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湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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☆ヒナステラ:バレエ組曲「エスタンシア」

2017年12月24日 | その他ラテン諸国
○グーセンス指揮ロンドン交響楽団(EVEREST)

吹奏楽編曲が有名ですよね。ヒナステラは大正生まれで86年に亡くなっているアルゼンチンの現代作曲家。とびきり楽しくて美しい曲に派手な音響を加えて体を揺らす南米のリズム。EL&Pのメンツが編曲権交渉のためわざわざ自宅までヒナステラを訪ねたさいおおいに歓迎され、編曲も演奏も絶賛された話は有名だが(あ、ここはクラシックのページか)むしろジョン・ウィリアムズあたりの映画音楽が好きな向きはぜひ聞いてみてください。難しいこと言いっこなし!ガウチョ丸出しな民族音楽に印象派的センスを加えた初期ヒナステラ(当人の言う「客観的民族主義期」ようは単純な民族音楽期)の代表作。グーセンスの色彩的な処理が冴えまくる逸品です。4曲からなり、農園で巻き起こる色恋騒動を描いたファリャ的な内容。一曲め:農園の労働者たち、2曲め:小麦の踊り、3曲め:大牧場の牛追い、4曲め:マランボ。ちなみにEL&Pが編曲したのはピアノ協奏曲第1番第4楽章。音楽一家に生まれバルトークを弾いて育ったキース・エマーソンの面目躍如な演奏です。ロックファンには言わずと知れた「トッカータ」がその作品。クレオールの踊りがここまでハードに昇華されたというのは凄い。キースのパフォーマンスをバカにした坂本龍一が世界一のキーボーディストなんて分かる人に言ったらバカにされますよ。

※2005-02-23 22:16:48の記事です
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