れっつ、すっぴん、トーク

飾らない素直な思いを綴りたい。
すっぴんでお喋りできたら嬉しく思います。

おじさんの行方

2017-03-14 10:20:32 | Weblog
外はどんよりと曇っています。
明日、傘のマークが出ていました。
明日はお休みだし、歯医者も買い物もあるので降ってほしくないです。

さて、私が勤めるラウンジは8~9割が常連のお客様だ。
私はフロントをやることが多いので、お客様の顔も覚えて来た。

その中で、受付がしまる5時半ぎりぎりに来る、あるおじさんがいる。

そのおじさんは、60代後半くらいだろうか?
いや、もっと若いかもしれない。
なんとなく哀愁が漂っているのが特徴だ。

ラウンジでは、受付で試供品のお菓子を選んでもらう。
おせんべい、黒豆おかき、ライトミールという中にクリームが入った甘いお菓子2種。

おじさんのチョイスは、いつもおせんべいだ。

そして、背中のリュックから出したオリゴ糖をマグカップに入れて、コーヒーを飲む。
コーヒーは必ず2杯は飲む。

私たちは、5時過ぎると新しいコーヒーを落とすか、やめようか頭を悩ます。
でも、私はあのおじさんが喜ぶなら。。。と落とすことにしている。

私は、脳内で勝手におじさんの私生活を作り上げている。

長年、連れ添った糟糠の妻には先立たれ、子供にはそっぽを向かれ寂しい一人暮らし。

唯一の楽しみは、ラウンジでゆっくりコーヒーを飲むこと。

昨日、私はヨーグルトを切らしていたので、仕事後に同じ建物の一階のスーパーに立ち寄った。

そこのフードコートで件のおじさんを発見した。

嗚呼、私の想像は当たっていたのかもしれない。

おじさんはこの後、火の気のない家に帰って行くのだろうか?

そんな愛すべきおじさんの行方を思った。
コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする