○フランス国立放送管弦楽団木管五重奏団(EMI)1953・CD
四楽章からなる小品でじつにフランセらしいが、あまた書いた室内楽の他聞に漏れず細かくトリッキーな動きが難しい曲で如何にもピアニストの曲といった趣だ。弦楽アンサンブル曲でも同じことは言えるが、恐らくもっと鋭い音の切りかたが可能な弦楽器のほうが向く作曲家でなかったのかな、と思う。といっても木管五重奏曲の名作といわれる作品であり、技巧の見せ所満載。フルートとクラとホルンあたりに旋律が偏重している一方、地味ではあるが非常に細かい(特に終楽章!)音符を吹きこなすバソンなど面白い。さすがにこの曲になると高音がちょっと辛い部分が僅かにあるけれど、まあほんとに難曲ゆえのものだ。あと、和音が非常に綺麗!オケ首席楽団だけあって音色が完璧に揃っており音量バランスも計算し尽くしたようですらあり、音響的に素晴らしい。モノラル。アナログではプーランクのゼクステットの裏面。○。
※2009-01-14 10:18:41の記事です