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湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

※旧ブログの一部コラム・記事、全画像は移植していません。こちらのコンテンツとして残します。

ラヴェル:ツィガーヌ

2013年07月24日 | ラヴェル
◯グトニコフ(Vn)A.ヤンソンス指揮レニングラード交響楽団(放送)1960s

正直、太くて荒いソリストなのだが、後半オケを煽ってドライブする力はなかなかのもので、父ヤンソンスは多彩なレパートリーを持っていたせいかここでも色彩的でどこか南欧的な風味を出していて秀逸。レニフィルの二軍とは思えない丁々発止のやりとりを楽しめる。ただ、モノラルで音が良くない。
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ラヴェル:ハバネラ形式の小品(編)

2013年07月22日 | ラヴェル
◯ジェラール・プーレ(Vn)リグット(P) (SAPHIR)live
・CD

さらりと弾きこなし洒落たアンコールとなっているが、地味か。別のコンピレーション盤に拍手の入らない同曲が収録されているが同一レーベルゆえ同じものと思われる。
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ラヴェル:序奏とアレグロ

2013年07月22日 | ラヴェル
◯ニューウェル(hrp)他、スタイヴサント四重奏団(columbia)1940/3/22

なかなか雰囲気のある演奏で、スタイヴサントらの客観性が出るかと思いきや、縮緬ヴィヴラートをはじめとして歌い込みもあり、全般かなり揺れる演奏になっている。ハープが強引に先導するわけでもなく、バランスの良い響き、音色がとてもラヴェル的な典雅さを演出している。法悦的な目も虚ろになりそうな演奏であり、これはなかなかいける。ニューウェルのソロは変にロマンティックな揺れがなくてよい。
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ラヴェル:序奏とアレグロ

2013年07月15日 | ラヴェル
○ストックトン(hrp)ハリウッド四重奏団他(testament他)1951/10/29・CD

ハッキリした表現でいささかアクが強い。緩急の大きく付けられたロマンティックな解釈ではあるが、音が強いので耽溺はしない。この曲の叙情性に合うかどうかは。。○。
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ラヴェル:ピアノ三重奏曲

2013年07月04日 | ラヴェル
○トリエステ三重奏団(HMV)1947/6/11,13・CD

ピアノが突出したりヴァイオリンが歌い過ぎたりせず調和のとれた演奏ぶりが、専門アンサンブルとしての能力を魅せつけてくれる。ただ、オールドスタイルで、ロマンティックな解釈が目立つ。ラヴェルでルバートはしてはならない。だが音色がいずれも安定しており暗くならず、とくにピアノはラヴェル向きの音を出していて、テンポや表情付けの過多を感じさせないところがいい。まだ若々しい感じもするが、それほど間をあけずにDGに録音したものがCD集成されているので、聴き比べるのもよし。○。
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ラヴェル:道化師の朝の歌(管弦楽編)

2013年07月04日 | ラヴェル
ストコフスキ指揮ORTF(EMI/captol)1958/5・CD

ストコのラヴェルやドビュッシーはスタジオ/ライブ問わず数多くあるが私は正規をたまに聴くのみだ。録音のよさ(これも優秀なステレオ録音)とゴージャスさ、あとは伸縮するテンポ。それだけしかないフランス近現代物とあってはちょっと敬遠してしまう。たとえフランス国立放送管弦楽団を使っていたとしても。冒頭いきなりテンポがもたつく。オケがオケなのでそういうこともあろうとは思うがどうもテンポに乗れないまま続く。リズムはまあまあだが。。中間部のテンポがソロではなく指揮者によって伸び縮みするのもどうかと思う。無印。
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ラヴェル:ダフニスとクロエ第二組曲

2013年06月18日 | ラヴェル
○クーセヴィツキー指揮NYP(whra)1942/2/22live・CD

無茶苦茶な録音の悪さはともかく、この揺れに揺れ伸び縮みに伸び縮みしダイナミクスも極端に付けまくりのロマン派的ラヴェルは一聴の価値はあるかもしれない。ロシア的ラヴェル。しかしニューヨーク・フィルのソリスト陣が凄く、無言劇でのフルートソロの音色、無茶苦茶ソリスティックな変化を付けた表現は出色。独特のラヴェルであり、交流あったラヴェル自身も苦笑したであろうクーセヴィッキー節を堪能しましょう。
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ラヴェル:ツィガーヌ

2013年02月03日 | ラヴェル
○ハイフェッツ(Vn)ヴォーレース指揮ベル・テレホンアワー管弦楽団(CEMBAL D'AMOUR)1950年代live・CD

ツィガーヌなんて弾ける気がしない。ハイフェッツの演奏の前に何人のヴァイオリン弾きが楽器を置いたことだろう。もう無茶苦茶だ。ライブなりの音程外しが僅かにある他は完璧。ハイフェッツの弱点は黄金期が未だモノラル録音の時期にあり、真骨頂であろうライブの録音が悪くモノトーンで音色がちゃんと聞き取れるものが少ないところにあるが、この楽器の可能性を尽くした曲にたいする単純な技巧の発露、ボウイングや運指の完璧さ、ニュアンスの取り方や音量変化の流麗さ、全くもって弦の王である。ツィガーヌは才能だけで弾ける曲ではとうてい無く、凄まじい自己鍛練の結果ではあろうが、オケがソリストを邪魔しないように引っ込んでなお、これだけ出来上がっている、呆れるくらい完璧だ。即物的表現が気になる向きは次のトラックのG線上のアリアを聴いてみればよい。現代の耳にはオールドスタイル過ぎるかもしれないが、深い音で自然にかつ感傷的に、そういう演奏をなしている。録音マイナスで○としたが、ツィガーヌのような曲にはこのスタイルがふさわしく、そして完璧だ。
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ラヴェル:左手のためのピアノ協奏曲

2013年02月01日 | ラヴェル
ペルルミュテール(P)ローゼンストック指揮管弦楽団(vibrato:CD-R)1972live

第一部のペルルミュテールの左手がやばすぎる。だいたいペルルミュテールがラヴェル直伝だからって言ってもピアノ協奏曲を書いたのはその教授時期より後なのであって、両手ならロンのほうがラヴェル直伝と言えるだろうし、コルトーは無いにしてもより左手に適したピアニストはいるだろう。第二部はスピードに任せておけるから乱れは目立たないが、硬直したローゼンストックのバックともども、また録音状態の悪さともども○をつけるわけにはいかない演奏だ。カデンツァでもう少しリリシズムを湛えた表現をとってくれていれば、、、そこですらミスタッチされるともう。オケはひょっとするとN響?
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ラヴェル:ピアノ協奏曲

2013年01月10日 | ラヴェル
○バーンスタイン(P、指揮)VPO(DG)LIVE・CD

酷い。管が酷い。バンスタの音色が酷い。3楽章でバンスタの指が回ら無ければ間違いなく無印の演奏である。冒頭のパッパカパカパカが既にド崩壊していて酷いが、とにかくブラスが全くラヴェル向きではなく機敏さが無い。バンスタもバンスタでこんなに無味乾燥した2楽章もないもんだ。この曲で2楽章をこんなにニュアンスもへったくれもなく演奏した記録を私は知らない。タッチも何も無い。音色を速さでカバーしたせいか終楽章最後ブラボーが飛ぶが、若い頃から比べて明らかに劣化したバンスタのピアノは特筆すべきだろう。その得意とした指揮解釈とは真逆。
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ラヴェル:スペイン狂詩曲

2013年01月06日 | ラヴェル
○ビーチャム指揮RPO(somm)1955/1/18ロイヤルフェスティバルホールlive・CD

前奏曲からマラゲーニャあたりでは若干しゃっちょこばった箇所がみられるがスピード感と力強さは変わらず、最後は大ブラヴォで終わるほどの怒涛の畳みかけ。なおかつ細部までクリアに組み立てていてトスカニーニを彷彿とさせる。オケの力量ぶんトスカニーニを上回るかもしれない。録音が悪いがいずれ最晩年の指揮者のやる音楽ではない。その点もトスカニーニふうだ。むろん南欧的な色彩は無いがロイヤル・フィルとしてはかなり強めの色彩がある。ビーチャムは譜面に手を入れることがあったようだがこの演奏はどうだろうか。
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ラヴェル:道化師の朝の歌

2012年12月23日 | ラヴェル
○ガストン・プーレ指揮LSO(MGM)LP

色彩的な処理の上手さや撥音の使い方の上手さがよく出ている。ただ、演奏は一直線で揺れず性急、慌てて走って走り抜けて終わるような調子で、芸風としては完成度が高いとは言い難いかもしれない。CD化音源とは違う録音。
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ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ

2012年12月23日 | ラヴェル
○ガストン・プーレ指揮LSO(MGM)LP

これをきいていて私はエネスコが振った同曲を思い出した。感情表現豊かなエネスコにくらべ父プーレは余りテンポもデュナーミクも動かさず無骨な感すらあるが、響きの明らかさ、聞こえてほしい音色が聞こえてくる、これはヴァイオリン奏者特有の高音表現にたいする配慮の深さといえようか。あまり上手いとは言えないが時代の空気も伝わってくる演奏。オケはそれなり。
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ラヴェル:洋上の小船(管弦楽編)

2012年12月22日 | ラヴェル
○ガストン・プーレ指揮LSO(MGM)LP

父プーレはドビュッシーと縁深かったが、ラヴェルをより好んだという。ヴァイオリン演奏記録は残念ながら確認できていないが少ないながらも両作曲家の管弦楽作品を振ったものは残されている。非常に色彩的で明瞭、しかし感情的な揺れを短絡的なテンポやデュナーミクでは表さず、繊細なアーティキュレーション付けによってのみ示すやり方はいかにもラヴェル的である。余り構成的ではなく流れで音楽を作ってしまうところが指揮者としての限界だったのかもしれないが、この曲や亡き王女のためのパヴァーヌで聴かれる夢幻的な響きの魔力、きらきらと水玉のように煌めくハープのつまびきには私はやられてしまった。○。
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ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ

2012年12月12日 | ラヴェル
○ジェラール・プーレ(Vn)ノエル・リー(P)(ARION)CD

抽象度高めで遊びがなく、地味めかもしれない。しれっと聞き流せてしまう。美術館がひとつある。印象派展をやるという。私は躊躇なくこの録音を選ぶ。サティのエコーを聴いた。
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