れっつ、すっぴん、トーク

飾らない素直な思いを綴りたい。
すっぴんでお喋りできたら嬉しく思います。

子供時代を思い出す

2017-06-12 15:13:12 | Weblog
今日は朝の天気予報よりはいいお天気になりました。
あまり暑くならないとの気象予報士平井さんの言葉を信用して七分袖で
出かけましたが、半袖でもいいくらいでした。

さて、かなり前に(手元に置きたい本)という日記をアップした。
その本の作者、岡崎武志さん。
岡崎さんは書評家なのだが、読んだ後に泣いてしまったとある本を推していた。
その本とは、庄野潤三さんの(夕べの雲)という小説である。

私もいつか読みたいと思って、頭の片隅に置いていた。
それが図書館にあったので迷わずに借りて来た。
文庫本の方は貸し出し中だったので、大活字本を書庫から出してもらった。

みなさん。
大活字本って読んだことがありますか?
本当に文字がかなり大きいのだ。
私のような老眼の人にもとても読みやすい。

この本は、元は日本経済新聞に連載されていた物らしい。
昭和39年の9月から40年の1月まで。
私が生まれた頃に連載がスタートしたのだ。

多摩丘陵のひとつである丘の頂上に越してきた大浦一家。
夫婦と子供3人の5人家族である。
この家族の何気ない日常が淡々と綴られた一冊。

風が強すぎる、ムカデが家の中に出没する、雷の鳴り方が半端ではない。
などなど、住んでみないと分からないことが次々と起こる。
決して暮らしやすい環境ではないのに、家族の日常を愛おしむ気持ちが
そこかしこにあふれている。

読んでいて、私は自分の子供時代を思い出した。

歌を唄いながら、家族で山の畑へ行ったこと。
今日一日にあったことを話しながら、夕餉を頂いたこと。
そして、姉や弟と無邪気に遊んだこと。

もちろん、父も認知症ではなく、何でも教えてくれる大好きなお父さんだった。
母は料理が得意で頑張りやのお母さんだった。

記憶の片隅に押しやられた子供時代の思い出。
それを思い出させてくれた一冊だった。
コメント (14)
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