12◎台湾人の結婚は如何ですか
先ず媒人(なこうど)が男家女家の間を奔走して取り定(き)めることは内地と異(かわ)りませぬ、其の際女(よめ)及び婿の生年月日を記した紙を賣ト者(ばいぼくしゃ)に占トわせて互いに相性(あいそう)だと定(き)まったら男家より女(よめ)方に指輪を送ります、又定まったら聘金(へいきん)と云う我が国なら結納金ですが之を男家より女方に送ります、台湾ではこの聘金に依って婚約が成ると云うて良い位で体裁の良い人身売買です、それですからたとえ総ての約束や式が古式に協(かな)居っても、この聘金を女家に渡さぬ時は破断になります、ですから台湾の結婚に聘金が第一で式は第二です式としては種々ありますが、門名(もんめい)と云うて双方の姓名判断を聞き相性か否かを定める、次は訂盟(ていめい)と云うて愈々約束すること、次は納采(のうさい)と云うて結納品を送ること、次は納幣(のうへい)と云う之は聘金を送る式、それから請期(せいき)と云う之は輿入れの日を定めること、次は親迎(しんげい)と云う、之は婿が女家に迎えに行き嫁を輿に乗せて連れてくること即ち輿入れを云うのです、之を六大禮式と云うのですが男家はその度に吊り台に、鳥肉、獣肉、菓子、その他種々なる食物を送るのであるがこの数の多い程晴(ハレ)として居ります、輿入れの日には女(よめ)は男家の神仏祖先を拝し之より侍事すると云う意を表しそれより祝宴がありますことは内地と異なりませぬ、今は斯く複雑の禮式は漸次簡略に仕て居ります、又女の美醜に依て聘金が差(ちがい)ます、美人になると5、600圓より以上、限りはありませぬ極く下等になれば3、40圓からありますが更に聘金の入らぬものはありませぬ。。(台湾風俗誌に由る)
「六大禮式」門名・訂盟・納采・納幣・請期・親迎
先ず媒人(なこうど)が男家女家の間を奔走して取り定(き)めることは内地と異(かわ)りませぬ、其の際女(よめ)及び婿の生年月日を記した紙を賣ト者(ばいぼくしゃ)に占トわせて互いに相性(あいそう)だと定(き)まったら男家より女(よめ)方に指輪を送ります、又定まったら聘金(へいきん)と云う我が国なら結納金ですが之を男家より女方に送ります、台湾ではこの聘金に依って婚約が成ると云うて良い位で体裁の良い人身売買です、それですからたとえ総ての約束や式が古式に協(かな)居っても、この聘金を女家に渡さぬ時は破断になります、ですから台湾の結婚に聘金が第一で式は第二です式としては種々ありますが、門名(もんめい)と云うて双方の姓名判断を聞き相性か否かを定める、次は訂盟(ていめい)と云うて愈々約束すること、次は納采(のうさい)と云うて結納品を送ること、次は納幣(のうへい)と云う之は聘金を送る式、それから請期(せいき)と云う之は輿入れの日を定めること、次は親迎(しんげい)と云う、之は婿が女家に迎えに行き嫁を輿に乗せて連れてくること即ち輿入れを云うのです、之を六大禮式と云うのですが男家はその度に吊り台に、鳥肉、獣肉、菓子、その他種々なる食物を送るのであるがこの数の多い程晴(ハレ)として居ります、輿入れの日には女(よめ)は男家の神仏祖先を拝し之より侍事すると云う意を表しそれより祝宴がありますことは内地と異なりませぬ、今は斯く複雑の禮式は漸次簡略に仕て居ります、又女の美醜に依て聘金が差(ちがい)ます、美人になると5、600圓より以上、限りはありませぬ極く下等になれば3、40圓からありますが更に聘金の入らぬものはありませぬ。。(台湾風俗誌に由る)
「六大禮式」門名・訂盟・納采・納幣・請期・親迎