○アルボス指揮マドリード交響楽団(dutton,cedar)1928/4・CD
トゥーリナの新しさがファリャ張りの管弦楽法できらびやかに伝わってくる。スペイン国民楽派としての立場を明確にしたトゥーリナ、そこにはフランスの新しい音楽の息吹を受けながらも、リズムや旋律には伝統的な音楽からのものが横溢し、新しさの先をそこに見出すという清々しいほどの国民楽派的保守性を感じる。アルボスの指揮は落ち着いているがリズム処理や細かい表現の明瞭さは比較的新しいノリの感じがする。
トゥーリナの新しさがファリャ張りの管弦楽法できらびやかに伝わってくる。スペイン国民楽派としての立場を明確にしたトゥーリナ、そこにはフランスの新しい音楽の息吹を受けながらも、リズムや旋律には伝統的な音楽からのものが横溢し、新しさの先をそこに見出すという清々しいほどの国民楽派的保守性を感じる。アルボスの指揮は落ち着いているがリズム処理や細かい表現の明瞭さは比較的新しいノリの感じがする。