湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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2019/12/19日誌:昼の徘徊・ザ・東京温泉ウォーキンズ28(武蔵新田駅→圓應寺→矢口の渡し跡→多摩川土手→第一相模湯→蒲田駅)

2019年12月20日 | 東京温泉
少しお休みしていました。前回書いたとおり体調不良が長引いたため、ペース自体落として身体に障らないよう続けていきます。このコースもウォーキングコースは計5キロくらいしかありません。でもこの寒さだと堪えます。


東急多摩川線武蔵新田駅から多摩川へ向かいます。新田義興伝承のある新田神社についてはすでに書きました。矢口の渡しは新田義興が謀略で水流に沈められた渡しということになっていますが、中世の多摩川流路はもっと新田神社寄りに北へ曲がっており、頓兵衛地蔵が川岸のあたりにあたると思われるそうです。とまれ、近代には今の位置に固定されつつあったので、多摩川大橋がかかる前は矢口の渡しという渡し船がここに実用に存在しました。





新田神社周辺から多摩川のあたりに寺社が散在します。都心からの近代移転かな。大空襲を受けているので黒焦げの狛犬など点々と残ります。





江戸後期の馬頭観音ですがかなり摩耗しています。しかも台石に鉢状穴が深く穿たれ、古い状態を保っています。








手前の社は屋敷神で裏は寺。

多摩川土手下の圓應寺です。



なんと十三佛があります。







巨大な庚申塔。江戸前期でこんなに立派なものは都内でもあまり見ません。建立した地元(古市場村)は相当栄えていたと思われます。移築ですが隣のとろけ地蔵とともに災害戦災にやられた江戸に珍しい大きな遺物で見る価値あります。



「六郷荘」

右端は縁應寺と読めますが。「古市之跡」


シャープな彫り過ぎて野趣はないです。







多摩川大橋たもとにある総鎮守東八幡神社。







矢口の渡し辺です。多摩川大橋よりすこし圓應寺側(上流側)ですね。ところが台風で被災し修復工事中。はからずも荒々しい多摩川中世の姿を彷彿とさせる光景です。鏡のようにしずかですが。足の長い黒い鳥や鵜が、多摩川でも下流近いことを感じさせる。



矢口の渡し跡(標識は工事中エリア内か)


















橋を越え下流へ向かって土手を歩く。暖かければいい散歩道でしょう。

うねる多摩川の先に川崎が見えてきたところで土手をおりる。



少し歩くと目的の温泉銭湯、第一相模湯です。今はスタンダードなマンション1階銭湯(もちろん平面積はあるので大抵(ここも)マンションの後ろに湯屋が張り出します)。




ここはいち早く人工炭酸泉を始めたところで、設備は若干レトロですが非常にメンテがよく、迫力のあるお湯です。炭酸が強いので好きな方は好きでしょう(きついなら鉄板部を外して入ると良い)。浴槽が写真だと小さく写るようで思ったよりどっぷり入れました。黒湯は浅い方が電気風呂、深い方は昔ながらのほんとに深いタイル浴槽ですが、段差に座れるし手動でバブルを出すことも、バブルを止めておくこともできる(ゆっくり入るのに後者は大事)。珍しくあのカプセル型のバブル設備が黒湯と白湯の両方にあります。白湯は今回入りませんでしたが(十分です)、とにかくここは清潔です。女性には重要な点か。神経質なくらい配慮されているから多少ロッカーや浴室が80年代以前の銭湯の作りだったとしても、言われなければリニューアル銭湯と思えるほど「白い」。時間によりけりですが高齢の方は多いので地元感は強いものの、多分よそからも入りに来るのでしょう、店の人含めわりとベタベタしない雰囲気があります。これも好む人がいるかと。

黒湯は透明度15センチと聞いてましたが10センチ。典型的な黒湯ゆえ、炭酸泉で差別化というのはわかる気も。前も書きましたが黒湯というのは入る位置により、時間により違うもの。まだ開店から間がない時点で、少し油分が浮き、僅か塩気があるような。入っているときはわからないですが、久しぶりの温泉銭湯だったせいもあるでしょうが、結果わたしにしては長時間入っていましたよ。決して物凄い効くとか熱気がもつということではないですが日常使いには向いている適度なお湯だと思います。加温ではありますが加水はどうなんだろうな。ここは売店も有名だそうで毎年の干支タオルが発売され、来年のデザイン2つのうち1つは売り切れ。中の自販機や共用部の冷蔵庫には他で見ない缶ジュースなども。レトロなサンガリアのオレンジジュース缶とか。

ここから雑色は近く、あちらの温泉銭湯と似ると思いきや、微妙に違う。強いて言えばヌーランド(関係あるのかな)には近いかもしれない。クセのない、薄くもない黒湯でした。


ここからは雑色を横目に蒲田まで歩きます。線路向こうの京急雑色駅を使わないと、蒲田まで歩かなければならないのがちょっと遠いかな。まだ寺社が散在するエリアです。











稲荷の名前って面白い。正善坊。どこかから来たのかな。







タイヤ公園に昼間来ると、怪獣が十分の一に縮んで見える。

「大田駅」です。


蒲田。おつかれさまでした。



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