして、たとえ相手がジョコビッチでも、好調時は決して簡単にポイントを奪われない強さを手にしたといえる。


第2セットを奪ってセットオールにした錦織は、ファイナルセットの第1ゲームで、15-40とし、再びブレークするチャンスを得た。ここでリスクを冒してポイントを奪いにいった錦織だったが、3本連続のミス。「あのゲームがキーポイントだった。ノバクがナンバーワンだと考え過ぎた」と振り返って悔やんだ。結局、ジョコビッチがフォアクロスのウィナーを決めてキープに成功。ナンバーワンの意地と、王者の底力を見せたシーンだった。


第3セットも奪われてジョコビッチに敗れた錦織だが、このツアーファイナルズという大舞台での経験を、さらに上を目指すための糧にしていくだろう。また、自分より格上の選手に勝つためには、リスクを冒す必要もあるが、今の錦織であれば、無理をせずとも勝てるゲームが増えていくはずだ。


実際、錦織の言葉から、今までにはなかった自信がうかがえるようになった。

「常に冷静に自分のテニスをすることを心がければ、チャンスは出てくると思います」

一方のジョコビッチは、錦織ら若い力の台頭をはっきりと感じとっていた。

「(若い選手との対戦を)いつも新たなモチベーションにしている。彼らニューフェイスは、大きな舞台でトップ選手に勝つことができることを証明し、より自分の力を信じられるようになっている。彼らにはやるべきことがたくさんあるが、何とかトップに追いつこうとしているのはわかっている。だから、僕ももっと進化しなくてはいけないね」


ツアーファイナルズが閉幕して2014年シーズンが終了。錦織は自己最高のATPランキング5位でフィニッシュした。トップ10プレーヤーとしてシーズンを終えるのは、日本男子初の偉業だ。

「5位というのは落ち着かないですし、ランキングを見るたびに変な位置にいるなとも思います。でも、自分より(ランクが)上の選手に何回も勝ってきて、ここ(ロンドン)で違和感はなかった。結果を出さないといけない立場でもあった。この位置をキープするには、ストレスもかかるだろうから、一番は気持ち、ですね。(現在のポジションと)うまくつきあっていけたらと思います。

来年のゴールは、より高く、ずっとトップ5にいれば、3位や2位になれるかもしれない。グランドスラムの決勝にまた行きたいし、マスターズ(ATP1000大会)でも優勝したい」

さらなる高い目標設定をする錦織が、特に意識するのは次の3選手だ。

「フェデラー、(ラファエル・)ナダル、ジョコビッチ、この3選手は、まだ上にいるというか、この3選手に勝つように、もっと意識してやっていきたい」

ツアー最終戦には、フェデラーが13年連続、ジョコビッチが8年連続で出場を果たしているが、トップ選手としての実力が備わった錦織なら、彼らのような連続出場も今後可能になっていくはず。

「8人全員がタフな相手の中でやるのは初めての経験だった。また来年ここ(ツアーファイナルズ)に戻って来られるように年始から頑張りたいです」

年間を通して大きなケガをせずに、高いレベルで自分のテニスを披露していくのは、トップ選手であり続けるための大切な条件だ。そして、自分自身の力をより信じられるようになった錦織がその条件を満たせた時、トップ3入りが見えてくるはずだ。


こんなデータがある。フェデラーは、02年マスターズカップ(ツアーファイナルズの前身)に初出場した翌年、21歳の時に03年のウインブルドンでグランドスラム初優勝を果たした。また、ジョコビッチは、07年にマスターズカップに初出場した翌年、20歳の時に08年のオーストラリアンオープンでグランドスラム初タイトルを獲得した。

つまり、今年ツアーファイナルズに初出場した錦織にも、2015年にグランドスラムで初優勝する可能性が十分ある――。

多くのテニス選手は、25歳前後で体力的なピークを迎える。そう考えると、2015年シーズンに25歳を迎える錦織がさらなる躍進を果たすことが、より現実味を帯びてくる。

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久々にテニスが面白い。

テニス人口も一気に増えているようで。

日本テニス協会さん、快挙ですね。

これもすべて錦織選手(& his team)のおかげ。

日本を元気にしてくれてありがとう!