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湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

※旧ブログの一部コラム・記事、全画像は移植していません。こちらのコンテンツとして残します。

ラヴェル:ピアノ三重奏曲

2014年09月24日 | ラヴェル
◯ノエル・リー(P)ジェンドレ(Vn)ベックス(Vc)(BAM/forgottenrecords:CD-R)

板起こしのモノラル盤でマイナスしたが演奏そのものは素晴らしい。奇をてらうことなく素直に表現している。三人のバランスがよく、突出したり激突したりといったことなく最後まで心地よく聞き流せる。
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ラヴェル:ヴァイオリンとチェロのためのソナタ

2014年03月14日 | ラヴェル
グリュミオー(Vn)ベッケラス(Vc)(ANDROMEDA)1953/10/8・CD

どうにも荒い。チェロは弾けていない箇所が散見されるし、グリュミオーも細かい音程があいまいで、もともと不協和音でもその微妙な彩を聴かせるラヴェルのかくような曲にあって、音程の悪さというのは単純な不協和の渦と聞かせ台無しにする。2楽章冒頭のピチカートのやり取りでもテンポがギリギリ保たれているといった風情でズレているような印象をあたえ、何か準備不足のようなものを感じさせる。無印。
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ラヴェル:バレエ音楽「ダフニスとクロエ」

2014年03月06日 | ラヴェル
○コンドラシン指揮モスクワ・フィル他(放送)1969/2/26live

武骨でブラスがあけすけなのはロシアオケだから仕方ないか。リズムのキレ、推進力の強さはさすがのものだが、弱音部の繊細で抑制的な表現にも聞かせどころがある。オケはライブらしいミスも頻発するが合唱は凄くいい。あとは弦楽による「朝」の歌わせ方が独特で耳を引いた。扇情的な盛り上げ方だ。
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ラヴェル:バレエ音楽「ダフニスとクロエ」~第一組曲よりⅠ、Ⅲ、第二組曲

2014年03月02日 | ラヴェル
○ミュンシュ指揮パリ音楽院管弦楽団(sls:CD-R/decca/dutton他)1946/10/9・CD

溌剌とした表現とむせ返るような響き。このオケにしか出せないような音があり、ボストンのオケがいかに技術的にすぐれていようとも、ラヴェルの精妙な音楽はパリのオケにしか再現できないのではないか、とふと思ってしまうのである。復刻状態により聞こえ方に違いはあり、slsの生々しい音だと一層印象的になる。パントマイムのねっとりとした表現は聞き物。○。
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ラヴェル:ピアノ三重奏曲

2014年02月19日 | ラヴェル
○トリオ・ディ・トリエステ(DG)1959

ラヴェルとしてはどうかというところはあるが、情感たっぷりの表現はテンポを大いに揺らすところさえあり、耳を惹いた。いわばロマン派音楽の流儀で太くやったラヴェルであり、繊細さや透明感は無い。が、特筆すべき演奏とは思った。最近特筆すべき演奏が無い中でこれは印象的だった。
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ラヴェル:ヴァイオリンとチェロのためのソナタ

2014年02月19日 | ラヴェル
○ジェラール・プーレ(Vn)ヘンケル(Vc)(HENKEL)CD

何かとても荒々しい演奏で、二つの楽器のぶつかり合いを聴いているかのようだ。調和を聴かせるような曲ではないものの、いささか暴力的にも感じた。
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ラヴェル:ピアノ三重奏曲

2014年02月14日 | ラヴェル
○ケントナー(P)メニューイン(Vn)カサド(Vc)(EMI)1960/7/12・CD

メニューヒンの腕こそ怪しいところはあるものの(音も細くて固い印象)、情緒たっぷりに揺らし緩急をつけていくさまは、そういう演奏が好きな人にアピールするものだろう。1楽章はラヴェルの本来とるべきやり方からは外れているかもしれないが情緒的に訴えかける力が強く印象的な演奏になっている。2楽章冒頭いきなりメニューインが技術的苦境に立たされている。しかし音はこちらのほうが柔らかくいいようにも思う。テンポもややゆっくりめ。ちょっとバラバラなアンサンブルに聴こえてしまうところもある。3楽章はもっと毅然としっかりした演奏を聞かせてほしいと思った・・・やはり音が心もとない。しかしポルタメントをまじえ絶頂を迎えるメニューインには前時代的な感傷がつきまといそれはそれでいい。4楽章はもっと花が開くような煌びやかな出だしが欲しかったがここでもメニューインの腕の限界・・・?ケントナーは終始安定しているがメニューインとカサドはどうも余り迫力がない。響きの美しさは独特の表現を見せる部分も含めて弱音部で感じられる。終わり近くの再現部?前の盛り上がりでかなり情緒的な伸縮が1楽章以来またもみられ、これは好き好きか。私はけっこう感動的に思った。弦のトリルとアルペジオに彩られピアノが法悦的な響きを放つ部分は、肉感的で、ちょっと技術的問題があったとしても許せる。ラストはかなり盛り上がる。
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ラヴェル:スペイン狂詩曲

2014年01月18日 | ラヴェル
○ザンデルリンク指揮レニングラード交響楽団(放送)1952/10/25live

音量が録音によって抑えられてしまっており、実体がよくわからないところもある。一曲目、意外とまともな演奏でコンドラシンよりスペイン情緒を醸すことに成功しているかもしれない。響きが美しい。二曲目、テンポが変だし安定しないが面白いといえば面白い。こういうところでオケの非力さが垣間見えてしまう。ミス散見。三曲目、一曲目同様響きは美しいがロシア色が出てきて邪魔をする。どうにも鄙びてしまう。テンポにもリズムにも安定感がやや無いか。四曲目、ソロ楽器がスピードについていかない。ミス散見。テンポもやはり安定感がないが、ロシア式はこんなものか。前進力はある。ゆっくりの場面になるとなかなかの気だるさで情緒がある。スピードが上がると精細に欠けるというのは、結局オケの技術的問題が大きいのだろう。ギレリスの左手のためのピアノ協奏曲の前に演奏されたもの。
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ラヴェル:左手のためのピアノ協奏曲

2014年01月17日 | ラヴェル
○ギレリス(P)ザンデルリンク指揮レニングラード交響楽団(放送)1952/10/25live

ソロ冒頭が難しい曲ではあるがやはりギレリスをもってしても音が濁る。その後は澱みなく進み、オケの非力さ鄙びた響きを尻目に、ギーゼキングを少し思わせるような音色でロシア色はそれほど濃くはない。くれぐれもオケの音色、とくに管楽器ソロはロシア色全開であるが。リズミカルに展開していくところでやっとオケも暖まったようで、調子が出てくる。ギレリスはけして威勢を張らずオケと調和している。カデンツァはニュアンスが無いしバランスもそれほど良くはないが、悪い録音のせいかもしれない。指は良く回り胡麻をまくようにパラパラ鳴っている。拍手ぶつ切りカット。
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ラヴェル:弦楽四重奏曲~Ⅰ.

2014年01月08日 | ラヴェル
○ガルネリ四重奏団(polydor)SP

落ち着いた演奏で、パッと掴まれるようなことはないが、聴いていくうちに浸りこむことができる。折り目正しいが堅苦しくはない演奏。
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ラヴェル:5つのギリシャ民謡~花嫁の歌(花嫁の目覚め),何と楽しい

2013年11月19日 | ラヴェル
○ネジダーノヴァ(sp)ゴロワノフ(p)(aquarius)1941・CD

曲が曲だからか颯爽と溌剌としたネジダーノヴァの歌唱は原語によるものであるものの違和感はあまりない。夫婦共演、プライヴェート盤が元になっているという。
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ラヴェル:左手のためのピアノ協奏曲~カデンツァ

2013年11月06日 | ラヴェル
○フリエール(P)スヴェトラーノフ指揮ソヴィエト国立交響楽団(?)1965/12/29live

フリエールは雄弁だが響きが濁ることがある。この曲の難しいところだろうが余裕綽々で弾いているのに耳障りな響きが混ざる、うーん。
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ラヴェル:スペイン狂詩曲

2013年09月18日 | ラヴェル
○ベイヌム指揮クリーヴランド管弦楽団(ecossaise他:CD-R)1955/12/25live

メリハリのついたキッパリした表現でなかなかの色彩感を出しつつ南欧情緒をあおる。恣意性は高いがオケの水際立った表現は伸び縮みもそう感じさせないほど爽快。弦などかなり無理させているように聴こえるが、ふくよかさこそないものの激しい音表現には惹かれる。録音は悪い。
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ラヴェル:左手のためのピアノ協奏曲

2013年07月24日 | ラヴェル
○カッチェン(P)ケルテス指揮LSO(decca)1968/11・CD

美しいソリストだ。ミスタッチも無く、かといってフランスフランスした演奏とも違い、ちょっと東欧や北欧的なところがある。ケルテスはけっこう熱い。だがスタジオ録音のせいか暴走も無く、演奏的には印象的な場面はいくつもあるが、総じては特長をあげづらい部分もある。いい演奏ではある。○。
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ラヴェル:ピアノ協奏曲

2013年07月24日 | ラヴェル
ツァーク(P)コンドラシン指揮レニングラード交響楽団(放送)1963/1/10(20?)live

もう最初から無茶苦茶。オケのソリストが落ちまくりでガタガタ、ツァークもミス連発で何の曲やってんだかわからないほどひどい一楽章。二楽章はツァークのぶっきらぼうさが曲のとつとつとした情景にあってきて、三楽章は機関銃のような演奏様式が(あいかわらずニュアンスは無いしテンポは暴走だしミスもあるが)曲とシンクロしてくる。しかしここでオケの弱さがまたも露呈。怖がって前に出ようとしない管楽ソリストとか、もうなんていうか。二軍オケですよ。ツァークのぶっきらぼうさはもう早く終わりたいと思ってるとしか思えない。無印。
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