○デュフレーヌ(FL)ORTF木管五重奏団(EMI)1953・CD
明晰なモノラル後期の音。ORTFメンバーらしい繊細なそつのない音色で美しいこの曲を美しく表現しきっている。ミヨーはヴァイオリン出身の人だが(勿論この時代の人なのでいろいろ吹き弾き叩きはできたのだが)弦楽器よりも木管を使った室内楽のほうがアピールできる美質のある人だったとこのような曲をきくと思う。擬古典の範疇にある楽曲でリズム要素には南国の変則的なものも含まれるものの全体的に南欧風の牧歌的な微温性を保ったものになっており、その表現には柔らかい音色の木管楽器だけによるアンサンブルが最も適している。ミヨーは大編成の曲よりこのような小編成の曲のほうが工夫の凝らしようがないぶんわかりやすい(ミヨーは工夫しすぎるのだ)。ラヴェルの管弦楽組曲作品を彷彿とする旋律と構造の繊細なバランスがここにも存在して、リズムさえ克服すればアンサンブル自体はそれほど難しいものはないと思うが、声部間の音量や音色のバランスには配慮が必要である。しかし木管アンサンブルという性質上、ロシア吹きやアメリカ吹きする人でも織り交ざらないかぎり妙なバランスになることもない。美しくさっとした演奏で、如何にも現代的な「オケマン」による演奏、何か突出した個性を聞きたかったとしたらデュフレーヌのそつのなさ含め裏切られるかもしれないが、楽曲の要求はそこにはなかろう。◎にはしないでおく。
※2007-03-16 09:49:27の記事です
明晰なモノラル後期の音。ORTFメンバーらしい繊細なそつのない音色で美しいこの曲を美しく表現しきっている。ミヨーはヴァイオリン出身の人だが(勿論この時代の人なのでいろいろ吹き弾き叩きはできたのだが)弦楽器よりも木管を使った室内楽のほうがアピールできる美質のある人だったとこのような曲をきくと思う。擬古典の範疇にある楽曲でリズム要素には南国の変則的なものも含まれるものの全体的に南欧風の牧歌的な微温性を保ったものになっており、その表現には柔らかい音色の木管楽器だけによるアンサンブルが最も適している。ミヨーは大編成の曲よりこのような小編成の曲のほうが工夫の凝らしようがないぶんわかりやすい(ミヨーは工夫しすぎるのだ)。ラヴェルの管弦楽組曲作品を彷彿とする旋律と構造の繊細なバランスがここにも存在して、リズムさえ克服すればアンサンブル自体はそれほど難しいものはないと思うが、声部間の音量や音色のバランスには配慮が必要である。しかし木管アンサンブルという性質上、ロシア吹きやアメリカ吹きする人でも織り交ざらないかぎり妙なバランスになることもない。美しくさっとした演奏で、如何にも現代的な「オケマン」による演奏、何か突出した個性を聞きたかったとしたらデュフレーヌのそつのなさ含め裏切られるかもしれないが、楽曲の要求はそこにはなかろう。◎にはしないでおく。
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